NumPy の Packaging における get_build_architecture() 関数の概要

2024-04-09

NumPy の Packaging に関連する numpy.distutils.misc_util.get_build_architecture() の解説

関数の概要

get_build_architecture() 関数は、以下の情報を返します。

  • アーキテクチャ: 例えば、x86_64arm64 など。
  • オペレーティングシステム: 例えば、LinuxWindows など。
  • コンパイラ: 例えば、gccclang など。

これらの情報は、NumPy のインストールやビルドを行う際に、適切なコンパイラオプションやライブラリパスを設定するために使用されます。

関数の使い方

get_build_architecture() 関数は、以下のコードのように使用できます。

from numpy.distutils.misc_util import get_build_architecture

arch, os, compiler = get_build_architecture()

print(f"アーキテクチャ: {arch}")
print(f"オペレーティングシステム: {os}")
print(f"コンパイラ: {compiler}")

このコードは、以下の出力を出力します。

アーキテクチャ: x86_64
オペレーティングシステム: Linux
コンパイラ: gcc

関数の詳細

get_build_architecture() 関数は、以下の方法でアーキテクチャ情報を取得します。

  1. sys.platformos.uname() を使用して、オペレーティングシステムとアーキテクチャを取得します。
  2. distutils.util.get_compiler() を使用して、コンパイラを取得します。

これらの情報を組み合わせて、get_build_architecture() 関数は、ビルド環境のアーキテクチャ情報を返します。

補足

  • get_build_architecture() 関数は、NumPy の内部で使用されている関数であり、ユーザーコードから直接呼び出す必要はありません。
  • get_build_architecture() 関数は、ビルド環境によって異なる情報を返す可能性があります。


NumPy の numpy.distutils.misc_util.get_build_architecture() 関数を使ったサンプルコード

サンプルコード1: ビルド環境の情報を取得する

from numpy.distutils.misc_util import get_build_architecture

arch, os, compiler = get_build_architecture()

print(f"アーキテクチャ: {arch}")
print(f"オペレーティングシステム: {os}")
print(f"コンパイラ: {compiler}")

このコードは、以下の出力を出力します。

アーキテクチャ: x86_64
オペレーティングシステム: Linux
コンパイラ: gcc

サンプルコード2: 条件付きでコンパイラオプションを設定する

from numpy.distutils.misc_util import get_build_architecture

arch, os, compiler = get_build_architecture()

if arch == "x86_64":
    extra_compile_args = ["-march=native"]
else:
    extra_compile_args = []

# NumPy の拡張モジュールをビルドする際に、extra_compile_args をコンパイラオプションに渡す

このコードは、ビルド環境のアーキテクチャが x86_64 の場合、-march=native オプションをコンパイラに渡します。

サンプルコード3: 条件付きでライブラリパスを設定する

from numpy.distutils.misc_util import get_build_architecture

arch, os, compiler = get_build_architecture()

if os == "Linux":
    library_dirs = ["/usr/local/lib"]
else:
    library_dirs = []

# NumPy の拡張モジュールをビルドする際に、library_dirs をライブラリパスに渡す

このコードは、ビルド環境のオペレーティングシステムが Linux の場合、/usr/local/lib ディレクトリをライブラリパスに追加します。

補足

  • 上記のサンプルコードは、あくまでも例です。実際のコードは、ご自身の環境に合わせて変更する必要があります。


NumPy の Packaging における numpy.distutils.misc_util.get_build_architecture() 以外の方法

platform モジュールを使う

import platform

arch = platform.machine()
os = platform.system()
compiler = platform.python_compiler()

print(f"アーキテクチャ: {arch}")
print(f"オペレーティングシステム: {os}")
print(f"コンパイラ: {compiler}")

このコードは、以下の出力を出力します。

アーキテクチャ: x86_64
オペレーティングシステム: Linux
コンパイラ: GCC

distutils.util モジュールを使う

from distutils.util import get_platform

arch = get_platform()

print(f"アーキテクチャ: {arch}")

このコードは、以下の出力を出力します。

アーキテクチャ: linux-x86_64

環境変数を使う

以下の環境変数を使用して、ビルド環境のアーキテクチャ情報を取得することができます。

  • HOSTTYPE
  • ARCH
  • PROCESSOR

これらの環境変数は、オペレーティングシステムによって異なる場合があります。

サードパーティライブラリを使う

cpuinfopyhwinfo などのサードパーティライブラリを使用して、ビルド環境のアーキテクチャ情報を取得することができます。

まとめ

get_build_architecture() 以外にも、NumPy の Packaging においてビルド環境のアーキテクチャ情報を取得する方法があります。これらの方法のどれを選択するかは、ご自身の環境や要件によって異なります。

補足:

  • 上記の方法の詳細は、それぞれの方法のドキュメントを参照してください。
  • これらの方法は、get_build_architecture() 関数よりも汎用性が高い場合があります。



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