CMake: "CMAKE_SYSROOT_COMPILE"でクロスコンパイルにおけるシステムルート設定をマスター

2024-04-15

CMake 変数 CMAKE_SYSROOT_COMPILE は、クロスコンパイル時にコンパイラに渡す --sysroot フラグのパスを指定します。このフラグは、コンパイラがヘッダーファイルやライブラリを検索する場所を指示するために使用されます。

詳細

  • CMAKE_SYSROOT_COMPILE は、CMake の toolchain file 内でのみ設定できます。toolchain file は、クロスコンパイラ環境を定義するために使用されるファイルです。
  • CMAKE_SYSROOT_COMPILE の値は、クロスコンパイル対象となるターゲットシステムのルートディレクトリを指す必要があります。
  • CMAKE_SYSROOT_COMPILE は、コンパイルのみで使用され、リンキングには使用されません。リンキングには、CMAKE_SYSROOT_LINK 変数を使用する必要があります。
  • CMAKE_SYSROOT_COMPILE は、CMake 3.9 以降でのみ使用可能です。

# toolchain file

set(CMAKE_SYSTEM_NAME Linux)
set(CMAKE_SYSTEM_VERSION 1)
set(CMAKE_C_COMPILER arm-linux-gnueabihf-gcc)
set(CMAKE_CXX_COMPILER arm-linux-gnueabihf-g++)
set(CMAKE_FIND_ROOT_PATH /opt/arm-linux-gnueabihf/lib /opt/arm-linux-gnueabihf/usr/lib)
set(CMAKE_SYSROOT /opt/arm-linux-gnueabihf)
set(CMAKE_SYSROOT_COMPILE "${CMAKE_SYSROOT}")

# CMakeLists.txt

cmake_minimum_required(VERSION 3.9)

project(myproject)

find_package(Threads)

add_executable(myprogram myprogram.c)

target_link_libraries(myprogram Threads)

上記の例では、toolchain fileCMAKE_SYSROOT_COMPILE/opt/arm-linux-gnueabihf に設定しています。これは、コンパイラがヘッダーファイルやライブラリを /opt/arm-linux-gnueabihf ディレクトリツリー内で検索することを意味します。

補足

  • CMAKE_SYSROOT_COMPILE を使用する場合は、CMAKE_SYSROOT 変数も設定する必要があります。CMAKE_SYSROOT は、コンパイラ、リンカー、およびその他のツールに渡される --sysroot フラグのパスを指定します。
  • CMAKE_SYSROOT_COMPILECMAKE_SYSROOT_LINK の違いは、コンパイルとリンキングで使用されるかどうかです。CMAKE_SYSROOT_COMPILE はコンパイルのみで使用され、CMAKE_SYSROOT_LINK はリンキングのみで使用されます。
  • CMAKE_SYSROOT_COMPILE は、クロスコンパイル以外にも使用できます。たとえば、システムのヘッダーファイルやライブラリを別の場所にインストールしたい場合に使用できます。

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  • この解説は、CMake 3.29.0 を対象としています。古いバージョンの CMake では、動作が異なる場合があります。
  • この解説は、あくまでも情報提供のみを目的としています。実際のプログラミング作業においては、ご自身の責任で判断してください。


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