Qt Widgets の QMenuBar::addSeparator() 関数徹底解説
Qt Widgets の QMenuBar::addSeparator() 関数解説
QMenuBar::addSeparator()
関数は、メニューバーに区切り線を追加します。区切り線は、メニュー項目間の視覚的な区切りとして役立ちます。
使い方
この関数は非常にシンプルで、引数なしで呼び出すだけです。
QMenuBar menubar;
menubar.addMenu("ファイル");
menubar.addSeparator();
menubar.addMenu("編集");
このコードは、メニューバーに "ファイル" メニュー、区切り線、"編集" メニューを追加します。
詳細
QMenuBar::addSeparator()
関数は、実際には QAction
オブジェクトを作成し、それをメニューバーに追加します。このアクションは、isSeparator()
関数によって区切り線であることが示されます。
スタイル
区切り線のスタイルは、スタイルシートを使用してカスタマイズできます。以下の例は、区切り線の太さを 2 ピクセルに設定します。
QMenuBar::separator {
border-width: 2px;
}
注意点
- メニューバーに区切り線を追加する前に、少なくとも 1 つのメニューを追加する必要があります。
- 区切り線は、メニュー項目の間にのみ追加できます。メニューの最初または最後の項目として追加することはできません。
QMenuBar::insertSeparator()
関数は、指定されたアクションの前に区切り線を挿入します。QMenuBar::setCornerWidget()
関数は、メニューバーの隅にウィジェットを追加できます。
この解説が、Qt Widgets の QMenuBar::addSeparator() 関数の理解に役立つことを願っています。
QMenuBar::addSeparator() 関数のサンプルコード
#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QMainWindow>
#include <QtWidgets/QMenuBar>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
QMainWindow window;
QMenuBar *menubar = window.menuBar();
// メニューを追加
menubar->addMenu("ファイル");
menubar->addMenu("編集");
// 区切り線を追加
menubar->addSeparator();
// メニューを追加
menubar->addMenu("表示");
menubar->addMenu("ヘルプ");
window.show();
return app.exec();
}
区切り線のスタイル設定
#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QMainWindow>
#include <QtWidgets/QMenuBar>
#include <QtWidgets/QStyle>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
QMainWindow window;
QMenuBar *menubar = window.menuBar();
// メニューを追加
menubar->addMenu("ファイル");
menubar->addMenu("編集");
// 区切り線を追加
QAction *separator = menubar->addSeparator();
// 区切り線のスタイルを設定
QStyle *style = menubar->style();
separator->setIcon(style->standardIcon(QStyle::SP_TitleBarSeparator));
// メニューを追加
menubar->addMenu("表示");
menubar->addMenu("ヘルプ");
window.show();
return app.exec();
}
区切り線の挿入
#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QMainWindow>
#include <QtWidgets/QMenuBar>
#include <QtWidgets/QAction>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
QMainWindow window;
QMenuBar *menubar = window.menuBar();
// メニューと区切り線を追加
menubar->addMenu("ファイル");
menubar->addSeparator();
// 編集メニューを作成
QMenu *editMenu = new QMenu("編集");
editMenu->addAction("コピー");
editMenu->addAction("貼り付け");
// 編集メニューを挿入
QAction *separator = menubar->addSeparator();
menubar->insertMenu(separator, editMenu);
// メニューを追加
menubar->addMenu("表示");
menubar->addMenu("ヘルプ");
window.show();
return app.exec();
}
メニューバーの隅にウィジェットを追加
#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QMainWindow>
#include <QtWidgets/QMenuBar
QMenuBar::addSeparator() 関数の代替方法
QMenu::addSeparator()
関数は、メニューに区切り線を追加します。これは、メニューバーに直接区切り線を追加するよりも柔軟な方法です。
#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QMainWindow>
#include <QtWidgets/QMenuBar>
#include <QtWidgets/QMenu>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
QMainWindow window;
QMenuBar *menubar = window.menuBar();
// メニューを作成
QMenu *fileMenu = new QMenu("ファイル");
fileMenu->addAction("開く");
fileMenu->addAction("保存");
// 区切り線を追加
fileMenu->addSeparator();
// メニューを追加
menubar->addMenu(fileMenu);
window.show();
return app.exec();
}
QAction::setSeparator()
関数は、アクションを区切り線として設定します。これは、区切り線として機能するカスタムアクションを作成する場合に役立ちます。
#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QMainWindow>
#include <QtWidgets/QMenuBar>
#include <QtWidgets/QAction>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
QMainWindow window;
QMenuBar *menubar = window.menuBar();
// 区切り線アクションを作成
QAction *separator = new QAction(window);
separator->setSeparator(true);
// メニューに追加
menubar->addAction(separator);
window.show();
return app.exec();
}
QMenuBar::addSeparator()
関数は、メニューバーに区切り線を追加する最も簡単な方法です。しかし、より柔軟な方法が必要な場合は、QMenu::addSeparator()
関数または QAction::setSeparator()
関数を使用することを検討してください。
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