Qt Widgets: QCalendarWidget::minimumDate プロパティでカレンダーの日付制限をマスターしよう
Qt Widgets: QCalendarWidget::minimumDate プロパティの詳細解説
QCalendarWidget::minimumDate プロパティは、カレンダーウィジェットで選択可能な最小の日付を設定します。これは、ユーザーが過去の日付を選択できないように制限する場合に役立ちます。
設定方法
minimumDate プロパティは、QDate 型の値を設定することで設定できます。以下のコード例をご覧ください。
QCalendarWidget calendar;
// 最小の日付を2023年1月1日に設定
calendar.setMinimumDate(QDate(2023, 1, 1));
コード解説
QCalendarWidget
オブジェクトを作成します。setMinimumDate()
メソッドを使用して、最小の日付を設定します。- メソッドの引数には、
QDate
型の値を渡します。この値は、カレンダーで選択可能な最小の日付を表します。
その他の注意点
- minimumDate プロパティは、maximumDate プロパティよりも小さい値を設定する必要があります。
- minimumDate プロパティを設定すると、カレンダーウィジェットで選択可能な日付範囲が制限されます。
- ユーザーが最小の日付よりも前の日付を選択しようとすると、カレンダーウィジェットは無効になります。
以下のサンプルコードは、minimumDate プロパティを使用して、カレンダーウィジェットで選択可能な最小の日付を設定する方法を示しています。
#include <QApplication>
#include <QCalendarWidget>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// カレンダーウィジェットを作成
QCalendarWidget calendar;
// 最小の日付を2023年1月1日に設定
calendar.setMinimumDate(QDate(2023, 1, 1));
// カレンダーウィジェットを表示
calendar.show();
return app.exec();
}
実行結果
このコードを実行すると、2023年1月1日以降の日付のみを選択できるカレンダーウィジェットが表示されます。
QCalendarWidget::minimumDate プロパティを使用したサンプルコード
#include <QApplication>
#include <QCalendarWidget>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// カレンダーウィジェットを作成
QCalendarWidget calendar;
// 最小の日付を2023年1月1日に設定
calendar.setMinimumDate(QDate(2023, 1, 1));
// 最大の日付を2024年12月31日に設定
calendar.setMaximumDate(QDate(2024, 12, 31));
// カレンダーウィジェットを表示
calendar.show();
return app.exec();
}
特定の曜日は選択できないようにする
#include <QApplication>
#include <QCalendarWidget>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// カレンダーウィジェットを作成
QCalendarWidget calendar;
// 日曜日を選択できないように設定
calendar.setWeekdayTextFormat(Qt::日曜日, QCalendarWidget::DisabledText);
// カレンダーウィジェットを表示
calendar.show();
return app.exec();
}
特定の日付は選択できないようにする
#include <QApplication>
#include <QCalendarWidget>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// カレンダーウィジェットを作成
QCalendarWidget calendar;
// 2023年12月25日は選択できないように設定
calendar.setDateEnabled(QDate(2023, 12, 25), false);
// カレンダーウィジェットを表示
calendar.show();
return app.exec();
}
カレンダーウィジェットのスタイルを設定する
#include <QApplication>
#include <QCalendarWidget>
#include <QStyle>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// カレンダーウィジェットを作成
QCalendarWidget calendar;
// カレンダーウィジェットのスタイルを設定
QStyle *style = QApplication::style();
calendar.setStyleSheet(style->standardPalette().buttonText().color().name());
// カレンダーウィジェットを表示
calendar.show();
return app.exec();
}
これらのサンプルコードは、QCalendarWidget::minimumDate プロパティの使用方法を理解するのに役立ちます。
QCalendarWidget::minimumDate プロパティを設定する代わりに、QDateEdit ウィジェットを使用して、カレンダーウィジェットで選択可能な最小の日付を間接的に設定することができます。
#include <QApplication>
#include <QCalendarWidget>
#include <QDateEdit>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// カレンダーウィジェットを作成
QCalendarWidget calendar;
// QDateEdit ウィジェットを作成
QDateEdit dateEdit;
// 最小の日付を2023年1月1日に設定
dateEdit.setMinimumDate(QDate(2023, 1, 1));
// QDateEdit ウィジェットをカレンダーウィジェットに接続
calendar.setEditTriggers(QCalendarWidget::EditHighlightedDates);
calendar.setDateEdit(&dateEdit);
// カレンダーウィジェットを表示
calendar.show();
return app.exec();
}
QValidator を使用して、ユーザーが入力できる最小の日付を制限することができます。
#include <QApplication>
#include <QCalendarWidget>
#include <QDateValidator>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// カレンダーウィジェットを作成
QCalendarWidget calendar;
// QDateValidator を作成
QDateValidator *validator = new QDateValidator(QDate(2023, 1, 1), QDate::currentDate());
// QDateValidator をカレンダーウィジェットに設定
calendar.setValidator(validator);
// カレンダーウィジェットを表示
calendar.show();
return app.exec();
}
これらの方法は、QCalendarWidget::minimumDate プロパティを使用するよりも柔軟性がありますが、コード量は少し増えます。
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