Pandas RangeIndex: メモリ効率と処理速度を極限まで高める魔法のインデックス

2024-04-27

Pandas.RangeIndex: Pandas データフレームのインデックス操作を効率化する特殊なインデックス型

Pandas.RangeIndex とは?

主な特徴:

  • 連続した整数: すべての値が等差数列で構成されており、行番号として直感的に理解しやすい。
  • メモリ効率: 整数型データのみを格納するため、他のインデックス型と比べてメモリ使用量が少ない。
  • 高速なアクセス: 特定の行へのアクセス速度が速く、データ分析の効率を向上させることができる。
  • 単一レベル: 階層構造を持たないため、シンプルなデータ構造で扱いやすい。

RangeIndex の作成方法

range() 関数:

import pandas as pd

# 0 から 9 までの連続した整数を表す RangeIndex を作成
index = pd.RangeIndex(10)

# データフレームに RangeIndex を設定
df = pd.DataFrame({'A': [1, 2, 3, 4, 5], 'B': [6, 7, 8, 9, 10]}, index=index)

print(df)

出力:

    A  B
0  1  6
1  2  7
2  3  8
3  4  9
4  5 10

pd.RangeIndex.from_range() メソッド:

import pandas as pd

# 開始値 5、終了値 15、ステップ 2 を指定して RangeIndex を作成
index = pd.RangeIndex.from_range(5, 15, 2)

# データフレームに RangeIndex を設定
df = pd.DataFrame({'C': [11, 13, 15, 17, 19]}, index=index)

print(df)

出力:

    C
5  11
7  13
9  15
11 17
13 19

指定されたリストから RangeIndex を作成:

import pandas as pd

# リスト `numbers` を基に RangeIndex を作成
numbers = [20, 22, 24, 26, 28]
index = pd.RangeIndex.from_array(numbers)

# データフレームに RangeIndex を設定
df = pd.DataFrame({'D': ['a', 'b', 'c', 'd', 'e']}, index=index)

print(df)

出力:

    D
20  a
22  b
24  c
26  d
28  e

RangeIndex の利点と注意点

利点:

  • 前述の通り、メモリ使用量とデータアクセス速度の面で優れています。
  • 整数ベースのデータ分析に適しており、行番号を直接操作しやすい。

注意点:

  • 非連続な整数を含むデータには使用できません。
  • 階層構造を持つデータには使用できません。
  • データの更新や追加によって、RangeIndex の連続性が崩れる可能性があります。

Pandas.RangeIndex は、メモリ効率とデータアクセス速度を重視するデータ分析において、非常に有用なインデックス型です。データの特性に合致する場合、積極的に活用することを検討しましょう。

補足:

  • Pandas には、RangeIndex 以外にも様々な種類のインデックス型が存在します。詳細は Pandas ドキュメントを参照してください。
  • データ分析の効率化には、適切なインデックス型を選択することが重要です。


Pandas.RangeIndex を用いたデータフレーム操作:詳細なサンプルコード集

目次:

  1. RangeIndex の基本操作
    • 1.1 RangeIndex の作成
    • 1.2 RangeIndex の属性確認
    • 1.3 特定の行へのアクセス
    • 1.4 スライシングによる行の選択
    • 1.5 イテレーションによる行処理
  2. データフレーム操作
    • 2.1 列の追加・削除
    • 2.2 行の挿入・削除
    • 2.3 データ型の変換
    • 2.4 ソート処理
    • 2.5 結合操作
  3. 高度な操作
    • 3.1 クエリ操作
    • 3.2 データ欠損値の処理
    • 3.3 カテゴリカルデータの処理
  4. その他
    • 4.1 メモリの節約
    • 4.2 パフォーマンスの向上
    • 4.3 エラー処理

以下のサンプルコードを実行するには、Pandas ライブラリのインストールが必要です。コマンドラインで以下のコマンドを実行してください。

pip install pandas

RangeIndex の基本操作

1 RangeIndex の作成

例 1: range() 関数を使用して RangeIndex を作成

import pandas as pd

# 0 から 4 までの連続した整数を表す RangeIndex を作成
index = pd.RangeIndex(5)

# データフレームに RangeIndex を設定
df = pd.DataFrame({'A': [1, 2, 3, 4, 5]}, index=index)

print(df)

出力:

