Objective-C++コンパイラフラグチェックのサンプルコード

2024-04-02

CMake モジュール CheckOBJCXXCompilerFlag の詳細解説

CheckOBJCXXCompilerFlag は、CMake の Modules に含まれるマクロで、C++ コンパイラが特定の Objective-C++ コンパイラフラグをサポートするかどうかを検出するために使用されます。これは、プロジェクトが特定の機能を使用するかどうかを判断したり、コンパイル時に適切なフラグを設定したりするために役立ちます。

使用方法

CheckOBJCXXCompilerFlag を使用する方法は以下の通りです。

check_objcxx_compiler_flag(FLAG [VARIABLE_NAME])
  • FLAG: チェックするコンパイラフラグ
  • VARIABLE_NAME: 結果を格納する変数名(省略可)

check_objcxx_compiler_flag("-std=c++17")

if(CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_SUPPORTED)
  message(STATUS "C++17 is supported by the compiler")
else()
  message(STATUS "C++17 is not supported by the compiler")
endif()

この例では、-std=c++17 フラグがコンパイラによってサポートされているかどうかをチェックしています。

詳細

CheckOBJCXXCompilerFlag は、以下の変数を設定します。

  • CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_SUPPORTED: フラグがサポートされているかどうか
  • CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_VALUE: フラグの値

これらの変数は、if() ステートメントなどで使用することができます。

CheckOBJCXXCompilerFlag を使用することで、以下の利点があります。

  • コンパイラが特定のフラグをサポートするかどうかを簡単にチェックできる
  • コードの移植性を向上させることができる
  • コンパイルエラーを減らすことができる

注意事項

CheckOBJCXXCompilerFlag は、すべてのコンパイラでサポートされているわけではありません。使用前に、コンパイラのドキュメントを確認してください。



CheckOBJCXXCompilerFlag のサンプルコード

フラグがサポートされているかどうかをチェックする

check_objcxx_compiler_flag("-std=c++17")

if(CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_SUPPORTED)
  message(STATUS "C++17 is supported by the compiler")
else()
  message(STATUS "C++17 is not supported by the compiler")
endif()

フラグの値を取得する

check_objcxx_compiler_flag("-std=c++17" CXX_STANDARD)

message(STATUS "The C++ standard is: ${CXX_STANDARD}")

複数のフラグをチェックする

check_objcxx_compiler_flag("-std=c++17")
check_objcxx_compiler_flag("-stdlib=libc++")

if(CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_SUPPORTED AND CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_SUPPORTED)
  message(STATUS "Both flags are supported by the compiler")
else()
  message(STATUS "One or more flags are not supported by the compiler")
endif()

条件付きでコンパイルオプションを設定する

check_objcxx_compiler_flag("-std=c++17")

if(CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_SUPPORTED)
  set(CMAKE_CXX_STANDARD 17)
endif()

外部プロジェクトで使用するために変数を設定する

check_objcxx_compiler_flag("-std=c++17" CXX_STANDARD)

set(CMAKE_MODULE_PATH ${CMAKE_MODULE_PATH} "${CMAKE_CURRENT_SOURCE_DIR}/../modules")

add_subdirectory(external_project)

キャッシュを使用する

check_objcxx_compiler_flag("-std=c++17" CXX_STANDARD CACHE)

if(CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_SUPPORTED)
  message(STATUS "C++17 is supported by the compiler")
else()
  message(STATUS "C++17 is not supported by the compiler")
endif()

これらのサンプルコードは、CheckOBJCXXCompilerFlag のさまざまな使用方法を示すためのものです。ご自身のプロジェクトに合わせて、適切な方法を選択してください。



CheckOBJCXXCompilerFlag の代替方法

手動でチェックする

if(CMAKE_CXX_COMPILER MATCHES ".*clang.*")
  set(CMAKE_CXX_STANDARD 17)
endif()

この方法は、コンパイラのバージョンや種類を判断する必要があります。

外部ツールを使用する

find_program(CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_CHECKER
  NAMES "objcxx-compiler-flag-checker"
  PATHS "/usr/local/bin;/usr/bin")

if(CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_CHECKER)
  execute_process(
    COMMAND ${CMAKE_OBJCXX_COMPILER_FLAG_CHECKER} "-std=c++17"
    OUTPUT_VARIABLE CXX_STANDARD
    OUTPUT_STRIP_TRAILING_WHITESPACE)

  if(CXX_STANDARD)
    message(STATUS "C++17 is supported by the compiler")
  else()
    message(STATUS "C++17 is not supported by the compiler")
  endif()
else()
  message(STATUS "Could not find objcxx-compiler-flag-checker")
endif()

