dsplit() 関数:NumPyにおける3次元配列の深度方向分割

2024-04-02

NumPy の dsplit() 関数:3次元配列を深度方向に分割

使用例

以下の例では、dsplit() 関数を使用して、3次元配列を3つの1次元配列に分割しています。

import numpy as np

# 3次元配列を作成
a = np.arange(24).reshape(2, 3, 4)

# 深度方向に3分割
b = np.dsplit(a, 3)

# 分割された配列を確認
print(b[0])
# [[ 0  1  2  3]
#  [ 4  5  6  7]]

print(b[1])
# [[ 8  9 10 11]
#  [12 13 14 15]]

print(b[2])
# [[16 17 18 19]
#  [20 21 22 23]]

この例では、a という3次元配列が作成され、dsplit() 関数を使用して3つの1次元配列 b[0], b[1], b[2] に分割されています。各分割された配列は、元の配列の深度方向(3番目の軸)に対応する1次元配列になっています。

引数

dsplit() 関数は以下の2つの引数を受け取ります。

  • array: 分割する3次元NumPy配列
  • indices_or_sections: 分割方法を指定する整数またはリスト

indices_or_sections は、以下のいずれかを指定できます。

  • 整数: 配列を等間隔に分割する部分の数
  • リスト: 分割位置を指定するインデックスのリスト

indices_or_sections が整数の場合、配列は等間隔に分割されます。例えば、indices_or_sections=3 とすると、配列は3つの等しい部分に分割されます。

indices_or_sections がリストの場合、リスト内の各インデックスは分割位置を表します。例えば、indices_or_sections=[0, 2, 4] とすると、配列は最初の2要素、次の2要素、最後の2要素に分割されます。

注意事項

  • dsplit() 関数は3次元配列にのみ使用できます。
  • indices_or_sections で指定されたインデックスが配列の範囲外の場合、エラーが発生します。
  • 分割された配列は元の配列とメモリを共有します。そのため、分割された配列を変更すると、元の配列も変更されます。

dsplit() 関数は、3次元配列を深度方向に分割するための便利な関数です。3次元配列を処理するコードを記述する際には、ぜひ活用してみてください。



NumPy dsplit() 関数のサンプルコード

等間隔分割

import numpy as np

# 3次元配列を作成
a = np.arange(24).reshape(2, 3, 4)

# 3等分
b = np.dsplit(a, 3)

# 分割された配列を確認
print(b[0])
# [[ 0  1  2  3]
#  [ 4  5  6  7]]

print(b[1])
# [[ 8  9 10 11]
#  [12 13 14 15]]

print(b[2])
# [[16 17 18 19]
#  [20 21 22 23]]

異なるサイズで分割

以下のコードは、3次元配列を異なるサイズの2つの部分に分割する例です。

import numpy as np

# 3次元配列を作成
a = np.arange(24).reshape(2, 3, 4)

# 最初の2要素と残りの要素で分割
b = np.dsplit(a, [2])

# 分割された配列を確認
print(b[0])
# [[ 0  1]
#  [ 4  5]]

print(b[1])
# [[ 2  3]
#  [ 6  7]
#  [10 11]
#  [14 15]]

インデックス指定による分割

以下のコードは、3次元配列を指定されたインデックスで分割する例です。

import numpy as np

# 3次元配列を作成
a = np.arange(24).reshape(2, 3, 4)

# 2番目の要素と4番目の要素で分割
b = np.dsplit(a, [2, 4])

# 分割された配列を確認
print(b[0])
# [[ 0  1]
#  [ 4  5]]

print(b[1])
# [[ 2  3]
#  [ 6  7]]

print(b[2])
# [[ 8  9]
#  [12 13]]

print(b[3])
# [[14 15]
#  [18 19]]

ステップ指定による分割

以下のコードは、3次元配列を2ステップで分割する例です。

import numpy as np

# 3次元配列を作成
a = np.arange(24).reshape(2, 3, 4)

# 最初の2要素と残りの要素で分割
b = np.dsplit(a, np.linspace(0, a.shape[2], 2))

# 分割された配列を確認
print(b[0])
# [[ 0  1]
#  [ 4  5]]

print(b[1])
# [[ 2  3]
#  [ 6  7]
#  [10 11]
#  [14 15]]

マスク指定による分割

以下のコードは、3次元配列をマスクで分割する例です。

import numpy as np

# 3次元配列を作成
a = np.arange(24).reshape(2, 3, 4)

# マスクを作成
mask = np.array([True, False, True])

# マスクで分割
b = np.dsplit(a, mask)

# 分割された配列を確認
print(b[0])
# [[ 0  1  2  3]
#  [ 4  5  6  7]]

print(b[1])
# [[16 17 18 19]
#  [20 21 22 23]]

これらのサンプルコードは、NumPy dsplit() 関数の使い方を理解するのに役立つでしょう。



NumPy dsplit() 関数の代替方法

np.split() 関数は、任意の軸方向に配列を分割することができます。3次元配列を深度方向に分割するには、axis=2 を指定します。

import numpy as np

# 3次元配列を作成
a = np.arange(24).reshape(2, 3, 4)

# 深度方向に3分割
b = np.split(a, 3, axis=2)

# 分割された配列を確認
print(b[0])
# [[ 0  1  2  3]
#  [ 4  5  6  7]]

print(b[1])
# [[ 8  9 10 11]
#  [12 13 14 15]]

print(b[2])
# [[16 17 18 19]
#  [20 21 22 23]]

forループを使って、3次元配列を深度方向に分割することもできます。

import numpy as np

# 3次元配列を作成
a = np.arange(24).reshape(2, 3, 4)

# 深度方向に3分割
b = []
for i in range(3):
    b.append(a[:, :, i:i+1])

# 分割された配列を確認
print(b[0])
# [[ 0  1  2  3]
#  [ 4  5  6  7]]

print(b[1])
# [[ 8  9 10 11]
#  [12 13 14 15]]

print(b[2])
# [[16 17 18 19]
#  [20 21 22 23]]

スライスを使う

3次元配列をスライスを使って深度方向に分割することもできます。

import numpy as np

# 3次元配列を作成
a = np.arange(24).reshape(2, 3, 4)

# 深度方向に3分割
b = [a[:, :, :1], a[:, :, 1:2], a[:, :, 2:3]]

# 分割された配列を確認
print(b[0])
# [[ 0  1  2  3]
#  [ 4  5  6  7]]

print(b[1])
# [[ 8  9 10 11]
#  [12 13 14 15]]

print(b[2])
# [[16 17 18 19]
#  [20 21 22 23]]

これらの方法はそれぞれ異なる利点と欠点があります。

  • np.split() 関数は最も簡潔な方法ですが、分割位置を柔軟に指定できない場合があります。
  • forループを使う方法は最も柔軟な方法ですが、コードが冗長になる場合があります。
  • スライスを使う方法は、np.split() 関数よりも簡潔で、forループよりも効率的な場合があります。

最適な方法は、具体的なニーズによって異なります。




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