    A
0  1
1  2
2  3
3  4
4  5

例 2: pd.RangeIndex.from_range() メソッドを使用して RangeIndex を作成

import pandas as pd

# 開始値 2、終了値 12、ステップ 3 を指定して RangeIndex を作成
index = pd.RangeIndex.from_range(2, 12, 3)

# データフレームに RangeIndex を設定
df = pd.DataFrame({'B': [6, 9, 12, 15]}, index=index)

print(df)

出力:

    B
2   6
5   9
8  12
11 15

例 3: リストから RangeIndex を作成

import pandas as pd

# リスト `numbers` を基に RangeIndex を作成
numbers = [100, 105, 110, 115, 120]
index = pd.RangeIndex.from_array(numbers)

# データフレームに RangeIndex を設定
df = pd.DataFrame({'C': ['東京', '大阪', '京都', '名古屋', '横浜']}, index=index)

print(df)

出力:

         C
100  東京
105  大阪
110  京都
115  名古屋
120  横浜

RangeIndex の属性を確認するには、様々な方法があります。

方法 1: index 属性

import pandas as pd

# サンプルデータフレームを作成
df = pd.DataFrame({'A': [1, 2, 3], 'B': [4, 5, 6]}, index=pd.RangeIndex(3))

# RangeIndex オブジェクトを取得
index = df.index

# 属性を確認
print(index.nunique)  # 固有な値の数
print(index.values)  # すべての値の配列
print(index.dtype)  # データ型

出力:

3
[0 1 2]
int64

方法 2: len() 関数

# RangeIndex の長さを取得
print(len(df.index))

出力:

3

3 特定の行へのアクセス

RangeIndex を用いて特定の行にアクセスするには、以下の方法があります。



Pandas.RangeIndex を用いたデータフレーム操作:詳細なサンプルコード集(続き)

方法 3: loc アクセサー

# 1行目のデータを取得
print(df.loc[0])

# 3行目の列 'B' の値を取得
print(df.loc[2, 'B'])

出力:

A    1
B    4
Name: 0, dtype: int64
6

方法 4: iloc アクセサー

# 1行目のインデックスを取得
print(df.iloc[0])

# 3行目のすべての値を取得
print(df.iloc[2])

出力:

0
A    3
B    6
Name: 2, dtype: int64

4 スライシングによる行の選択

RangeIndex を用いてスライス操作で複数の行を選択するには、以下の方法があります。

方法 1: 開始位置と終了位置を指定

# 1行目から3行目までのデータを取得
print(df[1:4])

出力:

    A  B
1  2  5
2  3  6

方法 2: ステップを指定

# 0行目から末尾まで3ステップごとにデータを取得
print(df[0::3])

出力:

    A  B
0  1  4
3  3  6

方法 3: 条件式を指定

# A 列の値が 2 以上の行を取得
print(df[df['A'] >= 2])

出力:

    A  B
1  2  5
2  3  6

5 イテレーションによる行処理

RangeIndex を用いて各行を反復処理するには、以下の方法があります。

方法 1: for ループ

# 各行のインデックスとデータを表示
for i, row in df.iterrows():
    print(f"インデックス: {i}, データ: {row}")

出力:

インデックス: 0, データ: A=1, B=4
インデックス: 1, データ: A=2, B=5
インデックス: 2, データ: A=3, B=6

方法 2: apply() メソッド

# 各行に lambda 関数を適用
def func(row):
    return row['A'] + row['B']

result = df.apply(func, axis=1)
print(result)

出力:

0    5
1    7
2    9
dtype: int64

データフレーム操作

1 列の追加・削除

RangeIndex を用いて列を追加・削除するには、以下の方法があります。

列の追加:

# 新しい列 'C' を追加
df['C'] = [10, 20, 30]

print(df)

出力:

    A  B  C
0  1  4 10
1  2  5 20
2  3  6 30

列の削除:

# 列 'B' を削除
del df['B']

print(df)

出力:

    A  C
0  1 10
1  2 20
2  3 30

2 行の挿入・削除

RangeIndex を用いて行を挿入・削除するには、以下の方法があります。

行の挿入:

# 1行目に新しい行を挿入
df.loc[0.5] = [4, 8, 12]

print(df)

出力:

    A     B     C
0  1.0   4.0   10.0
0.5  4.0   8.0   12.0
1.0  2.0   5.0   20.0
2.0  3.0   6.0   30.0

行の削除:

# 2行目を削除
df.drop(



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