HX-Push-Url と history.pushState() の違い

2024-04-02

htmx: HX-Push-Url レスポンスヘッダー詳細解説

HX-Push-Url レスポンスヘッダーは、以下の2つの要素で構成されます。

  • URL: ブラウザのアドレスバーに表示されるURL
  • オプション: プッシュ方法を制御するオプション

URL の設定

URLは、以下のいずれかの方法で設定できます。

  • 相対URL: /home のように、現在のURLからの相対パスを指定します。

オプションの設定

オプションは、以下のいずれかを指定できます。

  • true: 既定値です。URLをブラウザの履歴に追加します。
  • false: URLをブラウザの履歴に追加しません。

HX-Push-Url レスポンスヘッダーは、さまざまな場面で活用できます。

例1: ページ遷移をシミュレートする

AJAXリクエストを使用してページの一部を更新する場合、HX-Push-Url レスポンスヘッダーを使用して、ブラウザのURLと履歴を更新することで、あたかもページ遷移が行われたかのようにシミュレートできます。

例2: 無限スクロールを実装する

無限スクロールを実装する場合、HX-Push-Url レスポンスヘッダーを使用して、新しいページのURLをブラウザの履歴に追加することで、ユーザーがページ遷移を意識することなく、スムーズにコンテンツを読み込むことができます。

HX-Push-Url と history.pushState() の違い

HX-Push-Url レスポンスヘッダーは、JavaScript API の history.pushState() と同様の機能を提供しますが、以下の点で違いがあります。

  • シンプル: HX-Push-Url レスポンスヘッダーは、history.pushState() よりもシンプルで使いやすいです。
  • サーバーサイドで制御: HX-Push-Url レスポンスヘッダーは、サーバーサイドで制御できるため、より柔軟なページ遷移を実現できます。

HX-Push-Url の注意点

  • HX-Push-Url レスポンスヘッダーは、htmx 1.7 以降でサポートされています。
  • HX-Push-Url レスポンスヘッダーを使用する場合は、Content-Type ヘッダーを application/vnd.htmx+json に設定する必要があります。

まとめ

HX-Push-Url レスポンスヘッダーは、htmx を使用してページ遷移を制御する強力なツールです。このヘッダーを理解することで、より複雑なアプリケーションを構築することができます。



HX-Push-Url レスポンスヘッダーのサンプルコード

ページ遷移をシミュレートする

<button hx-post="/next-page" hx-push-url="/next-page">
  次へ進む
</button>
<?php

// next-page.php

// ページの一部を更新する処理

header('Content-Type: application/vnd.htmx+json');
header('HX-Push-Url: /next-page');

echo json_encode([
  'title' => '次のページ',
  'content' => 'ここにページの内容',
]);

無限スクロールを実装する

<div id="content"></div>

<button hx-get="/next-page" hx-target="#content" hx-push-url="/next-page">
  もっと読み込む
</button>
<?php

// next-page.php

// 新しいページのコンテンツを取得する処理

$page = $_GET['page'];

header('Content-Type: application/vnd.htmx+json');
header('HX-Push-Url: /next-page?page=' . ($page + 1));

echo json_encode([
  'content' => 'ここに新しいページのコンテンツ',
]);

このコードでは、ボタンをクリックすると /next-page へのAJAXリクエストが送信されます。サーバーは、新しいページのコンテンツをJSONデータとして返します。HX-Push-Url レスポンスヘッダーによって、ブラウザのURLは /next-page?page= に更新されます。

URLを履歴に追加しない

<a href="/next-page" hx-push-url="false">
  次のページ
</a>

このコードでは、リンクをクリックしても、ブラウザの履歴は更新されません。

JavaScriptでHX-Push-Url ヘッダーを設定する

const xhr = new XMLHttpRequest();
xhr.open('POST', '/next-page');
xhr.setRequestHeader('Content-Type', 'application/json');
xhr.setRequestHeader('HX-Push-Url', '/next-page');

xhr.send(JSON.stringify({
  // データ
}));

このコードでは、JavaScriptを使用してHX-Push-Url ヘッダーを設定しています。

HX-Push-Url レスポンスヘッダーは、htmx を使用してページ遷移を制御する強力なツールです。このヘッダーを理解することで、より複雑なアプリケーションを構築することができます。



HX-Push-Url レスポンスヘッダーの代替方法

JavaScriptを使用して、history.pushState() メソッドを直接呼び出すことで、ブラウザの履歴を更新することができます。

history.pushState({}, '', '/next-page');

この方法は、HX-Push-Url レスポンスヘッダーよりも柔軟ですが、コード量が増えてしまいます。

サーバーサイドでリダイレクトを行うことで、ブラウザのURLと履歴を更新することができます。

header('Location: /next-page');

この方法は、シンプルですが、ページ遷移に伴うちらつきが発生する可能性があります。

Meta Refresh タグを使用して、一定時間後に別のページへリダイレクトすることができます。

<meta http-equiv="refresh" content="5; url=/next-page">

この方法は、シンプルですが、ユーザーがリダイレクトをキャンセルできないという欠点があります。

  • シンプルなページ遷移の場合は、HX-Push-Url レスポンスヘッダーを使用するのがおすすめです。
  • より柔軟なページ遷移が必要な場合は、JavaScriptを使用するのがおすすめです。
  • ページ遷移に伴うちらつきを避けたい場合は、サーバーサイドリダイレクトを使用するのがおすすめです。
  • ユーザーにリダイレクトをキャンセルさせたい場合は、Meta Refresh タグを使用するのがおすすめです。

HX-Push-Url レスポンスヘッダーは、htmx を使用してページ遷移を制御する強力なツールです。しかし、状況によっては他の方法の方が適している場合もあります。それぞれの方法の特徴を理解して、適切な方法を選択するようにしましょう。




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