アイテムサイズを自在に操る！ Qt GUI の QStandardItem::setSizeHint() チュートリアル

Qt GUI の QStandardItem::setSizeHint() 解説

QStandardItem::setSizeHint() は、Qt GUI フレームワークにおける QStandardItem クラスのメンバー関数であり、アイテムのサイズヒントを設定するために使用されます。サイズヒントは、アイテムがどのように表示されるべきかについての情報をウィジェットに提供します。

機能

setSizeHint() 関数は、QSize 型の引数を受け取り、アイテムの希望する幅と高さをピクセル単位で指定します。この情報は、アイテムビューがアイテムをどのように配置するかを決定するために使用されます。

例

// アイテムを作成
QStandardItem *item = new QStandardItem("アイテム");

// サイズヒントを設定
item->setSizeHint(QSize(100, 50));

// アイテムをモデルに追加
QStandardItemModel *model = new QStandardItemModel();
model->appendRow(item);

// アイテムビューにモデルを設定
QListView *listView = new QListView();
listView->setModel(model);

// アイテムビューを表示
listView->show();

この例では、QStandardItem オブジェクトを作成し、setSizeHint() 関数を使用してそのサイズヒントを 100x50 ピクセルに設定しています。その後、アイテムは QStandardItemModel オブジェクトに追加され、モデルは QListView オブジェクトに設定されます。QListView は、アイテムモデル内のアイテムをリストとして表示します。

注意事項

• setSizeHint() 関数は、アイテムの最小サイズや最大サイズを設定するものではありません。
• アイテムビューは、サイズヒントを無視してアイテムを配置することができます。
• アイテムのサイズヒントは、ウィジェットの DPI 設定によって影響を受ける場合があります。

補足

• QStandardItem::setSizeHint() 関数は、Qt GUI の他の多くのクラスでも使用できます。
• アイテムのサイズヒントを設定する別の方法は、Qt Designer を使用することです。

関連キーワード

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• QStandardItem
• QSize
• QStandardItemModel
• QListView
• サイズヒント

Qt GUI の QStandardItem::setSizeHint() サンプルコード

アイテムのサイズヒントを設定する

// アイテムを作成
QStandardItem *item = new QStandardItem("アイテム");

// サイズヒントを設定
item->setSizeHint(QSize(100, 50));

// アイテムをモデルに追加
QStandardItemModel *model = new QStandardItemModel();
model->appendRow(item);

// アイテムビューにモデルを設定
QListView *listView = new QListView();
listView->setModel(model);

// アイテムビューを表示
listView->show();

アイテムのサイズヒントを動的に変更する

// アイテムを作成
QStandardItem *item = new QStandardItem("アイテム");

// スライダーを作成
QSlider *slider = new QSlider(Qt::Horizontal);
slider->setRange(0, 200);

// スライダーの値が変化したときに、アイテムのサイズヒントを更新する
QObject::connect(slider, &QSlider::valueChanged, [item](int value) {
  item->setSizeHint(QSize(value, value));
});

// アイテムをモデルに追加
QStandardItemModel *model = new QStandardItemModel();
model->appendRow(item);

// アイテムビューにモデルを設定
QListView *listView = new QListView();
listView->setModel(model);

// レイアウトを作成
QVBoxLayout *layout = new QVBoxLayout();
layout->addWidget(slider);
layout->addWidget(listView);

// ウィジェットを表示
QWidget *widget = new QWidget();
widget->setLayout(layout);
widget->show();

このコードは、QStandardItem オブジェクトと QSlider オブジェクトを作成します。スライダーの値が変化すると、item->setSizeHint() 関数を使用してアイテムのサイズヒントが更新されます。

アイテムのサイズヒントをアイコンに合わせる

// アイテムを作成
QStandardItem *item = new QStandardItem("アイテム");

// アイコンを設定
item->setIcon(QIcon("icon.png"));

