【初心者向け】CMakeでテストを実行する3つのステップ: ctest_test() コマンドから始める

2024-04-15

CMakeにおけるctest_test()コマンドの詳細解説

構文

ctest_test(
  <test_name>
  [OPTIONAL arguments]
)

引数:

  • <test_name>: 実行するテストの名前。ワイルドカードを使用して、名前パターンに一致する複数のテストを選択できます。
  • [OPTIONAL arguments]: テストの実行方法を制御するオプション引数。

オプション引数

ctest_test()コマンドには、テストの実行方法を細かく制御するための様々なオプション引数が用意されています。以下に、よく使用されるオプション引数をいくつか紹介します。

  • BY_NAME: 名前でテストを選択する。
  • BY_LABEL: ラベルでテストを選択する。
  • BY_REGEX: 正規表現でテストを選択する。
  • WORKS: 特定の条件下でのみ実行されるテストを選択する。
  • FAILS: 特定の条件下でのみ失敗するテストを選択する。
  • EXCLUDE_REGEX: 特定の正規表現に一致するテストを除外する。
  • PROPERTIES: テストプロパティを設定する。
  • ARGS: テストに渡す引数を指定する。
  • COMMAND: テストを実行するために使用するコマンドを指定する。

以下の例は、mytestという名前のテストを実行する方法を示しています。

ctest_test(mytest)

以下の例は、fooまたはbarという名前のテストを実行する方法を示しています。

ctest_test(BY_NAME foo bar)

以下の例は、label1またはlabel2というラベルを持つテストを実行する方法を示しています。

ctest_test(BY_LABEL label1 label2)

以下の例は、mytestという名前のテストに-vオプションを渡す方法を示しています。

ctest_test(mytest ARGS -v)

ctest_test()コマンドは、CMakeにおけるテスト実行の強力なツールです。オプション引数の豊富さを活用することで、テストの実行方法を詳細に制御することができます。

詳細については、CMakeドキュメントのctest_test()コマンドに関するページを参照してください: https://cmake.org/cmake/help/book/mastering-cmake/chapter/Testing%20With%20CMake%20and%20CTest.html



いろいろなサンプルコード

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また、以下のサイトも参考になります。

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CMakeでctest_test()以外のテストを実行する方法

make testコマンドを使用する

CMakeLists.txtファイルでENABLE_TESTINGオプションを有効にすると、make testコマンドを使用してすべてのテストを実行できるようになります。これは、ctest_test()コマンドよりもシンプルで使いやすい方法です。

enable_testing()

CTest GUIを使用する

CMakeには、CTest GUIと呼ばれるグラフィカルユーザインターフェースが付属しています。このツールを使用して、テストを個別に選択したり、テストオプションを設定したり、テスト結果を表示したりすることができます。

CTest GUIを起動するには、以下のコマンドを実行します。

cmake --build . --target ctest

カスタムテストランナーを使用する

独自のテストランナーを作成することもできます。これは、より複雑なテストシナリオを必要とする場合や、特定のテストレポート形式が必要な場合に役立ちます。

カスタムテストランナーを作成するには、CMakeのadd_test()コマンドを使用します。このコマンドを使用して、テストの名前、実行するコマンド、テストの依存関係などを指定します。

add_test(mytest
  COMMAND mytest.exe
)

Boost Testを使用する

Boost Testは、C++用の単体テストフレームワークです。CMakeと一緒にBoost Testを使用すると、テストをより簡単に記述し、整理することができます。

Boost Testを使用するには、CMakeLists.txtファイルでfind_package(Boost REQUIRED COMPONENTS test_framework)コマンドを使用してBoost Testライブラリを検索する必要があります。その後、add_test()コマンドを使用してBoost Testテストを定義することができます。

find_package(Boost REQUIRED COMPONENTS test_framework)

add_test(mytest
  BOOST_TEST_MODULE mytest
  BOOST_TEST_CASE(test1)
    BOOST_CHECK_EQUAL(1, 1)
  }
)

Google Testを使用する

Google Testは、C++用のもう1つの単体テストフレームワークです。Boost Testと同様に、CMakeと一緒にGoogle Testを使用すると、テストをより簡単に記述し、整理することができます。

Google Testを使用するには、CMakeLists.txtファイルでfind_package(GTest REQUIRED)コマンドを使用してGoogle Testライブラリを検索する必要があります。その後、add_test()コマンドを使用してGoogle Testテストを定義することができます。

find_package(GTest REQUIRED)

add_test(mytest
  TEST_NAME mytest
  TEST_F(MyTest, Test1) {
    EXPECT_EQ(1, 1);
  }
)

