MariaDB の LEAST 関数:SQL ステートメントと構造

2024-04-02

MariaDB の LEAST 関数:SQL ステートメントと構造

構文:

LEAST(expr1, expr2, ..., exprN)

引数:

  • expr1, expr2, ..., exprN: 比較する式。数値、文字列、日付など、さまざまなデータ型を混在させることもできます。

戻り値:

  • 引数の中で最も小さい値。

例:

SELECT LEAST(10, 5, 15);

この例では、LEAST(10, 5, 15)5 を返します。

その他の例:

  • 最も古い日付を取得する:
SELECT LEAST(date1, date2, date3);
  • 最も短い文字列を取得する:
SELECT LEAST(length(str1), length(str2), length(str3));

LEAST 関数の利点:

  • 複数の条件を比較する際に、CASE 式よりも簡潔に記述できる。
  • NULL 値にも対応している。

注意点:

  • 引数のデータ型が一致していない場合、エラーが発生する。
  • NULL 値を含む引数がある場合、その引数が最も小さい値とみなされる。

追加情報:

  • LEAST 関数は、GREATEST 関数の逆関数です。GREATEST 関数は、複数の式の中で最も大きい値を返します。
  • LEAST 関数は、CASE 式を使用して同じ結果を得ることもできますが、より冗長な記述になります。


MariaDB の LEAST 関数:サンプルコード

数値の比較

-- 最小値を取得
SELECT LEAST(10, 5, 15);

-- 複数の列の最小値を取得
SELECT LEAST(price, discount, shipping) FROM products;

-- 条件付きで最小値を取得
SELECT LEAST(price, IF(quantity > 10, discount, 0)) FROM products;

文字列の比較

-- 最も短い文字列を取得
SELECT LEAST(LENGTH('abc'), LENGTH('defg'), LENGTH('hijkl'));

-- 文字列の辞書順序で最小値を取得
SELECT LEAST('abc', 'def', 'ghi');

日付の比較

-- 最も古い日付を取得
SELECT LEAST(date1, date2, date3);

-- 過去 30 日間の中で最も古い日付を取得
SELECT LEAST(date, CURRENT_DATE() - INTERVAL 30 DAY);
-- NULL 値を含む場合
SELECT LEAST(10, NULL, 5); -- 5 が返されます

-- CASE 式との比較
SELECT
    CASE
        WHEN price < discount THEN discount
        ELSE price
    END AS min_price;

SELECT LEAST(price, discount); -- 上記と同じ結果になります

応用例

  • 商品リストの中で、最も安い価格を取得する
  • 顧客情報の中で、最も古い誕生日を取得する
  • 複数の条件に基づいて、最も適切な候補者を選択する

サンプルコードを参考に、さまざまなユースケースで LEAST 関数を使ってみてください。



MariaDB の LEAST 関数:他の方法

CASE 式

SELECT
    CASE
        WHEN expr1 < expr2 THEN expr1
        ELSE expr2
    END AS min_value;

この例では、expr1expr2 のどちらが小さいかを比較し、小さい方の値を min_value という変数に格納します。

SUBQUERY

SELECT min_value
FROM (
    SELECT expr1 AS min_value
    UNION ALL
    SELECT expr2
    UNION ALL
    SELECT expr3
) AS t;

この例では、expr1expr2expr3 をそれぞれサブクエリで選択し、その中で最小値を取得します。

MIN 関数

SELECT MIN(expr1, expr2, expr3) AS min_value;

この例では、MIN 関数を使用して、expr1expr2expr3 の最小値を取得します。

比較演算子

SELECT CASE WHEN expr1 < expr2 AND expr1 < expr3 THEN expr1
            WHEN expr2 < expr1 AND expr2 < expr3 THEN expr2
            ELSE expr3
       END AS min_value;

この例では、比較演算子を使用して、expr1expr2expr3 の中で最も小さい値を取得します。

  • 比較する式が少ない場合は、CASE 式が最も簡潔です。
  • 比較する式が多い場合は、SUBQUERYMIN 関数の方が効率的です。
  • 複数の条件に基づいて最小値を取得する場合は、CASE 式が最も柔軟です。

LEAST 関数以外にも、さまざまな方法で複数の式の中で最も小さい値を取得できます。それぞれの方法の特徴を理解して、状況に応じて使い分けてください。




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