// アイコンのサイズを取得
QSize iconSize = item->icon().actualSize(QSize(16, 16));

// アイテムのサイズヒントを設定
item->setSizeHint(iconSize);

// アイテムをモデルに追加
QStandardItemModel *model = new QStandardItemModel();
model->appendRow(item);

// アイテムビューにモデルを設定
QListView *listView = new QListView();
listView->setModel(model);

// アイテムビューを表示
listView->show();

このコードは、QStandardItem オブジェクトにアイコンを設定し、アイコンのサイズに合わせてアイテムのサイズヒントを設定します。

さまざまなサイズのアイテムを表示する

// アイテムモデルを作成
QStandardItemModel *model = new QStandardItemModel();

// さまざまなサイズのアイテムを作成
for (int i = 0; i < 10; ++i) {
  QStandardItem *item = new QStandardItem(QString("アイテム %1").arg(i));
  item->setSizeHint(QSize(50 + i * 10, 30 + i * 5));
  model->appendRow(item);
}

// アイテムビューにモデルを設定
QListView *listView = new QListView();
listView->setModel(model);

// アイテムビューを表示
listView->show();

このコードは、さまざまなサイズの QStandardItem オブジェクトを作成し、それらを QStandardItemModel オブジェクトに追加します。その後、モデルは QListView オブジェクトに設定されます。

QStandardItem::setSizeHint() 関数は、Qt GUI アプリケーションでアイテムのサイズヒントを設定するために使用できます。この関数は、さまざまな方法で使用することができ、アイテムの外観と動作を制御するのに役立ちます。

Qt GUI でアイテムのサイズヒントを設定する他の方法

Qt Designer は、Qt GUI アプリケーションのユーザーインターフェースを視覚的に設計するためのツールです。Qt Designer を使用してアイテムのサイズヒントを設定するには、次の手順に従います。

1. Qt Designer を開き、新しいフォームを作成します。
2. ツールボックスから QListView ウィジェットをフォームにドラッグアンドドロップします。
3. QListView ウィジェットを右クリックし、アイテムの編集 を選択します。
4. アイテムのプロパティエディターで、サイズヒント プロパティを設定します。

QItemDelegate は、アイテムビュー内のアイテムの表示と編集を制御するクラスです。QItemDelegate を使用してアイテムのサイズヒントを設定するには、次の手順に従います。

1. QItemDelegate クラスのサブクラスを作成します。
2. サブクラスの sizeHint() メソッドをオーバーライドし、アイテムのサイズヒントを返します。

class MyDelegate : public QItemDelegate {
public:
  MyDelegate(QObject *parent = nullptr) : QItemDelegate(parent) {}

  QSize sizeHint(const QStyleOptionViewItem &option, const QModelIndex &index) const override {
    // アイテムのサイズヒントを返す
    return QSize(100, 50);
  }
};

1. QListView ウィジェットに MyDelegate オブジェクトを設定します。

QListView *listView = new QListView();
listView->setItemDelegate(new MyDelegate());

QAbstractItemModel::data() メソッドをオーバーライドする

QAbstractItemModel クラスの data() メソッドは、アイテムのデータを提供するために使用されます。このメソッドをオーバーライドして、アイテムのサイズヒントを返すこともできます。

class MyModel : public QAbstractItemModel {
public:
  MyModel(QObject *parent = nullptr) : QAbstractItemModel(parent) {}

  QVariant data(const QModelIndex &index, int role) const override {
    if (role == Qt::SizeHintRole) {
      // アイテムのサイズヒントを返す
      return QSize(100, 50);
    }

    return QVariant();
  }
};

QListView *listView = new QListView();
listView->setModel(new MyModel());

これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。どの方法を使用するかは、特定のニーズによって異なります。

QStandardItem::setSizeHint() 関数は、Qt GUI でアイテムのサイズヒントを設定する最も簡単な方法です。ただし、より柔軟な方法が必要な場合は、他の方法を使用することができます。