Qt Widgets: QTableView::isRowHidden() メソッドでテーブルビュー行を非表示にする

2024-04-27

Qt Widgets: QTableView::isRowHidden() メソッドの詳細解説

QTableView::isRowHidden() メソッドは、指定された行が非表示かどうかを確認するためのものです。このメソッドは、テーブルビュー内の行の表示/非表示を制御する際に役立ちます。

メソッドの構文

bool QTableView::isRowHidden(int row) const;

引数

  • row: 非表示かどうかを確認したい行のインデックス。

戻り値

  • 行が非表示の場合、true を返します。
  • 行が表示されている場合、false を返します。

QTableView tableView;
// ... (テーブルビューの設定)

int row = 5; // 確認したい行のインデックス

if (tableView.isRowHidden(row)) {
  // 行が非表示の場合の処理
} else {
  // 行が表示されている場合の処理
}

補足事項

  • 行が非表示の場合、その行のセルも表示されません。
  • 行の表示/非表示を切り替えるには、setRowHidden() メソッドを使用します。
  • このメソッドは、QAbstractItemView クラスから継承されています。

QTableView::isRowHidden() メソッドは、テーブルビュー内の行の表示/非表示を制御する際に役立ちます。このメソッドを使用して、特定の行を非表示にしたり、表示したりすることができます。



Qt Widgets: QTableView::isRowHidden() メソッドのサンプルコード集

QTableView tableView;
// ... (テーブルビューの設定)

int rowToHide = 10; // 非表示にしたい行のインデックス

tableView.setRowHidden(rowToHide, true);

サンプルコード 2: 偶数行を非表示にする

QTableView tableView;
// ... (テーブルビューの設定)

for (int row = 0; row < tableView.model()->rowCount(); ++row) {
  if (row % 2 == 1) {
    tableView.setRowHidden(row, true);
  }
}

サンプルコード 3: 特定の条件を満たす行を非表示にする

QTableView tableView;
// ... (テーブルビューの設定)

QAbstractItemModel* model = tableView.model();

for (int row = 0; row < model->rowCount(); ++row) {
  QModelIndex index = model->index(row, 0); // 最初の列のセルを取得
  QString value = index.data().toString(); // セルの値を取得

  if (value == "特定の条件") {
    tableView.setRowHidden(row, true);
  }
}

サンプルコード 4: 行の表示/非表示を切り替える

QTableView tableView;
// ... (テーブルビューの設定)

int row = 5; // 行のインデックス

bool isHidden = tableView.isRowHidden(row);
tableView.setRowHidden(row, !isHidden);

サンプルコード 5: 非表示になっている行のインデックスを取得する

QTableView tableView;
// ... (テーブルビューの設定)

QModelIndexList hiddenIndexes = tableView.hiddenIndexes();

for (const QModelIndex& index : hiddenIndexes) {
  int row = index.row();
  // 非表示になっている行の処理
}

補足

これらのサンプルコードはあくまでも例であり、状況に応じて自由に改変することができます。また、Qt Widgets のドキュメントや API リファレンスを参照して、さらに詳細な情報を得ることができます。

これらのリソースには、QTableView::isRowHidden() メソッドを含む、様々なテーブルビュー関連のサンプルコードが含まれています。

ご参考になりましたでしょうか?

この情報がお役に立てば幸いです。ご質問やご不明な点がございましたら、お気軽にお尋ねください。



QtでQTableView行を非表示にするその他の方法

setRowHeight()メソッドを使用する

この方法は、行の高さを0に設定することで、行を非表示にします。利点はシンプルで分かりやすいコードですが、完全に非表示にするのではなく、行が非常に小さくなるだけなので、ユーザーにとってわかりにくい場合があります。

tableView.setRowHeight(row, 0);

setRowHidden()メソッドとスタイルシートを組み合わせて使用する

この方法は、setRowHidden()メソッドを使用して行を非表示にし、スタイルシートを使用して非表示になった行の領域を透明にすることで、完全に非表示にします。利点は、完全に非表示にできることですが、スタイルシートの知識が必要となります。

tableView.setRowHidden(row, true);

QString styleSheet = "QTableView::row[row=%1] { background-color: transparent; }";
tableView.setStyleSheet(styleSheet.arg(row));

QProxyModelサブクラスを作成する

この方法は、QProxyModelサブクラスを作成し、data()メソッドをオーバーライドして、特定の行のデータを空文字列に設定することで、行を非表示にします。利点は、柔軟性が高く、条件に基づいて行を非表示にすることができることですが、複雑なコードになる可能性があります。

class MyProxyModel : public QProxyModel {
public:
  MyProxyModel(QObject* parent = nullptr) : QProxyModel(parent) {}

  QVariant data(const QModelIndex& index, int role = Qt::DisplayRole) const override {
    if (index.row() == rowToHide && role == Qt::DisplayRole) {
      return ""; // 行を非表示にする
    }
    return QProxyModel::data(index, role);
  }
};

// ...

MyProxyModel* proxyModel = new MyProxyModel;
tableView.setModel(proxyModel);

カスタムデリゲートを使用する

この方法は、カスタムデリゲートを作成し、paint()メソッドをオーバーライドして、特定の行のセルを描画しないようにすることで、行を非表示にします。利点は、高度なカスタマイズが可能ですが、複雑なコードになる可能性があります。

class MyDelegate : public QItemDelegate {
public:
  MyDelegate(QObject* parent = nullptr) : QItemDelegate(parent) {}

  void paint(QPainter* painter, const QStyleOptionViewItem& option, const QModelIndex& index) const override {
    if (index.row() == rowToHide) {
      return; // 行を非表示にする
    }
    QItemDelegate::paint(painter, option, index);
  }
};

// ...

MyDelegate* delegate = new MyDelegate;
tableView.setItemDelegateForColumn(0, delegate); // 最初の列にカスタムデリゲートを設定

最適な方法の選択

どの方法が最適かは、要件とスキルレベルによって異なります。

  • シンプルでわかりやすい方法が必要な場合は、setRowHeight()メソッドを使用します。
  • 完全に非表示にする必要がある場合は、setRowHidden()メソッドとスタイルシートを組み合わせて使用します。
  • 柔軟性が高く、条件に基づいて行を非表示にする必要がある場合は、QProxyModelサブクラスを作成します。
  • 高度なカスタマイズが必要な場合は、カスタムデリゲートを使用します。

その他の考慮事項

  • どの方法を使用する場合でも、パフォーマンスへの影響を考慮する必要があります。特に、大量の行を非表示にする場合は、QProxyModelサブクラスやカスタムデリゲートを使用すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。
  • ユーザーにとって何がわかりやすいのかを考慮する必要があります。完全に非表示にするよりも、行を薄くしたり、グレーアウトしたりする方が、ユーザーにとってわかりやすい場合があります。

様々な方法でQTableView行を非表示にすることができます。それぞれの方法には長所と短所があるので、状況に合わせて




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