CMake で変数を削除する3つの方法:unset() 以外にも使えるテクニック
CMake の unset() コマンド
コマンドの構文
unset(<variable_name>)
<variable_name> は、削除したい変数の名前です。変数の名前は、文字、数字、下線(_)で構成され、先頭に数字以外のアクティブ文字が来る必要があります。
使用例
変数の削除
set(MY_VAR "Hello, world!")
message("MY_VAR = ${MY_VAR}")
unset(MY_VAR)
message("MY_VAR = ${MY_VAR}")
この例では、MY_VAR
という変数を作成し、"Hello, world!" という値を設定します。その後、unset()
コマンドを使用して MY_VAR
を削除します。2番目の message()
コマンドは、MY_VAR
が削除されたことを確認するために使用されます。
キャッシュ変数の削除
set(CACHE_VAR "This is a cache variable")
message("CACHE_VAR = ${CACHE_VAR}")
unset(CACHE CACHE_VAR)
message("CACHE_VAR = ${CACHE_VAR}")
この例では、CACHE_VAR
というキャッシュ変数を作成し、"This is a cache variable" という値を設定します。その後、unset(CACHE CACHE_VAR)
コマンドを使用して CACHE_VAR
を削除します。2番目の message()
コマンドは、CACHE_VAR
が削除されたことを確認するために使用されます。
環境変数の削除
set(ENV{MY_ENV_VAR} "This is an environment variable")
message("MY_ENV_VAR = ${ENV{MY_ENV_VAR}}")
unset(ENV MY_ENV_VAR)
message("MY_ENV_VAR = ${ENV{MY_ENV_VAR}}")
この例では、MY_ENV_VAR
という環境変数を作成し、"This is an environment variable" という値を設定します。その後、unset(ENV MY_ENV_VAR)
コマンドを使用して MY_ENV_VAR
を削除します。2番目の message()
コマンドは、MY_ENV_VAR
が削除されたことを確認するために使用されます。
注意事項
unset()
コマンドは、変数が存在する場合のみ動作します。存在しない変数を削除しようとすると、エラーが発生します。- キャッシュ変数と環境変数は、CMake の再起動後に再び作成される可能性があります。永続的に削除するには、CMakeLists.txt ファイル内で直接編集する必要があります。
CMake の unset() コマンドのサンプルコード
if(SOME_CONDITION)
set(MY_VAR "This variable is only set if SOME_CONDITION is true")
else()
unset(MY_VAR)
endif()
ループ内で変数を削除する
foreach(file IN LISTS MY_FILES)
# ファイルを処理...
unset(MY_FILE)
endforeach()
キャッシュ変数を条件付きで削除する
if(NOT EXISTS "${CMAKE_BINARY_DIR}/my_cache_file.txt")
unset(CACHE CACHE_VAR)
endif()
環境変数を一時的に削除する
set(ENV{MY_ENV_VAR} "This is an environment variable")
# 環境変数 MY_ENV_VAR を使用する処理...
unset(ENV MY_ENV_VAR)
# 環境変数 MY_ENV_VAR を使用しない処理...
set(ENV{MY_ENV_VAR} "${OLD_ENV_VAR}")
ターゲット固有の変数を削除する
add_executable(my_target)
target_compile_definitions(my_TARGET PUBLIC MY_VAR)
# my_target 固有の処理...
target_compile_definitions(my_TARGET PRIVATE)
unset(TARGET MY_VAR my_target)
これらのサンプルコードは、CMake の unset() コマンドの使い方を理解するのに役立ちます。
CMakeで変数を削除する他の方法
変数を再定義する
set(MY_VAR "")
この方法は、変数の値を空の文字列に再定義することで、実質的に変数を削除します。ただし、この方法は、変数の名前が他のコードで使用されている場合、予期しない結果を引き起こす可能性があります。
キャッシュ変数をクリアする
cmake_minimum_required(VERSION 3.12)
set(CACHE_VAR "This is a cache variable")
message("CACHE_VAR = ${CACHE_VAR}")
# CMake 3.12 以降でのみ使用可能
clear_cache(CACHE_VAR)
message("CACHE_VAR = ${CACHE_VAR}")
この方法は、CMake 3.12 以降でのみ使用できます。clear_cache()
コマンドは、指定されたキャッシュ変数をクリアし、その値をデフォルト値にリセットします。
環境変数を削除する
set(ENV{MY_ENV_VAR})
この方法は、環境変数 MY_ENV_VAR
を削除します。ただし、この方法は、現在のシェルセッションでのみ有効であり、他のシェルセッションには影響しません。
手動で削除する
# CMakeLists.txt ファイルから該当する行を削除する
この方法は、最後の手段としてのみ使用してください。CMakeLists.txt ファイルを手動で編集することは、誤動作を引き起こす可能性があります。
- 変数がローカルスコープのみで使用されている場合は、
unset()
コマンドを使用するのが最も簡単です。 - 変数がグローバルスコープで使用されている場合は、
clear_cache()
コマンドを使用するのが安全です。 - 環境変数を削除する場合は、
set(ENV{<variable_name>})
コマンドを使用する必要があります。 - 手動で削除するのは、他の方法が使用できない場合のみです。
注意事項
- 変数を削除する前に、その変数が使用されていないことを確認してください。
CMakeのCommandsにおけるuse_mangled_mesa()
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概要デフォルト値: OSX_ARCHITECTURES プロパティによって設定されます。データ型: STRING使用箇所: ターゲットのプロパティ設定方法: CMake GUICMake GUI設定例詳細解説OSX_ARCHITECTURES_CONFIG は、ターゲット毎に異なるアーキテクチャを指定するために使用できます。例えば、"my_app" は "Debug" 構成では x86_64 と arm64 アーキテクチャでビルドし、"Release" 構成では x86_64 アーキテクチャのみでビルドするといった設定が可能です。
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CMake マニュアルは、CMake の機能を理解し、使いこなすための 開発者向け 公式ドキュメントです。 初心者から上級者まで、幅広いレベルの開発者に役立つ情報が網羅されています。マニュアルには、以下の内容が含まれています:CMake の基本構文: CMakeLists