LPAD関数のサンプルコード

2024-04-24

MariaDBにおけるLPAD関数:詳細解説

LPAD関数の構文

LPAD関数は、以下の構文で呼び出されます。

LPAD(str, len, padstr)
  • str: 左パディングする対象となる文字列
  • len: 文字列の長さを指定する整数値
  • padstr: 左パディングに使用する文字列。省略した場合、スペースが使用されます。

例:

SELECT LPAD('123', 5, '0');

上記の例では、"123"という文字列を左パディングして、"00123"という5文字の文字列を作成します。

LPAD関数の使い方

LPAD関数は、様々な場面で役立ちます。以下に、いくつかの例を紹介します。

  • 数値のフォーマット: 数値を左パディングすることで、桁数を揃えて表示することができます。これは、帳票やレポートの作成などで役立ちます。
SELECT LPAD(CAST(salary AS CHAR(5)), 5, '0');

上記の例では、給与の金額を5文字の文字列に左パディングします。

  • 文字列の整形: 文字列を左パディングすることで、列を揃えて表示することができます。これは、テーブルの作成などで役立ちます。
SELECT LPAD(name, 20, '-');

上記の例では、名前を20文字の文字列に左パディングします。

  • IDの生成: ランダムな文字列を左パディングすることで、一意なIDを生成することができます。
SELECT LPAD(UUID(), 32, '0');

上記の例では、UUIDを32文字の文字列に左パディングします。

LPAD関数に関する注意点

  • lenパラメータに指定する値は、strパラメータの長さよりも大きい必要があります。
  • padstrパラメータに指定する文字列は、任意の長さにすることができます。
  • strパラメータとpadstrパラメータがNULLの場合は、NULLが返されます。

LPAD関数は、MariaDBで文字列を左パディングするための便利な関数です。様々な場面で活用することができますので、ぜひ使い方をマスターしてください。



LPAD関数のサンプルコード集

基本的な使い方

数値のフォーマット

-- 給与を3桁で表示
SELECT LPAD(CAST(salary AS CHAR(3)), 3, '0') AS formatted_salary
FROM employees;

文字列の整形

-- 名前を20文字で左揃え表示
SELECT LPAD(name, 20, '-') AS formatted_name
FROM customers;

IDの生成

-- 16桁のランダムなIDを生成
SELECT LPAD(SUBSTRING(HEX(RAND()), 1, 16), 16, '0') AS unique_id;

応用的な使い方

欠損値の補完

-- 氏名がNULLの場合、「無名」に補完
SELECT LPAD(COALESCE(name, '無名'), 20, '-') AS formatted_name
FROM customers;

文字列の切り取りとパディング

-- 電話番号の下4桁を左パディングして表示
SELECT LPAD(SUBSTRING(phone_number, -4), 4, '0') AS last_four_digits
FROM customers;

カスタムパディング文字

-- アスタリスクを使用して文字列を10文字に左パディング
SELECT LPAD('Hello, World!', 10, '*') AS padded_string;

複数の文字列を結合してパディング

-- 名と姓を結合して15文字で左パディング
SELECT LPAD(CONCAT(first_name, ' ', last_name), 15, '-') AS full_name
FROM employees;

条件付きパディング

-- 文字列の長さが5文字以下の場合のみ左パディング
SELECT
  CASE WHEN LENGTH(str) <= 5 THEN LPAD(str, 5, '0') ELSE str END AS padded_str
FROM strings;

これらのサンプルコードはあくまでも一例であり、LPAD関数は様々な目的に使用することができます。ぜひ創意工夫を凝らして、様々な使い方を探してみてください。

LPAD関数は、MariaDBで文字列を操作する際に非常に便利な関数です。このサンプルコード集を参考に、LPAD関数の様々な機能を理解し、自在に使いこなせるようになりましょう。



MariaDBにおけるLPAD関数の代替方法

REPEAT関数とSUBSTRING関数を組み合わせることで、LPAD関数と同じ機能を実現することができます。

-- 文字列を5文字に左パディング
SELECT SUBSTRING(REPEAT(padstr, len), 1, len) + str
FROM DUAL
WHERE str = '123'
  AND len = 5
  AND padstr = '0';

この方法は、LPAD関数よりも柔軟性に優れています。パディング文字列を動的に変更したり、パディングの長さを計算式で指定したりすることができます。

FORMAT関数は、数値をフォーマットするための関数ですが、文字列のフォーマットにも使用することができます。

-- 数値を3桁で左パディング
SELECT FORMAT(123, '000') AS formatted_number;

この方法は、数値を左パディングする場合にのみ使用できます。

カスタム関数

独自のロジックが必要な場合は、カスタム関数を作成することができます。

CREATE FUNCTION my_lpad(str VARCHAR(255), len INT, padstr VARCHAR(255))
RETURNS VARCHAR(255)
BEGIN
  DECLARE result VARCHAR(255);
  SET result = '';
  
  WHILE LENGTH(result) < len DO
    SET result = CONCAT(padstr, result);
  END WHILE;
  
  SET result = CONCAT(result, str);
  RETURN result;
END;

この方法は、複雑なパディング要件を処理する場合に役立ちます。

適切な方法の選択

どの方法を選択するかは、状況によって異なります。以下に、それぞれの方法の利点と欠点の要約を示します。

方法利点欠点
LPAD関数シンプルでわかりやすい柔軟性に欠ける
REPEAT関数とSUBSTRING関数柔軟性が高い複雑でわかりにくい
FORMAT関数数値フォーマットに特化文字列フォーマットに制限がある
カスタム関数複雑な要件に対応できる開発とメンテナンスの手間がかかる

LPAD関数は、便利な関数ですが、状況によっては他の方法の方が適切な場合があります。上記の代替方法を理解し、状況に応じて最適な方法を選択してください。




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