QCalendarWidget::setCurrentPage()の使い方

Qt WidgetsにおけるQCalendarWidget::setCurrentPage()の詳細解説

QCalendarWidget::setCurrentPage() は、Qt Widgetsモジュールのカレンダーウィジェット QCalendarWidget クラスで提供される重要なメソッドの一つです。このメソッドは、カレンダーウィジェットに表示される月や年を変更するために使用されます。

機能

QCalendarWidget::setCurrentPage() は、以下の引数を受け取ります。

• date: カレンダーウィジェットに表示する日付を表す QDate オブジェクト
• mode: ページ遷移モードを表す QCalendarWidget::PageTransitionMode 型の値

使用方法

QCalendarWidget::setCurrentPage() メソッドを使用するには、以下の手順に従います。

1. QCalendarWidget オブジェクトを作成します。
2. QDate オブジェクトを作成し、カレンダーウィジェットに表示したい日付を設定します。
3. QCalendarWidget::setCurrentPage() メソッドを呼び出し、QDate オブジェクトと QCalendarWidget::PageTransitionMode 型の値を渡します。

例

QCalendarWidget calendar;

// 2024年3月20日を表示する
QDate date(2024, 3, 20);

// ページ遷移モードをアニメーション付きに設定
QCalendarWidget::PageTransitionMode mode = QCalendarWidget::Animated;

// カレンダーウィジェットに2024年3月20日を表示する
calendar.setCurrentPage(date, mode);

補足

• QCalendarWidget::setCurrentPage() メソッドは、カレンダーウィジェットに表示される月や年だけでなく、表示される曜日も変更します。
• QCalendarWidget::PageTransitionMode 型には、以下の値が定義されています。
  • QCalendarWidget::NoTransition: ページ遷移アニメーションなし
  • QCalendarWidget::Animated: ページ遷移アニメーションあり
  • QCalendarWidget::Instant: ページ遷移を即座に実行

• QCalendarWidget クラスには、setDateRange() や setSelectedDate() などの他の便利なメソッドも用意されています。
• Qt Widgets モジュールのカレンダーウィジェットに関する詳細は、Qt ドキュメントを参照してください。

Qt WidgetsにおけるQCalendarWidget::setCurrentPage()のサンプルコード

特定の日付にカレンダーを移動する

QCalendarWidget calendar;

// 2024年3月20日を表示する
QDate date(2024, 3, 20);

// アニメーション付きでカレンダーを移動する
calendar.setCurrentPage(date, QCalendarWidget::Animated);

前月/翌月に移動する

QCalendarWidget calendar;

// 現在表示されている日付を取得する
QDate currentDate = calendar.currentPage();

// 前月に移動する
calendar.setCurrentPage(currentDate.addMonths(-1), QCalendarWidget::Animated);

// 翌月に移動する
calendar.setCurrentPage(currentDate.addMonths(1), QCalendarWidget::Animated);

特定の曜日を表示する

QCalendarWidget calendar;

// 2024年3月20日(水曜日)を表示する
QDate date(2024, 3, 20);

// 水曜日を表示する
calendar.setCurrentPage(date, QCalendarWidget::NoTransition);

// 現在の週の月曜日を表示する
calendar.setCurrentPage(calendar.selectedDate().startOfWeek(), QCalendarWidget::Animated);

カレンダーの表示範囲を設定する

QCalendarWidget calendar;

// 最小表示範囲を2023年1月に設定
calendar.setMinimumDate(QDate(2023, 1, 1));

// 最大表示範囲を2024年12月に設定
calendar.setMaximumDate(QDate(2024, 12, 31));

// 2024年3月20日を表示する
calendar.setCurrentPage(QDate(2024, 3, 20), QCalendarWidget::Animated);

カレンダーのカスタマイズ

• ウィジェットのスタイルを設定するには、setStyleSheet() メソッドを使用します。
• ヘッダーラベルのテキストを設定するには、setHeaderText() メソッドを使用します。
• 祝日を表示するには、setHolidays() メソッドを使用します。
• 曜日ラベルのフォーマットを設定するには、setWeekdayLabels() メソッドを使用します。

これらのオプションの詳細については、Qt ドキュメントの QCalendarWidget クラスのページを参照してください。

QCalendarWidget::setCurrentPage() メソッドは、Qt Widgets モジュールのカレンダーウィジェット QCalendarWidget クラスで提供される重要なメソッドの一つです。このメソッドは、カレンダーウィジェットに表示される月や年を変更するために使用されます。

上記のサンプルコードを参考に、QCalendarWidget::setCurrentPage() メソッドを

Qt WidgetsにおけるQCalendarWidget::setCurrentPage()の代替方法

setDate() メソッドは、カレンダーウィジェットに表示する日付を直接設定するために使用されます。

QCalendarWidget calendar;

// 2024年3月20日を表示する
calendar.setDate(QDate(2024, 3, 20));

showNextMonth() メソッドと showPreviousMonth() メソッドは、それぞれカレンダーウィジェットで表示されている月を1ヶ月進めたり戻したりするために使用されます。

QCalendarWidget calendar;

// 翌月を表示する
calendar.showNextMonth();

// 前月を表示する
calendar.showPreviousMonth();

setFirstDayOfWeek() メソッドは、カレンダーウィジェットで表示される最初の曜日を設定するために使用されます。

QCalendarWidget calendar;

// 最初の曜日を日曜日に設定する
calendar.setFirstDayOfWeek(Qt::Sunday);

// 最初の曜日を月曜日に設定する
calendar.setFirstDayOfWeek(Qt::Monday);

シグナルとスロットを使用する

QCalendarWidget クラスは、currentPageChanged() シグナルを提供しています。このシグナルは、カレンダーウィジェットに表示されている月や年が変更されたときに emit されます。

QCalendarWidget calendar;

// currentPageChanged() シグナルに接続する
QObject::connect(&calendar, &QCalendarWidget::currentPageChanged,
                  this, &MyClass::currentPageChanged);

// シグナルハンドラ
void MyClass::currentPageChanged(const QDate& date) {
  // カレンダーウィジェットに表示されている月や年が変更されたときの処理
}

QCalendarWidget::setCurrentPage() メソッド以外にも、カレンダーウィジェットに表示される月や年を変更するにはいくつかの方法があります。