Pythonでタイムゾーン情報を扱うベストプラクティス
PythonのData TypesにおけるZoneInfoの使用
Pythonのdatetime
モジュールは、日付と時刻を扱うための標準ライブラリです。このモジュールには、タイムゾーン情報を扱うためのzoneinfo
サブモジュールも含まれています。
ZoneInfoは、世界中のタイムゾーンに関する情報を含むデータベースです。このデータベースは、IANA (Internet Assigned Numbers Authority) によって管理されています。
ZoneInfoを使用すると、特定のタイムゾーンにおける現在時刻を取得したり、異なるタイムゾーン間の変換を行ったりすることができます。
例1:特定のタイムゾーンにおける現在時刻を取得する
from datetime import datetime, timezone
# ロンドンのタイムゾーンを取得
london_tz = timezone("Europe/London")
# ロンドンの現在時刻を取得
now_in_london = datetime.now(london_tz)
# 出力
print(now_in_london)
出力例
2024-03-20 12:08:00+00:00
例2:異なるタイムゾーン間の変換を行う
from datetime import datetime, timezone
# 東京のタイムゾーンを取得
tokyo_tz = timezone("Asia/Tokyo")
# ロンドンの現在時刻を取得
now_in_london = datetime.now(timezone("Europe/London"))
# ロンドンの現在時刻を東京のタイムゾーンに変換
now_in_tokyo = now_in_london.astimezone(tokyo_tz)
# 出力
print(now_in_tokyo)
出力例
2024-03-20 21:08:00+09:00
ZoneInfoを使用したサンプルコード
特定のタイムゾーンにおける現在時刻を取得する
from datetime import datetime, timezone
# ロンドンのタイムゾーンを取得
london_tz = timezone("Europe/London")
# ロンドンの現在時刻を取得
now_in_london = datetime.now(london_tz)
# 出力
print(now_in_london)
2024-03-20 12:08:00+00:00
異なるタイムゾーン間の変換を行う
from datetime import datetime, timezone
# 東京のタイムゾーンを取得
tokyo_tz = timezone("Asia/Tokyo")
# ロンドンの現在時刻を取得
now_in_london = datetime.now(timezone("Europe/London"))
# ロンドンの現在時刻を東京のタイムゾーンに変換
now_in_tokyo = now_in_london.astimezone(tokyo_tz)
# 出力
print(now_in_tokyo)
出力例
2024-03-20 21:08:00+09:00
特定の日付と時刻におけるタイムゾーン情報を取得する
from datetime import datetime, timezone
# ロンドンのタイムゾーンを取得
london_tz = timezone("Europe/London")
# 特定の日付と時刻を作成
specific_time = datetime(2024, 3, 20, 12, 0, 0, tzinfo=london_tz)
# 特定の日付と時刻におけるタイムゾーン情報を取得
print(specific_time.tzname())
出力例
GMT
特定のタイムゾーンにおけるサマータイムの開始時刻と終了時刻を取得する
from datetime import datetime, timezone
# ニューヨークのタイムゾーンを取得
newyork_tz = timezone("America/New_York")
# 特定の年におけるサマータイムの開始時刻と終了時刻を取得
for tz_info in newyork_tz.transitions(2024):
print(tz_info)
出力例
(datetime.datetime(2024, 3, 10, 2, 0, 0, tzinfo=datetime.timezone(timedelta(hours=-5))), datetime.datetime(2024, 11, 4, 2, 0, 0, tzinfo=datetime.timezone(timedelta(hours=-5))))
特定のタイムゾーンにおけるすべてのタイムゾーン情報を取得する
from datetime import datetime, timezone
# すべてのタイムゾーン情報を取得
for tz_name in timezone.all_timezones:
print(tz_name)
出力例
Africa/Abidjan
Africa/Accra
Africa/Addis_Ababa
...
- ZoneInfoモジュールは、
pip install zoneinfo
コマンドでインストールできます。
ZoneInfo 以外のタイムゾーン情報を使用する方法
pytz モジュールは、ZoneInfo データベースを含む、タイムゾーン情報を扱うためのサードパーティライブラリです。
from pytz import timezone
# ロンドンのタイムゾーンを取得
london_tz = timezone("Europe/London")
# ロンドンの現在時刻を取得
now_in_london = datetime.now(london_tz)
# 出力
print(now_in_london)
出力例
2024-03-20 12:08:00+00:00
dateutil モジュールは、日付と時刻を扱うためのサードパーティライブラリです。
from dateutil import tz
# ロンドンのタイムゾーンを取得
london_tz = tz.gettz("Europe/London")
# ロンドンの現在時刻を取得
now_in_london = datetime.now(london_tz)
# 出力
print(now_in_london)
出力例
2024-03-20 12:08:00+00:00
自作のタイムゾーン情報
ZoneInfo などのデータベースを使用せず、自作のタイムゾーン情報を使用することもできます。
from datetime import datetime, timedelta
# 日本とロンドンの時差を定義
JST = timedelta(hours=9)
GMT = timedelta()
# ロンドンの現在時刻を取得
now_in_london = datetime.now(GMT)
# ロンドンの現在時刻を日本の時間に変換
now_in_japan = now_in_london + JST
# 出力
print(now_in_japan)
出力例
2024-03-20 21:08:00+09:00
- ZoneInfo は、最も標準的な方法であり、多くのライブラリでサポートされています。
- pytz モジュールは、ZoneInfo データベースに加えて、その他の機能も提供しています。
- dateutil モジュールは、日付と時刻を扱うための便利な機能を提供しています。
- 自作のタイムゾーン情報は、特殊な要件を満たす必要がある場合に使用できます。
ZoneInfo は、Python でタイムゾーン情報を扱うための標準的な方法です。
他の方法も存在しますが、ZoneInfo は多くのライブラリでサポートされており、最も標準的な方法であるため、多くの場合 ZoneInfo を使用するのがおすすめです。
Pythonにおけるキャッシュと循環参照の防止: weakref.WeakValueDictionary の実践ガイド
弱参照とは、オブジェクトへの参照を保持しつつ、そのオブジェクトの生存を妨げない参照方法です。通常の参照では、オブジェクトが参照されている限り、ガベージコレクターによって回収されません。一方、弱参照では、オブジェクトが参照されていても、ガベージコレクターによって回収される可能性があります。
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weakref. WeakKeyDictionary は、通常の辞書と異なり、弱参照 を用いてキーを管理する特殊な辞書クラスです。弱参照 は、オブジェクトへの参照を保持しますが、そのオブジェクトがガベージコレクションによって破棄されるのを妨げません。
【初心者向け】Pythonの weakref.WeakSet を使いこなして、循環参照を防ぎ、メモリ削減を実現!
通常のセットとは異なり、WeakSetに格納されたオブジェクトは、他のオブジェクトによって参照されなくなっても、セット内に残りません。これは、弱参照がオブジェクトの参照カウントを追跡しないためです。オブジェクトの参照カウントが0になると、ガベージコレクターによって破棄されます。WeakSetは、この動作を利用して、参照されなくなったオブジェクトを自動的に解放します。
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