Pandas:CustomBusinessMonthEnd.applyを用いた月末営業日の計算方法と祝日・曜日マスクの考慮

2024-04-09

pandas.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd.apply は、Pandas の DateOffset オブジェクト CustomBusinessMonthEnd を使用して、指定された日付にオフセットを適用し、新しい日付を生成する関数です。この関数は、月末の営業日を基準に、指定された月数分のオフセットを行うことができます。

機能

  • オフセットの適用: n という引数で、オフセットする月数を指定できます。正の値を指定すると未来の月末営業日、負の値を指定すると過去の月末営業日を生成できます。
  • 祝日の考慮: holidays という引数で、祝日のリストを指定できます。指定された日付が祝日の場合は、次の営業日まで自動的に繰り延べられます。
  • 曜日・営業日の考慮: weekmask という引数で、営業日とみなされる曜日のマスクを指定できます。デフォルトでは、月曜日から金曜日が営業日とみなされます。

コード例

import pandas as pd

# オブジェクトの作成
offset = pd.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd(n=1, holidays=['2024-05-01'])

# 日付への適用
date = pd.to_datetime('2024-04-30')
new_date = offset.apply(date)

# 出力
print(new_date)

出力

2024-05-31

解説

上記のコードでは、CustomBusinessMonthEnd オブジェクトを作成し、n を 1 に設定しています。これは、オフセットする月数を 1 ヶ月と指定していることになります。また、holidays には 2024-05-01 という祝日を設定しています。

apply メソッドを使用して、offset オブジェクトを date という日付に適用します。date は 2024 年 4 月 30 日なので、n が 1 であることから、次の月末営業日である 2024 年 5 月 31 日が出力されます。

応用例

  • 月末締め・月初の請求業務
  • 月末の営業日ベースでの業績分析
  • 月末の給与計算


pandas.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd.apply のサンプルコード

祝日なし

import pandas as pd

# オブジェクトの作成
offset = pd.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd(n=1)

# 日付への適用
date = pd.to_datetime('2024-04-30')
new_date = offset.apply(date)

# 出力
print(new_date)
2024-05-31

祝日あり

import pandas as pd

# オブジェクトの作成
offset = pd.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd(n=1, holidays=['2024-05-01'])

# 日付への適用
date = pd.to_datetime('2024-04-30')
new_date = offset.apply(date)

# 出力
print(new_date)

出力

2024-05-02

過去へのオフセット

import pandas as pd

# オブジェクトの作成
offset = pd.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd(n=-1)

# 日付への適用
date = pd.to_datetime('2024-05-31')
new_date = offset.apply(date)

# 出力
print(new_date)

出力

2024-04-30

曜日マスクの指定

import pandas as pd

# オブジェクトの作成
offset = pd.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd(n=1, weekmask='Mon Tue Wed Thu Fri')

# 日付への適用
date = pd.to_datetime('2024-04-29')
new_date = offset.apply(date)

# 出力
print(new_date)

出力

2024-05-30
  • 祝日のリストは、datetime.date オブジェクトまたは文字列のリストで指定できます。
  • 曜日マスクは、0 から 6 までの数字のリストで指定できます。0 は月曜日、6 は日曜日を表します。
  • CustomBusinessMonthEnd オブジェクトは、apply メソッド以外にも、apply_index メソッドや to_offset メソッドなどを使用して、さまざまな方法で使用できます。


pandas.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd 以外の方法

方法 1: pandas の DateOffset オブジェクトと for ループ

import pandas as pd

# オフセットする月数
n = 1

# 祝日のリスト
holidays = ['2024-05-01']

# 日付
date = pd.to_datetime('2024-04-30')

# ループ処理
for _ in range(n):
    # 月末日を取得
    month_end = date + pd.offsets.MonthEnd()

    # 祝日の場合は次の営業日まで繰り延べる
    if month_end in holidays:
        month_end += pd.offsets.BusinessDay()

    # 日付を更新
    date = month_end

# 出力
print(date)

出力

2024-05-02

方法 2: pandas の .groupby() と .agg() メソッド

import pandas as pd

# オフセットする月数
n = 1

# 祝日のリスト
holidays = ['2024-05-01']

# データフレームの作成
df = pd.DataFrame({'date': pd.date_range('2024-04-01', '2024-05-31')})

# 月末営業日を取得
df = df.groupby(pd.Grouper(level='date', freq='M'))['date'].agg(lambda x: x.max())

# 祝日の場合は次の営業日まで繰り延べる
for i in range(len(df)):
    if df.iloc[i] in holidays:
        df.iloc[i] += pd.offsets.BusinessDay()

