Django admin の達人になる: prepopulated_fields をマスターしよう
Django admin.ModelAdmin.prepopulated_fields 解説
django.contrib.admin
の admin.ModelAdmin.prepopulated_fields
は、Django管理画面でモデル編集時に特定のフィールドを自動的に設定するための機能です。これは、他のフィールド値に基づいてフィールド値を自動的に生成したい場合に役立ちます。
仕組み
prepopulated_fields
は、モデルフィールド名のリストを受け取り、各フィールドに対して、その値を生成するために呼び出される関数を指定します。この関数は、モデルインスタンスと関連するフィールドを受け取り、フィールド値を返す必要があります。
例
以下の例では、slug
フィールドを title
フィールドに基づいて自動的に生成します。
class MyModelAdmin(admin.ModelAdmin):
prepopulated_fields = {'slug': ('title',)}
def get_prepopulated_fields(self, request, obj=None):
if obj is None:
return self.prepopulated_fields
else:
return {}
この例では、get_prepopulated_fields
メソッドがオーバーライドされており、obj
が None の場合のみ prepopulated_fields
を返しています。これは、slug
フィールドを新規作成時にのみ自動生成するためです。
その他の機能
- 複数のフィールドを生成したい場合は、カンマ区切りのフィールド名リストを渡すことができます。
- 関数ではなく、文字列を渡すこともできます。この場合、文字列はフィールド名として評価されます。
callable
オブジェクトを渡すこともできます。
注意点
prepopulated_fields
は、空のフォームに対してのみ機能します。- 生成された値は、モデルのバリデーションの前に設定されます。
- 生成された値は、モデルの保存前に変更することができます。
Django admin.ModelAdmin.prepopulated_fields サンプルコード
title フィールドに基づいて slug フィールドを生成する
class MyModelAdmin(admin.ModelAdmin):
prepopulated_fields = {'slug': ('title',)}
title と author フィールドに基づいて slug フィールドを生成する
class MyModelAdmin(admin.ModelAdmin):
prepopulated_fields = {'slug': ('title', 'author',)}
カスタム関数を使用して slug フィールドを生成する
def generate_slug(model_instance, field_name):
return '-'.join(model_instance.title.split())
class MyModelAdmin(admin.ModelAdmin):
prepopulated_fields = {'slug': (generate_slug,)}
get_prepopulated_fields メソッドを使用して動的に prepopulated_fields を設定する
class MyModelAdmin(admin.ModelAdmin):
def get_prepopulated_fields(self, request, obj=None):
if obj is None:
return {'slug': ('title',)}
else:
return {}
prepopulated_fields を使用して readonly_fields を設定する
class MyModelAdmin(admin.ModelAdmin):
prepopulated_fields = {'slug': ('title',)}
readonly_fields = ('slug',)
prepopulated_fields を使用して list_display を設定する
class MyModelAdmin(admin.ModelAdmin):
prepopulated_fields = {'slug': ('title',)}
list_display = ('title', 'slug',)
Django admin.ModelAdmin.prepopulated_fields 以外の方法
シグナルを使用する
prepopulated_fields
の代わりに、post_save
シグナルを使用して、モデル保存後にフィールドを自動的に設定することができます。
from django.db.models.signals import post_save
def generate_slug(sender, instance, **kwargs):
instance.slug = '-'.join(instance.title.split())
instance.save()
post_save.connect(generate_slug, sender=MyModel)
モデルメソッドを使用する
prepopulated_fields
の代わりに、モデルにカスタムメソッドを追加して、フィールド値を生成することができます。
class MyModel(models.Model):
title = models.CharField(max_length=255)
slug = models.SlugField(max_length=255)
def generate_slug(self):
self.slug = '-'.join(self.title.split())
self.save()
JavaScriptを使用する
prepopulated_fields
の代わりに、JavaScript を使用して、クライアント側でフィールド値を自動的に設定することができます。
$(document).ready(function() {
$('#title').on('change', function() {
var slug = $('#title').val().replace(/\s+/g, '-');
$('#slug').val(slug);
});
});
prepopulated_fields
は、シンプルで使いやすい方法です。- シグナルは、より柔軟な方法です。
- モデルメソッドは、よりコードが読みやすい方法です。
- JavaScript は、より高度なカスタマイズが可能な方法です。
admin.ModelAdmin.prepopulated_fields
は、Django 管理画面でモデル編集時に特定のフィールドを自動的に設定するための便利な機能です。
prepopulated_fields
以外にも、いくつかの方法がありますので、要件と開発者の好みによって最適な方法を選択してください。
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