Qt Widgets で QGraphicsTextItem のフォントを設定する方法
Qt Widgets の QGraphicsTextItem::setFont() 関数
関数の概要
- 宣言:
void QGraphicsTextItem::setFont(const QFont &font)
- 引数:
font
: 設定するフォントオブジェクト
- 戻り値: なし
関数の詳細
setFont() 関数は、引数として渡されたフォントオブジェクトを QGraphicsTextItem インスタンスに適用します。フォントオブジェクトには、フォントファミリー、サイズ、スタイル、太さなどの情報が含まれます。
この関数を呼び出すと、テキストアイテムのすべてのテキストが、指定されたフォントで描画されます。
コード例
#include <Qt>
#include <QtWidgets>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// QGraphicsScene を作成
QGraphicsScene scene;
// QGraphicsTextItem を作成
QGraphicsTextItem textItem("Hello, World!");
// フォントオブジェクトを作成
QFont font("Arial", 20, QFont::Bold);
// テキストアイテムにフォントを設定
textItem.setFont(font);
// シーンにテキストアイテムを追加
scene.addItem(&textItem);
// QGraphicsView を作成
QGraphicsView view(&scene);
view.show();
return app.exec();
}
このコード例では、"Arial" フォントファミリー、20 ポイント、太字のフォントをテキストアイテムに設定しています。
- QGraphicsTextItem クラスには、setFont() 関数以外にも、テキストの外観をカスタマイズするための様々な関数が用意されています。
QGraphicsTextItem::setFont() 関数を使ったサンプルコード
フォントファミリーとサイズを変更する
QGraphicsTextItem textItem("Hello, World!");
// フォントオブジェクトを作成
QFont font("Arial", 20);
// テキストアイテムにフォントを設定
textItem.setFont(font);
フォントスタイルを変更する
QGraphicsTextItem textItem("Hello, World!");
// フォントオブジェクトを作成
QFont font("Arial", 20, QFont::Bold);
// テキストアイテムにフォントを設定
textItem.setFont(font);
このコードは、テキストアイテムのフォントスタイルを太字に変更します。
アンチエイリアシングを設定する
QGraphicsTextItem textItem("Hello, World!");
// フォントオブジェクトを作成
QFont font("Arial", 20);
font.setAntialiasing(true);
// テキストアイテムにフォントを設定
textItem.setFont(font);
このコードは、テキストアイテムのフォントにアンチエイリアシングを有効にします。
文字間隔を設定する
QGraphicsTextItem textItem("Hello, World!");
// フォントオブジェクトを作成
QFont font("Arial", 20);
font.setLetterSpacing(QFont::PercentageSpacing, 150);
// テキストアイテムにフォントを設定
textItem.setFont(font);
このコードは、テキストアイテムの文字間隔を 150% に設定します。
行間隔を設定する
QGraphicsTextItem textItem("Hello, World!\nThis is a new line.");
// フォントオブジェクトを作成
QFont font("Arial", 20);
font.setLineSpacing(QFont::PercentageSpacing, 150);
// テキストアイテムにフォントを設定
textItem.setFont(font);
このコードは、テキストアイテム的行間隔を 150% に設定します。
これらのサンプルコードを参考に、様々なフォント設定を試してみてください。
QGraphicsTextItem::setFont() 関数以外の方法
QGraphicsItem::setText() 関数は、テキストアイテムのテキスト内容とフォント設定を同時に設定することができます。
QGraphicsTextItem textItem;
// テキストとフォントを設定
textItem.setText("Hello, World!");
textItem.setFont(QFont("Arial", 20));
QGraphicsItem::setDefaultTextFormat() 関数は、シーン内のすべてのテキストアイテムに適用されるデフォルトのテキストフォーマットを設定することができます。
QGraphicsScene scene;
// デフォルトのテキストフォーマットを設定
scene.setDefaultTextFormat(QFont("Arial", 20));
// テキストアイテムを作成
QGraphicsTextItem textItem("Hello, World!");
// テキストアイテムはデフォルトのテキストフォーマットで描画される
scene.addItem(&textItem);
QML を使う
Qt Quick では、QML を使ってテキストアイテムのフォント設定を記述することができます。
Text {
text: "Hello, World!"
font: Font {
family: "Arial"
pointSize: 20
}
}
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