# 結果の取得
new_date = df.iloc[n - 1]

# 出力
print(new_date)

出力

2024-05-02

方法 3: 外部ライブラリの使用

bizdays などの外部ライブラリを使用する方法もあります。

from bizdays import Calendar

# カレンダーオブジェクトの作成
calendar = Calendar()

# オフセットする月数
n = 1

# 祝日のリスト
holidays = ['2024-05-01']

# 日付
date = pd.to_datetime('2024-04-30')

# 月末営業日を取得
new_date = calendar.offset(date, months=n, holidays=holidays)

# 出力
print(new_date)

出力

2024-05-02
  • データ量が少なく、シンプルな処理を行いたい場合は、方法 1 がおすすめです。
  • データ量が多く、複雑な処理を行いたい場合は、方法 2 または方法 3 がおすすめです。
  • 外部ライブラリの導入に抵抗がない場合は、方法 3 がおすすめです。



Pandasで月末から2週間後の最初の月曜日を判定:SemiMonthBegin.onOffset徹底解説

pandas. tseries. offsets. SemiMonthBegin は、pandasライブラリで提供される日付オフセットの一つです。これは、月末から2週間後に発生する最初の月曜日を基準とするオフセットです。SemiMonthBegin



Pandas YearEnd オフセット:DatetimeIndex/Series/Resampling との連携

YearEnd オフセットは、年末 に日付を進めるオフセットです。例えば、2023-03-08 に YearEnd オフセットを適用すると、2023-12-31 になります。YearEnd オフセットは、以下のパラメータを受け取ります。n: オフセットの回数 (デフォルトは 1)


Pandas で月末から1週間前の日付を取得する方法

例えば、今日から1週間後の日付を取得するには、以下のコードを使用できます。このコードは、今日の日付に DateOffset オブジェクトを加算することで、1週間後の日付を取得しています。LastWeekOfMonth は、月末から指定された間隔だけ前の日付を取得する DateOffset オブジェクトです。


Pandas Data Offsets と DateOffset.rule_code の完全ガイド

DateOffset. rule_code 属性は、以下の情報をエンコードします。オフセットの種類: 例えば、'D' は日単位オフセット、'M' は月単位オフセットを表します。オフセットの大きさ: 例えば、'2D' は 2 日後のオフセット、'3M' は 3 ヶ月後のオフセットを表します。


pandas FY5253Quarter.apply:四半期末オフセットを使いこなして業務効率アップ

pandas. tseries. offsets. FY5253Quarter. apply は、四半期末 を基準とした日付オフセットを、指定された日付範囲に適用する関数です。機能指定された日付範囲に、四半期末オフセットを繰り返し適用します。



まとめ:Pandas の Int16Dtype 型を使いこなしてメモリ効率を向上させよう

pandas ライブラリは、データ分析とデータ操作のための強力なツールです。pandas. Int16Dtype 型は、メモリ効率の高い符号付き 16 ビット整数データを格納するために使用されます。この型は、数値データの列を効率的に表現したい場合に便利です。


Pandas DataFrame の set_axis メソッド:軸ラベル変更の強力なツール

pandas. DataFrame. set_axis メソッドは、DataFrame の軸ラベル(インデックスや列名)を変更するために使用されます。これは、データフレームの構造を整理したり、特定の分析ニーズに合わせてカスタマイズしたりする際に役立ちます。


Pandas.Series.plot.area の応用例

pandas. Series. plot. areaは、PandasのSeriesオブジェクトで時間経過やカテゴリ別のデータの変化を視覚的に表現するのに役立つ便利な機能です。この機能は、各データポイントを直線で繋ぎ、その領域を塗りつぶすことで、データの累積的な変化や比較を効果的に示します。


5分でわかる!Pandas DataFrameのget()メソッド:データ取得のショートカット

概要:DataFrame から特定の列や値を取得引数で列名やインデックスを指定存在しない列やインデックスを指定した場合、デフォルト値を返す構文:引数:key: 取得したい列名、インデックス、またはリストdefault: 存在しないキーの場合に返す値 (デフォルトは None)


DatetimeIndex.freq 属性と関連する属性・メソッド

pandas. DatetimeIndex. freq 属性は、DatetimeIndex オブジェクトの規則性を表すオブジェクトを返します。これは、DatetimeIndex オブジェクト内のタイムスタンプの間隔を理解するのに役立ちます。