この方法は、外部ツールが必要になります。

CMake の変数を使用する

if(CMAKE_CXX_COMPILER_ID MATCHES ".*Clang.*")
  set(CMAKE_CXX_STANDARD 17)
endif()

この方法は、CMake の変数に依存するため、移植性が低くなる可能性があります。

ヘッダーファイルを使用する

#include <iostream>

int main() {
  std::cout << "C++17 is supported by the compiler" << std::endl;
  return 0;
}

この方法は、コンパイルエラーが発生するかどうかで判断します。




CMake find_libraryコマンドとfind_packageモジュールの比較

find_library() コマンドは、CMake で外部ライブラリを見つけるために使用されます。これは、プロジェクトに必要なライブラリを自動的に検出して、ビルドプロセスを簡略化するのに役立ちます。コマンドフォーマット<VAR>: 検索結果を格納する変数名



CMakeの"Commands"における"fltk_wrap_ui()"プログラミングを徹底解説!

この解説では、CMakeの"Commands"における"fltk_wrap_ui()"プログラミングについて、分かりやすく説明します。"fltk_wrap_ui()"は、CMakeでFLTK GUIアプリケーションをビルドするために使用されるマクロです。このマクロは、FLTK GUI定義ファイルをC++コードに変換し、プロジェクトに組み込みます。


CMakeのCommandsにおけるuse_mangled_mesa()

use_mangled_mesa() は CMake の Commands における関数で、Mesa ライブラリの mangled シンボル名を解決するために使用されます。Mesa は OpenGL の実装であり、古いバージョンの Mesa ではシンボル名が mangled されるため、use_mangled_mesa() を使用してこれらのシンボル名を解決する必要があります。


CMake で変数を削除する3つの方法:unset() 以外にも使えるテクニック

<variable_name> は、削除したい変数の名前です。変数の名前は、文字、数字、下線(_)で構成され、先頭に数字以外のアクティブ文字が来る必要があります。変数の削除この例では、MY_VAR という変数を作成し、"Hello, world!" という値を設定します。その後、unset() コマンドを使用して MY_VAR を削除します。2番目の message() コマンドは、MY_VAR が削除されたことを確認するために使用されます。


【初心者向け】CMakeでテストを実行する3つのステップ: ctest_test() コマンドから始める

引数:<test_name>: 実行するテストの名前。ワイルドカードを使用して、名前パターンに一致する複数のテストを選択できます。[OPTIONAL arguments]: テストの実行方法を制御するオプション引数。ctest_test()コマンドには、テストの実行方法を細かく制御するための様々なオプション引数が用意されています。以下に、よく使用されるオプション引数をいくつか紹介します。



CTestCoverageの達人になる! CTEST_COVERAGE_EXTRA_FLAGSでテストカバレッジ計測を詳細に制御する方法

CTEST_COVERAGE_EXTRA_FLAGS は、CMakeLists. txtファイル内で以下の方法で設定できます。上記例では、テスト対象プログラムに -g と -O0 オプションを付与しています。-g オプションは、デバッグ情報を生成します。これは、テストカバレッジ計測ツールがテスト対象プログラムのコード行とカバレッジ率を正確に関連付けるために必要です。


CMake の "Properties: Targets" における "IMPORTED_CONFIGURATIONS" の詳細解説

"IMPORTED_CONFIGURATIONS" は、CMake の "Properties: Targets" における重要なプロパティであり、インポートされたターゲットが提供する構成のリストを定義するために使用されます。 これは、CMake で外部ライブラリやプロジェクトを統合する場合に特に役立ちます。


CMakeにおけるSwift_MODULE_NAMEとProperties: Targets

CMakeは、クロスプラットフォームなC++プロジェクトのビルドを管理するためのツールです。Swift_MODULE_NAMEは、CMakeでSwiftモジュールをビルドする際に使用する重要なプロパティです。これは、モジュールのターゲット名と密接に関連しています。


CMake の CMAKE_LANG_COMPILER_ARCHITECTURE_ID 変数を使いこなす

CMAKE_LANG_COMPILER_ARCHITECTURE_ID は、CMake の内部変数であり、コンパイラの ターゲットアーキテクチャ を識別するために使用されます。これは、主に特定のコンパイラに対して、適切な使用方法を決定するために必要となります。


BZR リポジトリを使用するテストを自動化する: CTEST_BZR_COMMAND とその他の方法の比較

概要CTEST_BZR_COMMAND は、BZR リポジトリのテストを自動化する際に役立ちます。テストケースの実行前後に、BZR コマンドを実行することができます。コマンドラインは、BZR のバージョンや環境設定によって異なります。設定方法