Django CSRF 設定のベストプラクティス:安全な Web アプリケーション開発のためのガイド
Django settings.CSRF_COOKIE_PATH 設定の詳細解説
設定内容
- デフォルト値:
/
- データ型: 文字列
- 設定可能な値:
/
: プロジェクトのすべての URL に対して CSRF トークンが有効になります。/admin/
: 管理サイトのみ CSRF トークンが有効になります。- 任意の URL パス: 特定の URL パスのみ CSRF トークンが有効になります。
設定例
# プロジェクトのすべての URL に対して CSRF トークンを有効にする
CSRF_COOKIE_PATH = '/'
# 管理サイトのみ CSRF トークンを有効にする
CSRF_COOKIE_PATH = '/admin/'
# 特定の URL パスのみ CSRF トークンを有効にする
CSRF_COOKIE_PATH = '/myapp/'
設定の重要性
CSRF_COOKIE_PATH 設定は、CSRF 攻撃に対する防御力を大きく左右します。設定を誤ると、攻撃者がユーザーになりすまして悪意のあるリクエストを送信できる可能性があります。
設定時の注意点
- CSRF_COOKIE_PATH 設定は、プロジェクトの URL 構造と一致する必要があります。
- 設定値を変更する場合は、プロジェクトに影響を与えないかどうか十分に確認する必要があります。
補足
- CSRF_COOKIE_PATH 設定は、CSRF_COOKIE_DOMAIN 設定と併用することで、より強固なセキュリティを実現できます。
- CSRF 攻撃の詳細については、OWASP の CSRF Prevention Cheat Sheet を参照してください。
用語解説
- CSRF トークン: CSRF 攻撃を防ぐために使用される秘密の文字列
- CSRF 攻撃: ユーザーになりすまして悪意のあるリクエストを送信する攻撃
- セッションクッキー: ユーザーセッションに関する情報を保存するクッキー
- Django プロジェクトのセキュリティを強化するには、CSRF_COOKIE_PATH 設定以外にも様々な対策を講じる必要があります。
改善点
- 設定例を追加しました。
- 設定時の注意点に、プロジェクトの URL 構造との一致と変更時の影響確認を追加しました。
- 参考資料を追加しました。
- 補足に、CSRF_COOKIE_DOMAIN 設定と OWASP の CSRF Prevention Cheat Sheet を追加しました。
- 用語解説を追加しました。
CSRF_COOKIE_PATH 設定のサンプルコード
# settings.py
CSRF_COOKIE_PATH = '/'
管理サイトのみ CSRF トークンを有効にする
# settings.py
CSRF_COOKIE_PATH = '/admin/'
特定の URL パスのみ CSRF トークンを有効にする
# settings.py
CSRF_COOKIE_PATH = '/myapp/'
CSRF_COOKIE_PATH 設定と CSRF_COOKIE_DOMAIN 設定を併用する
# settings.py
CSRF_COOKIE_PATH = '/'
CSRF_COOKIE_DOMAIN = 'example.com'
CSRF トークンを検証するビュー
# views.py
def my_view(request):
# CSRF トークンを検証する
if not csrf_token_valid(request):
return HttpResponseForbidden()
# ...
CSRF トークンをテンプレートにレンダリングする
# templates/my_template.html
{% csrf_token %}
# ...
CSRF トークンを JavaScript で取得する
// CSRF トークンを取得する
var csrfToken = $('input[name="csrfmiddlewaretoken"]').val();
// ...
CSRF トークン付き Ajax リクエストを送信する
// CSRF トークン付き Ajax リクエストを送信する
$.ajax({
url: '/my-url/',
type: 'POST',
data: {
csrfmiddlewaretoken: csrfToken,
// ...
},
// ...
});
CSRF_COOKIE_PATH 設定以外の CSRF 対策
CSRF トークンを HTTP ヘッダーに含める
CSRF_HEADER_NAME 設定を使用して、CSRF トークンを HTTP ヘッダーに含めることができます。
# settings.py
CSRF_HEADER_NAME = 'X-CSRF-Token'
Referer ヘッダーをチェックすることで、リクエストが信頼できるドメインから送信されたことを確認できます。
# views.py
def my_view(request):
# Referer ヘッダーをチェックする
if request.META['HTTP_REFERER'] != 'https://example.com/':
return HttpResponseForbidden()
# ...
同一サイト要求 (SameSite) 属性を使用する
SameSite 属性を使用して、クッキーが異なるサイト間で送信されないように設定できます。
# settings.py
CSRF_COOKIE_SAMESITE = 'Lax'
reCAPTCHA を使用して、ボットによる CSRF 攻撃を防ぐことができます。
CSRF トークンを定期的に更新することで、攻撃者がトークンを推測することを難しくできます。
- CSRF 対策は、複数の方法を組み合わせることでより効果的になります。
- プロジェクトの要件に合わせて、適切な対策を選択する必要があります。
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