MariaDB JSON 配列を操作する: JSON_ARRAY_APPEND 関数の詳細解説

2024-04-06

MariaDB JSON_ARRAY_APPEND 関数

構文:

JSON_ARRAY_APPEND(json_doc, path, value[, path, value] ...)

引数:

  • json_doc: 更新する JSON ドキュメント
  • path: 配列へのパス。JSONPath 式を使用して指定します。
  • value: 追加する値。文字列、数値、ブーリアン、NULL、または別の JSON ドキュメントなど、あらゆる JSON 値を使用できます。
  • ...: 複数の pathvalue のペアを指定できます。

例:

-- サンプル JSON ドキュメント
SET @json = '{"data": {"array": [1, 2, 3]}}';

-- 配列の末尾に 4 を追加
SELECT JSON_ARRAY_APPEND(@json, '$.data.array', 4);

-- 結果: {"data": {"array": [1, 2, 3, 4]}}

この例では、$.data.array というパスを使用して、data オブジェクト内の array 配列に値 4 を追加しています。

その他の例:

  • オブジェクトを追加するには、JSON 文字列を value として渡します。
SELECT JSON_ARRAY_APPEND(@json, '$.data.array', '{"name": "John", "age": 30}');
  • 複数の値を追加するには、複数の pathvalue のペアを指定します。
SELECT JSON_ARRAY_APPEND(@json, '$.data.array', 5, '$.data.other_array', 'foo');

注意事項:

  • path が存在しない場合は、新しい配列が作成されます。
  • value が NULL の場合は、配列に何も追加されません。
  • json_doc が NULL の場合は、NULL が返されます。

詳細については、MariaDB の公式ドキュメントの JSON_ARRAY_APPEND: https://mariadb.com/kb/en/json_array_append/ を参照してください。



MariaDB JSON_ARRAY_APPEND 関数 サンプルコード

配列の末尾に値を追加

-- サンプル JSON ドキュメント
SET @json = '{"data": {"array": [1, 2, 3]}}';

-- 配列の末尾に 4 を追加
SELECT JSON_ARRAY_APPEND(@json, '$.data.array', 4);

-- 結果: {"data": {"array": [1, 2, 3, 4]}}

オブジェクトを追加

-- サンプル JSON ドキュメント
SET @json = '{"data": {"array": []}}';

-- オブジェクトを追加
SELECT JSON_ARRAY_APPEND(@json, '$.data.array', '{"name": "John", "age": 30}');

-- 結果: {"data": {"array": [{"name": "John", "age": 30}]}}

複数の値を追加

-- サンプル JSON ドキュメント
SET @json = '{"data": {"array": [1, 2]}}';

-- 複数の値を追加
SELECT JSON_ARRAY_APPEND(@json, '$.data.array', 3, '$.data.other_array', 'foo');

-- 結果: {"data": {"array": [1, 2, 3], "other_array": ["foo"]}}

配列が存在しない場合

-- サンプル JSON ドキュメント
SET @json = '{}';

-- 配列が存在しない場合、新しい配列が作成されます
SELECT JSON_ARRAY_APPEND(@json, '$.data.array', 4);

-- 結果: {"data": {"array": [4]}}

NULL 値を追加

-- サンプル JSON ドキュメント
SET @json = '{"data": {"array": [1, 2]}}';

-- NULL 値を追加
SELECT JSON_ARRAY_APPEND(@json, '$.data.array', NULL);

-- 結果: {"data": {"array": [1, 2, null]}}

JSON ドキュメントが NULL の場合

SET @json = NULL;

-- JSON ドキュメントが NULL の場合は、NULL が返されます
SELECT JSON_ARRAY_APPEND(@json, '$.data.array', 4);

-- 結果: null


MariaDB JSON 配列に値を追加する他の方法

JSON_INSERT 関数は、JSON ドキュメント内の任意の場所に値を挿入するために使用できます。配列の末尾に値を追加するには、-1 をインデックスとして指定します。

-- サンプル JSON ドキュメント
SET @json = '{"data": {"array": [1, 2, 3]}}';

-- 配列の末尾に 4 を追加
SELECT JSON_INSERT(@json, '$.data.array', -1, 4);

-- 結果: {"data": {"array": [1, 2, 3, 4]}}

UPDATE ステートメントを使用して、JSON 配列を含む列を直接更新することもできます。

-- サンプル JSON ドキュメント
SET @json = '{"data": {"array": [1, 2, 3]}}';

-- 配列の末尾に 4 を追加
UPDATE table
SET json_column = JSON_ARRAY_APPEND(@json, '$.data.array', 4)
WHERE id = 1;

REPLACE 関数は、JSON ドキュメント内の既存の値を新しい値で置き換えるために使用できます。

-- サンプル JSON ドキュメント
SET @json = '{"data": {"array": [1, 2, 3]}}';

-- 配列の 2 番目の要素を 4 に置き換える
SELECT JSON_REPLACE(@json, '$.data.array[1]', 4);

-- 結果: {"data": {"array": [1, 4, 3]}}

これらの方法はすべて、MariaDB の JSON 配列に値を追加するために使用できます。どの方法を使用するかは、特定の要件と使用しているアプリケーションによって異なります。

その他の方法:

  • JSON_SET 関数
  • JSON_UNQUOTE 関数
  • JSON_EXTRACT 関数
  • JSON_LENGTH 関数

これらの関数は、JSON ドキュメントを操作するために使用できます。詳細については、MariaDB の公式ドキュメントの JSON 関数: https://mariadb.com/kb/en/json-functions/ を参照してください。

ヒント:

  • どの方法を使用する場合でも、JSON ドキュメントの構造とデータ型を理解していることを確認してください。
  • テスト環境でクエリをテストしてから本番環境で実行することを忘れないでください。



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