QTextBlockFormat::setMarker() 以外のマーカー設定方法
Qt GUI の QTextBlockFormat::setMarker() 関数解説
QTextBlockFormat::setMarker()
関数は、Qt GUI でテキストブロックにマーカーを設定するために使用されます。マーカーは、テキストブロックを視覚的に区別したり、特定の機能を持たせるために使用することができます。
機能
- テキストブロックにマーカーを設定
- マーカーの種類と位置を指定
- マーカーの色とスタイルを指定
引数
marker
: 設定するマーカーの種類position
: マーカーの位置
マーカーの種類
- NoMarker : マーカーなし
- ListMarker : リストマーカー
- BulletMarker :箇条書きマーカー
- CheckMarker : チェックボックスマーカー
- ArrowMarker : 矢印マーカー
マーカーの位置
- Leading : テキストブロックの先頭
- Trailing : テキストブロックの末尾
例
QTextBlockFormat format;
// リストマーカーを設定
format.setMarker(QTextBlockFormat::ListMarker);
// マーカーをテキストブロックの先頭に設定
format.setMarkerPosition(QTextBlockFormat::Leading);
// テキストブロックにフォーマットを設定
textBlock.setFormat(format);
補足
- マーカーの色とスタイルは、
QTextBlockFormat::setMarkerColor()
とQTextBlockFormat::setMarkerStyle()
関数を使用して設定することができます。 - マーカーは、QTextDocument クラスを使用してドキュメント全体に適用することもできます。
QTextBlockFormat::setMarker() 関数を使用したサンプルコード
QTextBlockFormat format;
// リストマーカーを設定
format.setMarker(QTextBlockFormat::ListMarker);
// マーカーをテキストブロックの先頭に設定
format.setMarkerPosition(QTextBlockFormat::Leading);
// テキストブロックにフォーマットを設定
textBlock.setFormat(format);
// テキストを追加
textBlock.setText("項目 1");
// 新しいテキストブロックを作成
QTextBlock newTextBlock;
// 同じフォーマットを新しいテキストブロックに設定
newTextBlock.setFormat(format);
// テキストを追加
newTextBlock.setText("項目 2");
// テキストエディタにテキストブロックを追加
textEdit->append(textBlock);
textEdit->append(newTextBlock);
箇条書きマーカー
QTextBlockFormat format;
// 箇条書きマーカーを設定
format.setMarker(QTextBlockFormat::BulletMarker);
// マーカーをテキストブロックの先頭に設定
format.setMarkerPosition(QTextBlockFormat::Leading);
// テキストブロックにフォーマットを設定
textBlock.setFormat(format);
// テキストを追加
textBlock.setText("項目 1");
// 新しいテキストブロックを作成
QTextBlock newTextBlock;
// 同じフォーマットを新しいテキストブロックに設定
newTextBlock.setFormat(format);
// テキストを追加
newTextBlock.setText("項目 2");
// テキストエディタにテキストブロックを追加
textEdit->append(textBlock);
textEdit->append(newTextBlock);
チェックボックスマーカー
QTextBlockFormat format;
// チェックボックスマーカーを設定
format.setMarker(QTextBlockFormat::CheckMarker);
// マーカーをテキストブロックの先頭に設定
format.setMarkerPosition(QTextBlockFormat::Leading);
// テキストブロックにフォーマットを設定
textBlock.setFormat(format);
// テキストを追加
textBlock.setText("項目 1");
// 新しいテキストブロックを作成
QTextBlock newTextBlock;
// 同じフォーマットを新しいテキストブロックに設定
newTextBlock.setFormat(format);
// テキストを追加
newTextBlock.setText("項目 2");
// テキストエディタにテキストブロックを追加
textEdit->append(textBlock);
textEdit->append(newTextBlock);
矢印マーカー
QTextBlockFormat format;
// 矢印マーカーを設定
format.setMarker(QTextBlockFormat::ArrowMarker);
// マーカーをテキストブロックの先頭に設定
format.setMarkerPosition(Q
QTextBlockFormat::setMarker() 関数以外の方法
QTextCharFormat
クラスを使用して、テキストブロック内の個々の文字にマーカーを設定することができます。
QTextCharFormat format;
// マーカーの種類を設定
format.setMarker(QTextCharFormat::ListMarker);
// マーカーの色を設定
format.setMarkerColor(Qt::red);
// テキストを選択
textEdit->selectAll();
// 選択したテキストにフォーマットを設定
textEdit->setCurrentCharFormat(format);
QTextDocument
クラスを使用して、ドキュメント全体にマーカーを設定することができます。
QTextDocument document;
// マーカーの種類を設定
document.setDefaultMarker(QTextDocument::ListMarker);
// マーカーの色を設定
document.setDefaultMarkerColor(Qt::red);
// テキストを追加
document.setPlainText("テキスト");
// テキストエディタにドキュメントを設定
textEdit->setDocument(&document);
QTextCursor
クラスを使用して、テキストカーソルがある位置にマーカーを設定することができます。
QTextCursor cursor(textEdit->document());
// マーカーの種類を設定
cursor.setMarker(QTextCursor::ListMarker);
// マーカーの色を設定
cursor.setMarkerColor(Qt::red);
// テキストを追加
cursor.insertText("テキスト");
カスタムマーカー
上記の方法は、Qt GUI に提供されている標準のマーカーを使用する方法です。カスタムマーカーを作成したい場合は、QTextBlock::drawMarker()
関数をオーバーライドする必要があります。
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