django.views.decorators.http.require_http_methods() デコレータの完全ガイド

2024-04-02

Django の django.views.decorators.http.require_http_methods() デコレータ

デコレータの役割

このデコレータは、ビュー関数に渡されるリクエストの HTTP メソッドが許可されているかどうかをチェックします。許可されていない場合、django.http.HttpResponseNotAllowed オブジェクトが返されます。

デコレータの使い方

このデコレータは、以下のように使用します。

from django.views.decorators.http import require_http_methods

@require_http_methods(["GET", "POST"])
def my_view(request):
    # ...

上記の例では、my_view 関数は GET メソッドと POST メソッドのみを受け付けます。他のメソッドでアクセスされた場合は、405 Method Not Allowed エラーが発生します。

デコレータの引数

このデコレータは、以下の引数を受け取ります。

  • methods: 許可する HTTP メソッドのリスト。デフォルトは ["GET"] です。

使用例

このデコレータは、以下のような状況で使用できます。

  • 特定の HTTP メソッドのみを受け付ける API エンドポイントを作成する場合
  • 特定の HTTP メソッドのみでアクセス可能なページを作成する場合
  • デコレータは、ビュー関数の前に記述する必要があります。
  • デコレータは、複数のビュー関数に適用することができます。
  • デコレータは、クラスベースのビューにも使用することができます。

補足

HTTP メソッドは、クライアントがサーバーに対して実行するアクションを指定します。一般的な HTTP メソッドは以下のとおりです。

  • GET: サーバーからリソースを取得します。
  • POST: サーバーにリソースを送信します。
  • PUT: サーバー上のリソースを更新します。
  • DELETE: サーバー上のリソースを削除します。

HttpResponseNotAllowed オブジェクト

django.http.HttpResponseNotAllowed オブジェクトは、許可されていない HTTP メソッドでアクセスされたときに返されます。このオブジェクトには、許可されている HTTP メソッドのリストが含まれます。

クラスベースのビューでは、デコレータをビュークラスのメソッドの前に記述する必要があります。

from django.views.generic import View

class MyView(View):
    @require_http_methods(["GET", "POST"])
    def get(self, request):
        # ...

    def post(self, request):
        # ...

非同期ビュー

Django 5.0 以降では、このデコレータは非同期ビュー関数にも使用できます。

from django.views import View

async def my_view(request):
    # ...

@require_http_methods(["GET", "POST"])
async def my_async_view(request):
    # ...


require_http_methods() デコレータのサンプルコード

GET メソッドと POST メソッドのみを受け付ける API エンドポイント

from django.views.decorators.http import require_http_methods

@require_http_methods(["GET", "POST"])
def my_api_endpoint(request):
    if request.method == "GET":
        # GET 処理
    elif request.method == "POST":
        # POST 処理
    else:
        # 許可されていないメソッド
        return HttpResponseNotAllowed(["GET", "POST"])

GET メソッドのみでアクセス可能なページ

from django.views.decorators.http import require_http_methods

@require_http_methods(["GET"])
def my_page(request):
    # GET 処理
    # ...

クラスベースのビュー

from django.views.generic import View

class MyView(View):
    @require_http_methods(["GET", "POST"])
    def get(self, request):
        # GET 処理
        # ...

    def post(self, request):
        # POST 処理
        # ...

非同期ビュー

from django.views import View

async def my_view(request):
    # ...

@require_http_methods(["GET", "POST"])
async def my_async_view(request):
    # ...
  • デコレータは、複数の HTTP メソッドを受け付けることができます。


require_http_methods() デコレータの代替方法

request.method 属性をチェックする

def my_view(request):
    if request.method == "GET":
        # GET 処理
    elif request.method == "POST":
        # POST 処理
    else:
        # 許可されていないメソッド
        return HttpResponseNotAllowed(["GET", "POST"])

if ステートメントを使用する

def my_view(request):
    if request.method not in ["GET", "POST"]:
        return HttpResponseNotAllowed(["GET", "POST"])

    # GET 処理または POST 処理

カスタムミドルウェアを作成して、許可されていない HTTP メソッドでアクセスされた場合は HttpResponseNotAllowed オブジェクトを返すことができます。

class HttpMethodsMiddleware:
    def __init__(self, get_response):
        self.get_response = get_response

    def __call__(self, request):
        if request.method not in ["GET", "POST"]:
            return HttpResponseNotAllowed(["GET", "POST"])

        return self.get_response(request)

  • シンプルな方法で特定の HTTP メソッドのみを受け付けたい場合は、request.method 属性をチェックする方法がおすすめです。
  • 複数のビュー関数で同じ処理を行いたい場合は、デコレータを使用するのがおすすめです。
  • より柔軟な制御が必要な場合は、カスタムミドルウェアを作成するのがおすすめです。



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