これらの方法はすべて、ctest_test()コマンドの代替手段として使用できます。どの方法が最適かは、プロジェクトのニーズと要件によって異なります。

ctest_test()コマンドは、CMakeでテストを実行するための強力なツールですが、他の方法もあります。上記で紹介した代替方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。プロジェクトのニーズと要件に応じて、最適な方法を選択することが重要です。




CMake で変数を削除する3つの方法:unset() 以外にも使えるテクニック

<variable_name> は、削除したい変数の名前です。変数の名前は、文字、数字、下線(_)で構成され、先頭に数字以外のアクティブ文字が来る必要があります。変数の削除この例では、MY_VAR という変数を作成し、"Hello, world!" という値を設定します。その後、unset() コマンドを使用して MY_VAR を削除します。2番目の message() コマンドは、MY_VAR が削除されたことを確認するために使用されます。



CMake try_compile() を使って特定のライブラリがインストールされているかどうかを確認する方法

try_compile() は、CMake の強力なコマンドの一つで、コードを実際にコンパイルすることなく、コンパイルが成功するかどうかを確認することができます。これは、特定のコンパイラやオプションがシステム上で使用可能かどうかをテストしたり、コードの移植性を検証したりする際に非常に便利です。


CMake: find_library()とtarget_link_directories()の連携

target_link_directories()コマンドは、CMakeプロジェクト内のターゲットに対して、リンカがライブラリを検索するディレクトリを指定するために使用されます。これは、ターゲットがリンクするライブラリが標準の検索パスに存在しない場合に特に重要です。


CMake の if() コマンド: デバッグとトラブルシューティング

構文条件式if() コマンドの引数には、条件式を指定します。条件式は、以下のいずれかの形式で記述できます。変数の比較: <variable> <operator> <value>コマンドの存在チェック: COMMAND <command-name>


CMake find_libraryコマンドとfind_packageモジュールの比較

find_library() コマンドは、CMake で外部ライブラリを見つけるために使用されます。これは、プロジェクトに必要なライブラリを自動的に検出して、ビルドプロセスを簡略化するのに役立ちます。コマンドフォーマット<VAR>: 検索結果を格納する変数名



CMake プロジェクトで CMAKE_PROJECT_INCLUDE を活用する

CMAKE_PROJECT_INCLUDE は、CMakeプロジェクト内のすべてのプロジェクト呼び出しの最後のステップとして、CMake言語ファイルまたはモジュールを挿入するために使用する変数です。ソースコードを変更することなく、プロジェクトビルドにカスタムコードを挿入したい場合に便利です。


C++標準ライブラリの種類と選び方:Androidアプリ開発におけるANDROID_STL_TYPE

"ANDROID_STL_TYPE" は、CMake で Android アプリケーションをビルドする際に、C++ 標準ライブラリ (STL) の種類を指定するために使用するターゲットプロパティです。これは "Properties: Targets" セクションで設定できます。


【初心者向け】CMakeの「CMP0040」エラーを回避する方法:詳細と解決策

CMakeポリシー「CMP0040」は、add_custom_command()コマンドで指定されたターゲットが、現在のディレクトリ内に存在し、かつ定義されていることを確認するものです。このポリシーは、CMake 3.0で導入され、以下の2つの動作モードを持ちます。


CMake の INTERFACE_SYSTEM_INCLUDE_DIRECTORIES とは?

INTERFACE_SYSTEM_INCLUDE_DIRECTORIES は、CMake のターゲットプロパティの一つであり、他のターゲットがこのターゲットを依存関係として使用する際に、コンパイル時に自動的に追加されるシステムヘッダーディレクトリを指定します。これは、ターゲットが提供するインターフェースの一部として公開されるヘッダーファイルへのパスを指定するために使用されます。


CMake で変数を削除する3つの方法:unset() 以外にも使えるテクニック

<variable_name> は、削除したい変数の名前です。変数の名前は、文字、数字、下線(_)で構成され、先頭に数字以外のアクティブ文字が来る必要があります。変数の削除この例では、MY_VAR という変数を作成し、"Hello, world!" という値を設定します。その後、unset() コマンドを使用して MY_VAR を削除します。2番目の message() コマンドは、MY_VAR が削除されたことを確認するために使用されます。