htmx hx-select-oob 属性とは?
htmx の hx-select-oob 属性
概要
hx-select
属性と組み合わせて使用することで、レスポンスから特定の要素を選択できます。- 選択された要素は、ターゲット要素に直接挿入されます。
- ターゲット要素は、
hx-target
属性で指定されます。 hx-swap-oob-source
属性を使用して、挿入する要素のソースを指定できます。
例
以下の例では、hx-select
属性で .content
要素を選択し、hx-select-oob
属性で #main
要素に挿入しています。
<button hx-post="/get-content" hx-target="#main">
コンテンツを取得
</button>
<div id="main">
</div>
<div class="hidden">
<div class="content">
<h1>これはコンテンツです</h1>
<p>ここに何かテキストがあります</p>
</div>
</div>
利点
- ページ全体の再読み込みをせずに、部分的な更新を実現できます。
- レスポンスのサイズを小さくすることができます。
- パフォーマンスを向上させることができます。
注意点
hx-select-oob
属性は、hx-swap
属性と組み合わせて使用することはできません。- 挿入する要素は、ターゲット要素の子孫である必要があります。
- 挿入する要素は、すでに DOM に存在する必要があります。
hx-select-oob
属性は、htmx の高度な機能です。- 使い始める前に、htmx の基本的な概念を理解しておくことをお勧めします。
htmx hx-select-oob 属性のサンプルコード
基本的なサンプル
<button hx-post="/get-content" hx-target="#main">
コンテンツを取得
</button>
<div id="main">
</div>
<div class="hidden">
<div class="content">
<h1>これはコンテンツです</h1>
<p>ここに何かテキストがあります</p>
</div>
</div>
複数の要素を選択する
hx-select
属性にカンマ区切りで複数のセレクタを指定することで、複数の要素を選択することができます。
<button hx-post="/get-content" hx-target="#main">
コンテンツを取得
</button>
<div id="main">
</div>
<div class="hidden">
<div class="content">
<h1>これはコンテンツです</h1>
<p>ここに何かテキストがあります</p>
<img src="image.jpg" alt="画像">
</div>
</div>
上記のコードでは、.content
要素と img
要素を選択し、#main
要素に挿入しています。
要素の属性を選択する
hx-select
属性に @
記号を付けて属性名を指定することで、要素の属性を選択することができます。
<button hx-post="/get-content" hx-target="#main">
コンテンツを取得
</button>
<div id="main">
</div>
<div class="hidden">
<div class="content">
<h1 id="title">これはコンテンツです</h1>
<p>ここに何かテキストがあります</p>
</div>
</div>
上記のコードでは、.content
要素の id
属性を選択し、#main
要素に挿入しています。
スクリプトを実行する
hx-select
属性に hx-trigger
属性を組み合わせて使用することで、要素を選択した後にスクリプトを実行することができます。
<button hx-post="/get-content" hx-target="#main">
コンテンツを取得
</button>
<div id="main">
</div>
<div class="hidden">
<div class="content">
<h1>これはコンテンツです</h1>
<p>ここに何かテキストがあります</p>
<button onclick="alert('こんにちは')">ボタン</button>
</div>
</div>
上記のコードでは、.content
要素を選択し、#main
要素に挿入した後、alert()
関数を実行しています。
htmx hx-select-oob 属性の代替方法
hx-swap
属性は、HTML レスポンス全体をターゲット要素に挿入するために使用できます。
<button hx-post="/get-content" hx-swap="outerHTML" hx-target="#main">
コンテンツを取得
</button>
<div id="main">
</div>
上記のコードでは、/get-content
エンドポイントから取得した HTML レスポンス全体を #main
要素に挿入しています。
JavaScript を使用して、HTML レスポンスから特定の要素を選択し、ターゲット要素に挿入することができます。
<button onclick="getContent()">
コンテンツを取得
</button>
<div id="main">
