Pandas:CustomBusinessMonthEnd.applyを用いた月末営業日の計算方法と祝日・曜日マスクの考慮
pandas.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd.apply
は、Pandas の DateOffset オブジェクト CustomBusinessMonthEnd
を使用して、指定された日付にオフセットを適用し、新しい日付を生成する関数です。この関数は、月末の営業日を基準に、指定された月数分のオフセットを行うことができます。
機能
- オフセットの適用:
n
という引数で、オフセットする月数を指定できます。正の値を指定すると未来の月末営業日、負の値を指定すると過去の月末営業日を生成できます。 - 祝日の考慮:
holidays
という引数で、祝日のリストを指定できます。指定された日付が祝日の場合は、次の営業日まで自動的に繰り延べられます。 - 曜日・営業日の考慮:
weekmask
という引数で、営業日とみなされる曜日のマスクを指定できます。デフォルトでは、月曜日から金曜日が営業日とみなされます。
コード例
import pandas as pd
# オブジェクトの作成
offset = pd.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd(n=1, holidays=['2024-05-01'])
# 日付への適用
date = pd.to_datetime('2024-04-30')
new_date = offset.apply(date)
# 出力
print(new_date)
出力
2024-05-31
解説
上記のコードでは、CustomBusinessMonthEnd
オブジェクトを作成し、n
を 1 に設定しています。これは、オフセットする月数を 1 ヶ月と指定していることになります。また、holidays
には 2024-05-01
という祝日を設定しています。
apply
メソッドを使用して、offset
オブジェクトを date
という日付に適用します。date
は 2024 年 4 月 30 日なので、n
が 1 であることから、次の月末営業日である 2024 年 5 月 31 日が出力されます。
応用例
- 月末締め・月初の請求業務
- 月末の営業日ベースでの業績分析
- 月末の給与計算
pandas.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd.apply のサンプルコード
祝日なし
import pandas as pd
# オブジェクトの作成
offset = pd.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd(n=1)
# 日付への適用
date = pd.to_datetime('2024-04-30')
new_date = offset.apply(date)
# 出力
print(new_date)
2024-05-31
祝日あり
import pandas as pd
# オブジェクトの作成
offset = pd.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd(n=1, holidays=['2024-05-01'])
# 日付への適用
date = pd.to_datetime('2024-04-30')
new_date = offset.apply(date)
# 出力
print(new_date)
出力
2024-05-02
過去へのオフセット
import pandas as pd
# オブジェクトの作成
offset = pd.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd(n=-1)
# 日付への適用
date = pd.to_datetime('2024-05-31')
new_date = offset.apply(date)
# 出力
print(new_date)
出力
2024-04-30
曜日マスクの指定
import pandas as pd
# オブジェクトの作成
offset = pd.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd(n=1, weekmask='Mon Tue Wed Thu Fri')
# 日付への適用
date = pd.to_datetime('2024-04-29')
new_date = offset.apply(date)
# 出力
print(new_date)
出力
2024-05-30
- 祝日のリストは、datetime.date オブジェクトまたは文字列のリストで指定できます。
- 曜日マスクは、0 から 6 までの数字のリストで指定できます。0 は月曜日、6 は日曜日を表します。
CustomBusinessMonthEnd
オブジェクトは、apply
メソッド以外にも、apply_index
メソッドやto_offset
メソッドなどを使用して、さまざまな方法で使用できます。
pandas.tseries.offsets.CustomBusinessMonthEnd 以外の方法
方法 1: pandas の DateOffset オブジェクトと for ループ
import pandas as pd
# オフセットする月数
n = 1
# 祝日のリスト
holidays = ['2024-05-01']
# 日付
date = pd.to_datetime('2024-04-30')
# ループ処理
for _ in range(n):
# 月末日を取得
month_end = date + pd.offsets.MonthEnd()
# 祝日の場合は次の営業日まで繰り延べる
if month_end in holidays:
month_end += pd.offsets.BusinessDay()
# 日付を更新
date = month_end
# 出力
print(date)
出力
2024-05-02
方法 2: pandas の .groupby() と .agg() メソッド
import pandas as pd
# オフセットする月数
n = 1
# 祝日のリスト
holidays = ['2024-05-01']
# データフレームの作成
df = pd.DataFrame({'date': pd.date_range('2024-04-01', '2024-05-31')})
# 月末営業日を取得
df = df.groupby(pd.Grouper(level='date', freq='M'))['date'].agg(lambda x: x.max())
# 祝日の場合は次の営業日まで繰り延べる
for i in range(len(df)):
if df.iloc[i] in holidays:
df.iloc[i] += pd.offsets.BusinessDay()
# 結果の取得
new_date = df.iloc[n - 1]
# 出力
print(new_date)
出力
2024-05-02
方法 3: 外部ライブラリの使用
bizdays
などの外部ライブラリを使用する方法もあります。
from bizdays import Calendar
# カレンダーオブジェクトの作成
calendar = Calendar()
# オフセットする月数
n = 1
# 祝日のリスト
holidays = ['2024-05-01']
# 日付
date = pd.to_datetime('2024-04-30')
# 月末営業日を取得
new_date = calendar.offset(date, months=n, holidays=holidays)
# 出力
print(new_date)
出力
2024-05-02
- データ量が少なく、シンプルな処理を行いたい場合は、方法 1 がおすすめです。
- データ量が多く、複雑な処理を行いたい場合は、方法 2 または方法 3 がおすすめです。
- 外部ライブラリの導入に抵抗がない場合は、方法 3 がおすすめです。
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