QTextInlineObject::formatIndex() 関数のサンプルコード
QTextInlineObject::formatIndex()
関数は、テキストフォーマットのインデックスを取得します。このインデックスは、テキストドキュメント内のインラインオブジェクトのスタイルを決定するために使用されます。
機能
- インラインオブジェクトに適用されるテキストフォーマットのインデックスを返します。
- インデックスは、
QTextDocument::characterFormat()
関数を使用して取得したフォーマットのインデックスと同じです。 - 返されるインデックスは、
QTextFormat::invalidFormat()
と等しくない限り、常に有効です。
構文
int formatIndex() const;
引数
なし
戻り値
- インデックスが有効でない場合は -1
使用例
// インラインオブジェクトを作成します。
QTextInlineObject object;
// オブジェクトにフォーマットを設定します。
QTextFormat format;
format.setFontPointSize(12);
object.setFormat(format);
// フォーマットインデックスを取得します。
int index = object.formatIndex();
// インデックスを使用して、オブジェクトのスタイルを決定します。
if (index != -1) {
QTextFormat format = document->characterFormat(index);
// ...
}
補足
QTextInlineObject::formatIndex()
関数は、QTextDocument::findInlineObjects()
関数と組み合わせて、ドキュメント内の特定のフォーマットを持つすべてのインラインオブジェクトを見つけるために使用できます。- インラインオブジェクトのフォーマットは、
QTextFormat
クラスを使用して変更できます。
QTextInlineObject::formatIndex() 関数のサンプルコード
インラインオブジェクトのフォーマットインデックスを取得する
// テキストドキュメントを作成します。
QTextDocument document;
// インラインオブジェクトを作成します。
QTextInlineObject object;
// オブジェクトにフォーマットを設定します。
QTextFormat format;
format.setFontPointSize(12);
object.setFormat(format);
// ドキュメントにオブジェクトを追加します。
document.addInlineObject(object);
// オブジェクトのフォーマットインデックスを取得します。
int index = object.formatIndex();
// インデックスを使用して、オブジェクトのスタイルを決定します。
if (index != -1) {
QTextFormat format = document.characterFormat(index);
// ...
}
特定のフォーマットを持つすべてのインラインオブジェクトを見つける
// テキストドキュメントを作成します。
QTextDocument document;
// インラインオブジェクトを作成します。
QTextInlineObject object1;
object1.setFormat(QTextFormat::bold);
QTextInlineObject object2;
object2.setFormat(QTextFormat::italic);
// ドキュメントにオブジェクトを追加します。
document.addInlineObject(object1);
document.addInlineObject(object2);
// フォーマットインデックスを取得します。
int boldIndex = object1.formatIndex();
int italicIndex = object2.formatIndex();
// イテレータを使用して、ドキュメント内のすべてのインラインオブジェクトを検索します。
QTextInlineObjectIterator it(document);
while (it.hasNext()) {
QTextInlineObject object = it.next();
// オブジェクトのフォーマットインデックスを取得します。
int index = object.formatIndex();
// オブジェクトのスタイルを決定します。
if (index == boldIndex) {
// オブジェクトは太字です。
} else if (index == italicIndex) {
// オブジェクトは斜体です。
} else {
// オブジェクトには特別なフォーマットがありません。
}
}
インラインオブジェクトのフォーマットを変更する
// テキストドキュメントを作成します。
QTextDocument document;
// インラインオブジェクトを作成します。
QTextInlineObject object;
// オブジェクトにフォーマットを設定します。
QTextFormat format;
format.setFontPointSize(12);
object.setFormat(format);
// ドキュメントにオブジェクトを追加します。
document.addInlineObject(object);
// オブジェクトのフォーマットインデックスを取得します。
int index = object.formatIndex();
// オブジェクトのフォーマットを変更します。
if (index != -1) {
QTextFormat format = document.characterFormat(index);
format.setFontUnderline(true);
document.setCharacterFormat(index, format);
}
QTextInlineObject::formatIndex() 以外の方法
QTextCursor::inlineObject()
関数は、カーソル位置にあるインラインオブジェクトを取得します。オブジェクトのフォーマットは、QTextInlineObject::format()
関数を使用して取得できます。
// テキストドキュメントを作成します。
QTextDocument document;
// カーソルをインラインオブジェクトの位置に移動します。
QTextCursor cursor(document);
cursor.movePosition(QTextCursor::NextInlineObject, QTextCursor::MoveAnchor);
// インラインオブジェクトを取得します。
QTextInlineObject object = cursor.inlineObject();
// オブジェクトのフォーマットを取得します。
QTextFormat format = object.format();
QTextDocument::findInlineObjects()
関数は、ドキュメント内の特定のフォーマットを持つすべてのインラインオブジェクトを見つけることができます。
// テキストドキュメントを作成します。
QTextDocument document;
// インラインオブジェクトを作成します。
QTextInlineObject object1;
object1.setFormat(QTextFormat::bold);
QTextInlineObject object2;
object2.setFormat(QTextFormat::italic);
// ドキュメントにオブジェクトを追加します。
document.addInlineObject(object1);
document.addInlineObject(object2);
// 特定のフォーマットを持つすべてのインラインオブジェクトを見つける。
QVector<QTextInlineObject> objects = document.findInlineObjects(QTextFormat::Bold);
// オブジェクトのフォーマットを処理します。
for (QTextInlineObject object : objects) {
// ...
}
これらの方法は、QTextInlineObject::formatIndex()
関数よりも柔軟な場合があります。
その他の方法
- オブジェクトのフォーマットを直接設定する場合、
QTextInlineObject::setFormat()
関数を使用できます。 - オブジェクトのフォーマットをプログラムで変更する場合は、
QTextFormat
クラスのメソッドを使用できます。
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