CMakeでXcodeプロジェクトを極める! "Properties: Source Files"と"XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE"の達人になるためのテクニック
CMakeの"Properties: Source Files"と"XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE"
概要
この情報は、Xcode がファイルを開いたり、編集したり、ビルドしたりする際にどのように扱うかを決定するために使用されます。
設定方法
Properties: Source Files は、CMakeLists.txt ファイルで設定できます。 以下の例は、main.cpp
ファイルの XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE
を sourcecode.cpp.c
に設定する方法を示しています。
set_source_files_properties(main.cpp PROPERTIES
XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE "sourcecode.cpp.c"
)
設定可能な値
XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE に設定可能な値は以下の通りです。
sourcecode.c.c
:C 言語ソースファイルsourcecode.objc
:Objective-C 言語ソースファイルsourcecode.swift
:Swift 言語ソースファイルsourcecode.header.c
:C 言語ヘッダーファイルsourcecode.header.objc
:Objective-C 言語ヘッダーファイルsourcecode.header.swift
:Swift 言語ヘッダーファイルresource.nib
:Xcode nib ファイルresource.storyboard
:Xcode storyboard ファイル
設定の例
以下の例は、main.cpp
ファイルを C 言語ソースファイルとして設定する方法を示しています。
set_source_files_properties(main.cpp PROPERTIES
XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE "sourcecode.c.c"
)
この設定により、Xcode は main.cpp
ファイルを C 言語ソースファイルとして認識し、C 言語コンパイラを使用してビルドします。
注意事項
- XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE は、Xcode 固有の属性です。他の IDE では認識されない可能性があります。
- この属性を設定しても、ファイルの種類が実際に変更されるわけではありません。あくまでも Xcode がファイルの種類を認識するための情報です。
CMake の "Properties: Source Files" と "XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE" のサンプルコード
ソースファイルの種類を設定する
set_source_files_properties(main.cpp PROPERTIES
XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE "sourcecode.c.c"
)
set_source_files_properties(main.h PROPERTIES
XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE "sourcecode.header.c"
)
複数のファイルに設定を適用する
set(source_files
main.cpp
main.h
other_file.cpp
)
set_source_files_properties(${source_files} PROPERTIES
XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE "sourcecode.c.c"
)
このコードは、source_files
リストに含まれるすべてのファイルの XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE
を sourcecode.c.c
に設定します。
条件付きで設定を適用する
if(CMAKE_CXX_COMPILER_ID MATCHES "Clang")
set_source_files_properties(main.cpp PROPERTIES
XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE "sourcecode.c++"
)
endif()
このコードは、Clang コンパイラを使用する場合のみ、main.cpp
ファイルの XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE
を sourcecode.c++
に設定します。
変数を使用して設定を適用する
set(xcode_file_type "sourcecode.c.c")
set_source_files_properties(main.cpp PROPERTIES
XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE ${xcode_file_type}
)
このコードは、xcode_file_type
変数を使用して、main.cpp
ファイルの XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE
を設定します。
ターゲットごとに設定を適用する
add_executable(my_app main.cpp main.h)
set_target_properties(my_app PROPERTIES
XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE "sourcecode.c.c"
)
このコードは、my_app
ターゲットのすべてのファイルの XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE
を sourcecode.c.c
に設定します。
これらのサンプルコードは、CMake の "Properties: Source Files" と "XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE" を使用して、Xcode プロジェクト内のソースファイルの属性を設定する方法を示しています。
CMake の "Properties: Source Files" と "XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE" を設定するその他の方法
Xcode プロジェクトファイルを手動で編集する
警告: プロジェクトファイルを誤って編集すると、Xcode プロジェクトが破損する可能性があります。手動で編集する場合は、十分に注意してください。
Xcode の GUI を使用して、XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE
プロパティを設定することができます。
- Xcode でプロジェクトを開きます。
- プロジェクトナビゲーターで、ソースファイルを選択します。
- ファイルインスペクタを開きます。
- 「一般」 タブを選択します。
- 「ファイルタイプ」 ドロップダウンリストから、目的のファイルタイプを選択します。
注意: この方法は、すべてのファイルタイプに対応しているわけではありません。
CMake 外部ツールを使用して、XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE
プロパティを設定することができます。
いくつかの外部ツールが利用可能です。以下は、その例です。
これらのツールは、CMake とは別にインストールする必要があります。
スクリプトを使用して、XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE
プロパティを設定することができます。
スクリプトは、Python、Bash、その他の言語で記述することができます。
スクリプトは、CMake の add_custom_command コマンドを使用して実行することができます。
注意: スクリプトを使用するには、スクリプティング言語の知識が必要です。
どの方法を選択するべきかは、プロジェクトのニーズと開発者のスキルレベルによって異なります。
初心者:
- Xcode の GUI を使用する
中級者:
- CMake 外部ツールを使用する
上級者:
- CMake プロジェクトファイルを手動で編集する
- スクリプトを使用する
CMake の "Properties: Source Files" と "XCODE_LAST_KNOWN_FILE_TYPE" を設定するには、いくつかの方法があります。
どの方法を選択するべきかは、プロジェクトのニーズと開発者のスキルレベルによって異なります。
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