Qt GUIにおけるQVulkanInstance::removeDebugOutputFilter()解説

2024-04-06

Qt GUIにおけるQVulkanInstance::removeDebugOutputFilter()解説

QVulkanInstance::removeDebugOutputFilter()は、Vulkanデバッグ出力のフィルタリング機能を無効にするためのQt GUIクラスの関数です。

詳細

  • 機能:
    • デバッグ出力フィルタは、Vulkan APIからのデバッグメッセージをフィルタリングする機能を提供します。
    • 特定のメッセージレベルやカテゴリのメッセージを出力しないように設定できます。
  • 引数:
  • 戻り値:
    • なし。
  • 使用例:
// デバッグ出力フィルタの登録
QVulkanInstance::installDebugOutputFilter(myFilter);

// デバッグ出力フィルタの解除
QVulkanInstance::removeDebugOutputFilter(myFilter);

注意事項:

  • removeDebugOutputFilter()は、Vulkanインスタンス作成前に呼び出す必要があります。
  • 複数のフィルタを登録している場合は、すべてのフィルタを個別に解除する必要があります。
  • デバッグ出力フィルタを解除すると、すべてのデバッグメッセージが出力されるようになります。

補足

  • Qt GUIは、QtフレームワークのGUI部分です。
  • Vulkanは、3DグラフィックスAPIです。
  • デバッグ出力フィルタは、デバッグメッセージの量を減らして、デバッグを効率化するために使用されます。
  • 上記の情報に加え、何かご不明な点があれば、遠慮なくご質問ください。


Qt GUIにおけるQVulkanInstance::removeDebugOutputFilter()のサンプルコード

デバッグ出力フィルタの登録と解除

// my_filter.h
#include <QtVulkan/QVulkanInstance>

class MyFilter : public QVulkanDebugOutputFilter {
public:
    bool filter(QtVulkanDebugOutputMessage& message) override {
        // ここにフィルタ処理を書く
        return true; // デバッグメッセージを出力しない
    }
};

// main.cpp
int main() {
    QVulkanInstance instance;

    // デバッグ出力フィルタの登録
    MyFilter filter;
    instance.installDebugOutputFilter(&filter);

    // ...

    // デバッグ出力フィルタの解除
    instance.removeDebugOutputFilter(&filter);

    return 0;
}

複数のデバッグ出力フィルタの使用

// my_filter1.h
#include <QtVulkan/QVulkanInstance>

class MyFilter1 : public QVulkanDebugOutputFilter {
public:
    bool filter(QtVulkanDebugOutputMessage& message) override {
        // ここにフィルタ処理を書く
        return true; // デバッグメッセージを出力しない
    }
};

// my_filter2.h
#include <QtVulkan/QVulkanInstance>

class MyFilter2 : public QVulkanDebugOutputFilter {
public:
    bool filter(QtVulkanDebugOutputMessage& message) override {
        // ここにフィルタ処理を書く
        return true; // デバッグメッセージを出力しない
    }
};

// main.cpp
int main() {
    QVulkanInstance instance;

    // 複数のデバッグ出力フィルタの登録
    MyFilter1 filter1;
    MyFilter2 filter2;
    instance.installDebugOutputFilter(&filter1);
    instance.installDebugOutputFilter(&filter2);

    // ...

    // 複数のデバッグ出力フィルタの解除
    instance.removeDebugOutputFilter(&filter1);
    instance.removeDebugOutputFilter(&filter2);

    return 0;
}

デバッグ出力メッセージの取得

#include <QtVulkan/QVulkanInstance>

int main() {
    QVulkanInstance instance;

    // デバッグ出力メッセージの取得
    QVulkanDebugOutputMessage message;
    while (instance.dequeueDebugOutputMessage(message)) {
        // メッセージ処理
    }

    return 0;
}

補足

  • 上記のサンプルコードは、Qt GUI 6.2.0 を使用しています。
  • デバッグ出力フィルタは、デバッグを効率化するために使用されますが、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
  • デバッグ出力フィルタの使用には、Vulkan API の知識が必要です。


QVulkanInstance::removeDebugOutputFilter()の代替方法

QVulkanDebugOutput::setEnabled() を使用する

QVulkanDebugOutput クラスは、Vulkan デバッグ出力の制御を提供します。 QVulkanDebugOutput::setEnabled() メソッドを使用して、デバッグ出力を有効または無効にすることができます。

QVulkanDebugOutput debugOutput;
debugOutput.setEnabled(false); // デバッグ出力を無効にする

Vulkan API の vkDebugReportMessageEXT() 関数は、デバッグメッセージを送信するために使用されます。 この関数を直接呼び出して、デバッグメッセージの出力を制御できます。

VkDebugReportMessageEXTCreateInfoKHR createInfo;
...
vkDebugReportMessageEXT(instance, VK_DEBUG_REPORT_ERROR_BIT_EXT, VK_DEBUG_REPORT_OBJECT_TYPE_DEVICE_EXT, 0, 0, "My error message");

デバッグツールを使用する

Vulkan API のデバッグには、さまざまなデバッグツールが使用できます。 これらのツールは、デバッグメッセージの表示やフィルタリングなどの機能を提供します。

注意事項

  • QVulkanDebugOutput::setEnabled() メソッドは、Vulkan インスタンス作成後に呼び出す必要があります。
  • vkDebugReportMessageEXT() 関数は、Vulkan API の知識が必要です。
  • デバッグツールの使用には、それぞれのツールの使用方法を理解する必要があります。
  • 簡単な方法でデバッグ出力を無効化したい場合は、QVulkanDebugOutput::setEnabled() メソッドを使用するのがおすすめです。
  • より詳細な制御が必要な場合は、vkDebugReportMessageEXT() 関数を使用する必要があります。
  • デバッグツールは、デバッグメッセージの表示やフィルタリングなどの機能を提供するため、複雑な問題をデバッグする際に役立ちます。



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