CMakeの変数 CMAKE_COMPILER_IS_GNUCXX について
CMakeの変数 CMAKE_COMPILER_IS_GNUCXX について
CMAKE_COMPILER_IS_GNUCXX
は、CMake の変数の一つで、C++コンパイラがGNUコンパイラかどうかを判定します。この変数は非推奨であり、代わりに CMAKE_CXX_COMPILER_ID
を使用することを推奨します。
詳細
- 値
TRUE
: C++コンパイラがGNUコンパイラFALSE
: C++コンパイラがGNUコンパイラではない
- 使用例
if(CMAKE_COMPILER_IS_GNUCXX)
# GNUコンパイラ用の処理
else()
# 非GNUコンパイラ用の処理
endif()
非推奨
CMAKE_COMPILER_IS_GNUCXX
は、以下の理由により非推奨となりました。
- C++コンパイラの種類を判断するには、
CMAKE_CXX_COMPILER_ID
の方がより正確である。 CMAKE_COMPILER_IS_GNUCXX
は、CコンパイラとC++コンパイラを区別できない。
代替手段
CMAKE_COMPILER_IS_GNUCXX
の代わりに、以下の変数を使用することを推奨します。
CMAKE_CXX_COMPILER_ID
: C++コンパイラのIDCMAKE_CXX_COMPILER_VERSION
: C++コンパイラのバージョン
これらの変数は、CMAKE_LANG_INFO
コマンドを使用して取得できます。
cmake_lang_info(CXX
COMPILE_FLAGS
COMPILER_ID
COMPILER_VERSION)
message(STATUS "C++コンパイラID: ${CMAKE_CXX_COMPILER_ID}")
message(STATUS "C++コンパイラバージョン: ${CMAKE_CXX_COMPILER_VERSION}")
CMakeの変数 CMAKE_COMPILER_IS_GNUCXX を使用したサンプルコード
if(CMAKE_COMPILER_IS_GNUCXX)
message(STATUS "C++コンパイラはGNUコンパイラです")
else()
message(STATUS "C++コンパイラはGNUコンパイラではありません")
endif()
サンプルコード2:C++コンパイラの種類によって処理を分岐する
if(CMAKE_COMPILER_IS_GNUCXX)
# GNUコンパイラ用の処理
set(CMAKE_CXX_FLAGS "${CMAKE_CXX_FLAGS} -Wall -Wextra")
else()
# 非GNUコンパイラ用の処理
set(CMAKE_CXX_FLAGS "${CMAKE_CXX_FLAGS} /W4")
endif()
サンプルコード3:C++コンパイラのIDとバージョンを取得する
cmake_lang_info(CXX
COMPILE_FLAGS
COMPILER_ID
COMPILER_VERSION)
message(STATUS "C++コンパイラID: ${CMAKE_CXX_COMPILER_ID}")
message(STATUS "C++コンパイラバージョン: ${CMAKE_CXX_COMPILER_VERSION}")
サンプルコード4:C++コンパイラが特定のバージョンかどうかを判定する
if(CMAKE_CXX_COMPILER_ID MATCHES "GNU" AND CMAKE_CXX_COMPILER_VERSION VERSION_EQUAL "9.3.0")
message(STATUS "C++コンパイラはGCC 9.3.0です")
else()
message(STATUS "C++コンパイラはGCC 9.3.0ではありません")
endif()
CMAKE_COMPILER_IS_GNUCXX 以外の方法
CMAKE_CXX_COMPILER_ID
は、C++コンパイラのIDを取得する変数です。以下のコードのように、if
文を使用してコンパイラの種類を判定できます。
if(CMAKE_CXX_COMPILER_ID MATCHES "GNU")
# GNUコンパイラ用の処理
else()
# 非GNUコンパイラ用の処理
endif()
CMAKE_CXX_COMPILER_VERSION
は、C++コンパイラのバージョンを取得する変数です。以下のコードのように、if
文を使用してコンパイラのバージョンを判定できます。
if(CMAKE_CXX_COMPILER_VERSION VERSION_EQUAL "9.3.0")
# GCC 9.3.0用の処理
else()
# その他のバージョン用の処理
endif()
CMAKE_CXX_COMPILER_FLAGS
は、C++コンパイラに渡されるコンパイルフラグを取得する変数です。以下のコードのように、コンパイラ固有のフラグの存在を確認することで、コンパイラの種類を判定できます。
if(CMAKE_CXX_COMPILER_FLAGS MATCHES "-Werror")
# Clang用の処理
else()
# GCC用の処理
endif()
CMAKE_LANG_INFO
コマンドは、C++コンパイラに関する情報を取得するために使用できます。以下のコードのように、COMPILE_FLAGS
オプションを使用してコンパイルフラグを取得し、そこからコンパイラの種類を判定できます。
cmake_lang_info(CXX
COMPILE_FLAGS)
if(CMAKE_CXX_COMPILER_FLAGS MATCHES "-Werror")
# Clang用の処理
else()
# GCC用の処理
endif()
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