Qt GUI の QPointingDevice::pointerType() 関数でポインティングデバイスの種類を判断する

2024-04-06

Qt GUI の QPointingDevice::pointerType() 関数

QPointingDevice::pointerType() は、以下の情報を提供します。

  • マウス、タッチスクリーン、ペンなど、ユーザーが使用しているポインティングデバイスの種類。
  • デバイスが指、スタイラス、ペンなど、どのようなポインターを持っているか。
  • デバイスがサポートするボタンの数。

QPointingDevice::pointerType() は、以下のコードのように使用できます。

QPointingDevice *device = QInputDevice::devices()[0];
QPointingDevice::PointerType type = device->pointerType();

switch (type) {
  case QPointingDevice::Mouse:
    // マウスが使用されている
    break;
  case QPointingDevice::Touch:
    // タッチスクリーンが使用されている
    break;
  case QPointingDevice::Pen:
    // ペンが使用されている
    break;
  default:
    // その他のデバイス
    break;
}

QPointingDevice::pointerType() は、ユーザーインターフェースをより直感的で使いやすいものにするために使用できます。例えば、タッチスクリーンデバイスでは、ユーザーが指で画面を操作できるように、ボタンのサイズを大きくすることができます。

QPointingDevice::pointerType() を使用することで、開発者はユーザーがどのようなデバイスを使用しているかに関係なく、すべてのユーザーに最適なユーザーインターフェースを提供することができます。

  • Qt に関する他の質問にも喜んで回答します。

注意

  • 私はまだ開発中であり、日本語での回答には不備がある場合があります。
  • ご指摘やご意見がありましたら、お知らせください。


QPointingDevice::pointerType() 関数のサンプルコード

#include <QGuiApplication>
#include <QPointingDevice>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QGuiApplication app(argc, argv);

  QPointingDevice *device = QInputDevice::devices()[0];
  QPointingDevice::PointerType type = device->pointerType();

  switch (type) {
    case QPointingDevice::Mouse:
      qDebug() << "マウスが使用されています";
      break;
    case QPointingDevice::Touch:
      qDebug() << "タッチスクリーンが使用されています";
      break;
    case QPointingDevice::Pen:
      qDebug() << "ペンが使用されています";
      break;
    default:
      qDebug() << "その他のデバイス";
      break;
  }

  return 0;
}

サンプル 2: タッチスクリーンデバイスでボタンのサイズを変更する

#include <QGuiApplication>
#include <QPushButton>
#include <QPointingDevice>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QGuiApplication app(argc, argv);

  QPushButton *button = new QPushButton("ボタン");

  // タッチスクリーンデバイスかどうかを確認
  QPointingDevice *device = QInputDevice::devices()[0];
  if (device->pointerType() == QPointingDevice::Touch) {
    // ボタンのサイズを大きくする
    button->setSizePolicy(QSizePolicy::Policy::Expanding, QSizePolicy::Policy::Expanding);
  }

  button->show();

  return 0;
}

サンプル 3: ペンデバイスで描画する

#include <QGuiApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QPaintEvent>
#include <QPointingDevice>
#include <QPainter>

class MainWindow : public QMainWindow {
  Q_OBJECT

public:
  MainWindow() {
    // ペンデバイスかどうかを確認
    QPointingDevice *device = QInputDevice::devices()[0];
    if (device->pointerType() == QPointingDevice::Pen) {
      // 描画モードを有効にする
      setAcceptDrops(true);
    }
  }

protected:
  void paintEvent(QPaintEvent *event) override {
    QPainter painter(this);

    // マウスまたはペンで描画
    if (event->type() == QEvent::Paint) {
      QPoint point = event->pos();
      painter.drawPoint(point);
    }
  }
};

int main(int argc, char *argv[]) {
  QGuiApplication app(argc, argv);

  MainWindow window;
  window.show();

  return 0;
}

これらのサンプルコードは、QPointingDevice::pointerType() 関数の使用方法を示しています。これらのコードを参考に、独自のアプリケーションを作成することができます。



QPointingDevice::pointerType() 関数以外の方法

方法 1: QEvent::TabletMove イベントを使用する

QEvent::TabletMove イベントは、ペンデバイスが移動したときに発生します。このイベントを処理することで、ペンデバイスが使用されているかどうかを判断することができます。

#include <QGuiApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QEvent>

class MainWindow : public QMainWindow {
  Q_OBJECT

public:
  MainWindow() {}

protected:
  bool event(QEvent *event) override {
    if (event->type() == QEvent::TabletMove) {
      // ペンデバイスが使用されている
      return true;
    }

    return QMainWindow::event(event);
  }
};

int main(int argc, char *argv[]) {
  QGuiApplication app(argc, argv);

  MainWindow window;
  window.show();

  return 0;
}

方法 2: QTabletEvent::pressure() 関数を使用する

QTabletEvent::pressure() 関数は、ペンデバイスの筆圧を取得します。筆圧が 0 より大きい場合は、ペンデバイスが使用されていることになります。

#include <QGuiApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QTabletEvent>

class MainWindow : public QMainWindow {
  Q_OBJECT

public:
  MainWindow() {}

protected:
  void tabletEvent(QTabletEvent *event) override {
    if (event->type() == QTabletEvent::TabletMove) {
      // 筆圧を取得
      qreal pressure = event->pressure();

      if (pressure > 0) {
        // ペンデバイスが使用されている
      }
    }
  }
};

int main(int argc, char *argv[]) {
  QGuiApplication app(argc, argv);

  MainWindow window;
  window.show();

  return 0;
}

方法 3: QInputDevice::capabilities() 関数を使用する

QInputDevice::capabilities() 関数は、デバイスがどのような機能を持っているかを判断するために使用できます。この関数を使用して、デバイスがペンデバイスかどうかを確認することができます。

#include <QGuiApplication>
#include <QPointingDevice>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QGuiApplication app(argc, argv);

  QPointingDevice *device = QInputDevice::devices()[0];

  if (device->capabilities() & QInputDevice::Capability::Pen) {
    // ペンデバイスが使用されている
  }

  return 0;
}

これらの方法は、QPointingDevice::pointerType() 関数よりも詳細な情報を提供することができます。




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