CMAKE_MODULE_PATH と find_package を活用して Visual Studio SDK をプロジェクトに含める
CMAKE_VS_SDK_SOURCE_DIRECTORIES
は、Visual Studio SDK のソースディレクトリを指定するために使用される CMake 変数です。デフォルトでは、Visual Studio は SDK のソースファイルを検索するために既定の場所を使用します。しかし、この変数を使用することで、CMake プロジェクト内で独自のソースディレクトリを指定することができます。
バージョン:
この変数は CMake 3.12 で導入されました。
設定方法:
この変数は、cmake-gui
などの CMake GUI ツールを使用して設定することができます。また、CMakeLists.txt ファイルで以下のコードを使用して設定することもできます。
set(CMAKE_VS_SDK_SOURCE_DIRECTORIES
"C:/path/to/source/directory1"
"C:/path/to/source/directory2"
)
使用例:
この変数は、Visual Studio SDK のソースファイルに依存するカスタムビルドターゲットを作成する場合に役立ちます。例えば、以下のようなコードを使用して、SDK のソースファイルから静的ライブラリを作成するビルドターゲットを作成することができます。
add_library(my_library STATIC
${CMAKE_VS_SDK_SOURCE_DIRECTORIES}/my_library.cpp
)
注意事項:
- この変数は、Visual Studio でのみ使用できます。
- この変数を設定する前に、
CMAKE_VS_SDK_LOCATION
変数が設定されていることを確認してください。 - この変数は、Visual Studio のバージョンによって異なる場合があります。詳細は、Visual Studio のドキュメントを参照してください。
補足:
- この変数は、Visual Studio 2015 以降で使用できます。
- この変数を設定すると、Visual Studio IDE でプロジェクトを開いたときに、指定されたソースディレクトリが "ソリューション エクスプローラー" に表示されます。
この解説が、CMAKE_VS_SDK_SOURCE_DIRECTORIES 変数の理解に役立つことを願っています。
CMAKE_VS_SDK_SOURCE_DIRECTORIES 変数を使用したサンプルコード
set(CMAKE_VS_SDK_SOURCE_DIRECTORIES
"C:/path/to/sdk1/source"
"C:/path/to/sdk2/source"
)
SDK ソースファイルに依存するカスタムビルドターゲットを作成する
add_library(my_library STATIC
${CMAKE_VS_SDK_SOURCE_DIRECTORIES}/my_library.cpp
)
Visual Studio ソリューションファイルに SDK ソースディレクトリを追加する
set(CMAKE_VS_SOLUTION_FOLDERS
${CMAKE_VS_SDK_SOURCE_DIRECTORIES}
)
Visual Studio プロジェクトファイルに SDK ソースファイルを追加する
set(CMAKE_VS_PROJECT_SOURCES
${CMAKE_VS_SDK_SOURCE_DIRECTORIES}/my_library.cpp
)
Visual Studio プロジェクトファイルに SDK ヘッダーファイルを追加する
set(CMAKE_VS_PROJECT_INCLUDE_DIRECTORIES
${CMAKE_VS_SDK_SOURCE_DIRECTORIES}/include
)
CMAKE_VS_SDK_SOURCE_DIRECTORIES 変数を使用しない方法
Visual Studio の既定の場所を使用する
Visual Studio は、SDK のソースファイルを検索するために既定の場所を使用します。これらの場所は、Visual Studio のバージョンによって異なりますが、通常は以下のとおりです。
- Visual Studio 2015 以降:
%ProgramFiles(x86)%\\Microsoft Visual Studio\\2017\\Professional\\SDK\\Windows\\v10.0.10586\\Include
- Visual Studio 2013:
%ProgramFiles(x86)%\\Microsoft Visual Studio 12.0\\SDK\\Windows\\v8.1\\Include
プロジェクトでこれらの場所を使用するには、#include
ディレクティブを使用して SDK ヘッダーファイルを直接参照する必要があります。
CMAKE_MODULE_PATH
変数を使用して、SDK のソースファイルを含むディレクトリを指定することができます。この方法は、SDK のソースファイルが複数のディレクトリに分散している場合に役立ちます。
set(CMAKE_MODULE_PATH
${CMAKE_MODULE_PATH}
"C:/path/to/sdk/source"
)
プロジェクトでこの方法を使用するには、find_package
コマンドを使用して SDK を検索する必要があります。
カスタムビルドターゲットを作成する
SDK のソースファイルから静的ライブラリなどのビルドアーティファクトを作成するカスタムビルドターゲットを作成することができます。この方法は、SDK のソースファイルをプロジェクトに含めたくない場合に役立ちます。
add_custom_command(
TARGET my_target
COMMAND ${CMAKE_COMMAND} -E copy
ARGS "C:/path/to/sdk/source/my_library.cpp"
"C:/path/to/build/my_library.cpp"
)
add_library(my_library STATIC
"C:/path/to/build/my_library.cpp"
)
CMake find_libraryコマンドとfind_packageモジュールの比較
find_library() コマンドは、CMake で外部ライブラリを見つけるために使用されます。これは、プロジェクトに必要なライブラリを自動的に検出して、ビルドプロセスを簡略化するのに役立ちます。コマンドフォーマット<VAR>: 検索結果を格納する変数名
CMake include() で効率的なビルドを実現
include() は CMake の重要なコマンドの一つで、他の CMake ファイルやモジュールを読み込むために使用されます。 これにより、コードを分割し、再利用性と保守性を向上させることができます。機能他の CMake ファイルを読み込んで、その中のコマンドを実行する
CMake の if() コマンド: デバッグとトラブルシューティング
構文条件式if() コマンドの引数には、条件式を指定します。条件式は、以下のいずれかの形式で記述できます。変数の比較: <variable> <operator> <value>コマンドの存在チェック: COMMAND <command-name>
CMake: find_library()とtarget_link_directories()の連携
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CMakeにおける"get_target_property()"コマンド: ターゲットの情報を自在に操る
get_target_property()コマンドは、CMakeプロジェクトで定義されたターゲットからプロパティを取得するために使用されます。ターゲットプロパティは、ターゲットのビルド方法や動作を制御するために使用される情報です。構文引数VAR: ターゲットプロパティの値を格納する変数名
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