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2024-05-03

CMake の "Properties: Targets" に関連する "LINK_OPTIONS" のプログラミング解説

「LINK_OPTIONS」 は、CMake プロジェクトにおいて、ターゲットのリンカオプション を設定するためのプロパティです。これは、リンカが実行時に処理するコマンドラインオプションを指定するために使用されます。

ターゲットのリンカオプションを設定するには、以下の2つの方法があります。

  1. target_link_options コマンドを使用する
target_link_options(<target> PUBLIC PRIVATE INTERFACE [LINK_OPTIONS])
  • <target> は、オプションを設定するターゲットの名前を指定します。
  • PUBLICPRIVATEINTERFACE は、オプションのスコープを指定します。
    • PUBLIC: オプションがターゲットをリンクする他のターゲットに公開されます。
    • PRIVATE: オプションはターゲット自体にのみ適用されます。
    • INTERFACE: オプションはターゲットをリンクする他のターゲットに公開されますが、そのターゲットのソースコードからは変更できません。
  • [LINK_OPTIONS] は、設定するオプションをカンマ区切りで指定します。
  1. LINK_OPTIONS ディレクトリプロパティを使用する
set_property(DIRECTORY ${CMAKE_CURRENT_SOURCE_DIR} DIRECTORY_PROPERTY LINK_OPTIONS "[LINK_OPTIONS]")

「LINK_OPTIONS」 で設定できるオプションは、使用しているコンパイラによって異なります。

一般的なオプションの例:

  • ライブラリをリンカに渡す: -l<library>
  • インクルードディレクトリを指定する: -I<directory>
  • 定義を指定する: -D<definition>
  • コンパイラ警告を抑制する: -Wno-<warning>

「LINK_OPTIONS」 の使い方の例:

# ターゲット "myprogram" にライブラリ "libmylib" をリンクする
target_link_libraries(myprogram PUBLIC libmylib)

# ターゲット "myprogram" のリンカオプションに "-L/usr/local/lib" を追加する
target_link_options(myprogram PUBLIC "-L/usr/local/lib")

# ターゲット "myprogram" のコンパイル時に警告 "unused-function" を抑制する
target_compile_options(myprogram PRIVATE "-Wno-unused-function")

# プロジェクト内のすべてのターゲットのリンカオプションに "-Wl,-rpath,/path/to/libraries" を追加する
set_property(DIRECTORY ${CMAKE_CURRENT_SOURCE_DIR} DIRECTORY_PROPERTY LINK_OPTIONS "-Wl,-rpath,/path/to/libraries")

「LINK_OPTIONS」 は、CMake プロジェクトでターゲットのリンカ挙動を制御するために強力なツールです。

補足:

  • 「LINK_OPTIONS」 は、静的ライブラリターゲットには使用できません。静的ライブラリターゲットのリンカオプションを設定するには、STATIC_LIBRARY_OPTIONS プロパティを使用する必要があります。
  • 「LINK_OPTIONS」 は、CMake バージョン 3.13 以降で使用できます。

この説明が、CMake の "Properties: Targets" に関連する "LINK_OPTIONS" のプログラミングを理解するのに役立つことを願っています。



CMake の "LINK_OPTIONS" に関するサンプルコード

このセクションでは、CMake の "LINK_OPTIONS" プロパティを使用してターゲットのリンカ挙動を制御する方法を示すいくつかのサンプルコードを紹介します。

ライブラリをリンクする

cmake_minimum_required(VERSION 3.13)

project(myproject)

add_executable(myprogram main.cpp)

target_link_libraries(myprogram PUBLIC libmylib)

この例では、myprogram ターゲットは libmylib ライブラリにリンクされます。

インクルードディレクトリを指定する

cmake_minimum_required(VERSION 3.13)

project(myproject)

add_executable(myprogram main.cpp)

target_link_directories(myprogram PUBLIC /usr/local/include)

この例では、myprogram ターゲットは /usr/local/include ディレクトリにあるヘッダーファイルを検索します。

定義を指定する

cmake_minimum_required(VERSION 3.13)

project(myproject)

add_executable(myprogram main.cpp)

target_compile_definitions(myprogram PUBLIC MY_DEFINE=1)

この例では、myprogram ターゲットは MY_DEFINE マクロを 1 に定義します。

コンパイラ警告を抑制する

cmake_minimum_required(VERSION 3.13)

project(myproject)

add_executable(myprogram main.cpp)

target_compile_options(myprogram PRIVATE "-Wno-unused-function")

この例では、myprogram ターゲットは "unused-function" 警告を抑制します。

リンカフラグを設定する

cmake_minimum_required(VERSION 3.13)

project(myproject)

add_executable(myprogram main.cpp)

target_link_options(myprogram PUBLIC "-Wl,-rpath,/path/to/libraries")

この例では、myprogram ターゲットはリンカフラグ -Wl,-rpath,/path/to/libraries を使用します。

これらの例は、CMake の "LINK_OPTIONS" プロパティを使用してターゲットのリンカ挙動を制御する方法を示すほんの一例です。

この説明が、CMake の "LINK_OPTIONS" に関するサンプルコードを理解するのに役立つことを願っています。



CMake の "LINK_OPTIONS" に関連するその他の方法

CMake には、target_link_options コマンドと set_property ディレクトリプロパティに加えて、"LINK_OPTIONS" プロパティを設定するためのいくつかの方法があります。

インターフェースライブラリを使用する

インターフェースライブラリ は、ターゲットのリンカオプションを指定するためのもう1つの方法です。

インターフェースライブラリを作成するには、add_library コマンドを使用します。

add_library(myinterface INTERFACE)
target_link_libraries(myinterface PUBLIC libmylib)

次に、target_link_libraries コマンドを使用して、ターゲットをインターフェースライブラリにリンクします。

target_link_libraries(myprogram PUBLIC myinterface)

この方法の利点は、ターゲットがインターフェースライブラリによって提供されるリンカオプションを使用できるようになることです。

カスタムターゲットを使用する

カスタムターゲット は、任意のコマンドを実行するために使用できるもう1つの方法です。

カスタムターゲットを作成するには、add_custom_target コマンドを使用します。

add_custom_target(mylink)
command(TARGET mylink COMMAND ${CMAKE_CXX_COMPILER} -Wl,-rpath,/path/to/libraries -o myprogram myprogram.cpp)

次に、add_dependencies コマンドを使用して、ターゲットをカスタムターゲットに依存させます。

add_dependencies(myprogram mylink)

この方法の利点は、任意のコマンドを使用してリンカオプションを設定できることです。

CMakeLists.txt ファイルの LINK_FLAGS 変数を使用する

CMakeLists.txt ファイルの LINK_FLAGS 変数を使用して、ターゲットのリンカオプションを設定することもできます。

set(LINK_FLAGS "-Wl,-rpath,/path/to/libraries")

add_executable(myprogram main.cpp)
target_link_options(myprogram PUBLIC ${LINK_FLAGS})

この方法の利点は、変数を使用してリンカオプションを簡単に設定できることです。

これらの方法はすべて、CMake の "LINK_OPTIONS" プロパティを設定するために使用できます。

最良の方法は、特定のニーズによって異なります。

補足:

この説明が、CMake の "LINK_OPTIONS" に関連するその他の方法を理解するのに役立つことを願っています。




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