Qt GUIでカーソルをすべてのウィジェットに一時的に関連付ける方法

2024-04-17

Qt GUIにおける QCursor::setShape() のプログラミング解説

QCursor::setShape() メソッドは、Qt GUIアプリケーションにおいてマウスカーソルの形状を変更するために使用されます。Qtは、標準的なカーソル形状のセットを提供していますが、独自の画像やマスクを使用してカスタムカーソルを作成することもできます。

使用方法

QCursor::setShape() メソッドは、次の構文で使用されます。

void QCursor::setShape(Qt::CursorShape shape);

ここで、shape は変更するカーソル形状を指定する Qt::CursorShape 型の引数です。Qt::CursorShape 列挙型には、次の標準的なカーソル形状が定義されています。

例

次のコードは、マウスカーソルを矢印カーソルに変更する例です。

QCursor cursor;
cursor.setShape(Qt::ArrowCursor);

次のコードは、カスタム画像を使用してマウスカーソルを作成し、それを設定する例です。

QCursor cursor(QPixmap("path/to/cursor.png"));
cursor.setShape(Qt::CustomCursor);

カーソルをウィジェットに関連付ける

特定のウィジェットにカーソルを関連付けるには、QWidget::setCursor() メソッドを使用します。

QWidget *widget = new QWidget;
widget->setCursor(cursor);

カーソルをすべてのウィジェットに一時的に関連付ける

すべてのウィジェットに一時的にカーソルを関連付けるには、QGuiApplication::setOverrideCursor() メソッドを使用します。

QCursor cursor(QPixmap("path/to/cursor.png"));
QGuiApplication::setOverrideCursor(cursor);

注意事項

QCursor::setShape() メソッドは、カーソルの形状を変更するだけで、カーソルの位置を変更するものではありません。カーソルの位置を変更するには、QCursor::setPos() メソッドを使用します。
カスタムカーソルを作成する場合は、カーソル画像のサイズが適切であることを確認してください。カーソル画像が大きすぎると、カーソルが画面からはみ出す可能性があります。

QCursor::setShape() メソッドは、Qt GUIアプリケーションにおいてマウスカーソルの形状を簡単に変更するために使用できます。標準的なカーソル形状を使用したり、カスタム画像を使用して独自のカソルを作成したりできます。

これらのリソースはほんの一例です。探せば他にもたくさんの素晴らしいリソースを見つけることができます。ぜひ色々なリソースを活用して、プログラミングスキルを向上させてください。

QCursor クラスを使用した方法

QApplication クラスを使用した方法

QWidget クラスを使用した方法

スタイルシートを使用した方法

例

次のコードは、QCursor::setPos() メソッドを使用して、カーソルを画面の中央に移動する例です。

QCursor cursor;
cursor.setPos(QPoint(width() / 2, height() / 2));

次のコードは、QApplication::setOverrideCursor() メソッドを使用して、すべてのウィジェットに砂時計カーソルを設定し、5秒後に元に戻す例です。

QCursor cursor(Qt::WaitCursor);
QApplication::setOverrideCursor(cursor);
QTimer::singleShot(5000, QApplication::restoreOverrideCursor);