</div>
<script>
function getContent() {
fetch("/get-content")
.then(response => response.text())
.then(html => {
const content = document.createElement("div");
content.innerHTML = html;
const main = document.getElementById("main");
main.appendChild(content);
});
}
</script>
上記のコードでは、getContent()
関数を使用して、/get-content
エンドポイントから取得した HTML レスポンスから .content
要素を選択し、#main
要素に挿入しています。
jQuery を使用して、HTML レスポンスから特定の要素を選択し、ターゲット要素に挿入することができます。
<button onclick="getContent()">
コンテンツを取得
</button>
<div id="main">
</div>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
<script>
function getContent() {
$.ajax({
url: "/get-content",
success: function(html) {
const content = $(html).find(".content");
$("#main").append(content);
}
});
}
</script>
上記のコードでは、getContent()
関数を使用して、/get-content
エンドポイントから取得した HTML レスポンスから .content
要素を選択し、#main
要素に挿入しています。
- 簡単な方法で部分的な更新を実現したい場合は、
hx-select-oob
属性を使用するのがおすすめです。 - より複雑な処理が必要な場合は、JavaScript または jQuery を使用するのがおすすめです。
X 0 それぞれの特徴とメリット・デメリット
各方法の特徴とメリット・デメリット
hx-select-oob 属性
特徴
- htmx の機能を使用して、HTML レスポンスから特定の要素を選択して挿入することができます。
- JavaScript を書く必要はありません。
メリット
- 簡単でシンプル
- htmx の他の機能と組み合わせて使用できる
デメリット
- 複雑な処理には対応できない
JavaScript
特徴
- 非常に柔軟で、複雑な処理にも対応できます。
メリット
- 柔軟性が高い
- 複雑な処理にも対応できる
デメリット
- JavaScript の知識が必要
jQuery
特徴
- JavaScript のライブラリであり、DOM 操作を簡単に実行できます。
メリット
- JavaScript よりも簡単に DOM 操作を実行できる
- プラグインが豊富
デメリット
- jQuery のライブラリを別途読み込む必要がある
htmx の hx-select-oob
属性は、HTML レスポンスから特定の要素を選択して挿入する簡単な方法です。
より複雑な処理が必要な場合は、JavaScript または jQuery を使用することができます。
htmx hx-sse を使いこなして、Web アプリを次のレベルへ: リアルタイム性の高い体験を提供
htmx は、HTML と JavaScript を組み合わせて、Web ページをよりインタラクティブで動的にするフレームワークです。hx-sse は、htmx の機能を拡張し、サーバーサイドイベント (SSE) を利用したリアルタイム通信を実現するライブラリです。
Htmx Path-deps Extension を使いこなしてワンランク上の Web アプリケーション開発を
Path-deps Extension は、Htmx イベントの処理対象となる要素を、要素の属性に基づいてフィルタリングします。これは、イベントを特定の要素グループに限定したり、特定の条件下でのみイベントを発生させる場合に役立ちます。この拡張機能は、hx-path-deps 属性を使用して設定されます。この属性には、イベントが伝播する要素のセレクターをカンマ区切りで指定します。
htmx ヘッド サポート拡張機能:複雑な JavaScript コードを記述することなく、ページをインタラクティブに
この拡張機能は、HTML ヘッダー要素内に htmx 属性を追加することで有効化されます。属性値には、カンマ区切りで指定されたオプションのリストが含まれます。上記の例では、htmx 属性が設定されており、config という変数を参照しています。この変数は、JavaScript で定義されたオブジェクトで、拡張機能の動作をカスタマイズするために使用されます。
The Client-side-templates Extension でテンプレート処理を JavaScript コードで制御する
この拡張機能を使用すると、以下のようなことができます。HTMLテンプレートを動的に読み込み、DOMに挿入するテンプレート内で変数や式を評価するテンプレートに基づいて、複雑なUIを構築するこの拡張機能は、以下のような場合に役立ちます。Ajaxリクエストの結果を動的に表示したい場合
htmx 拡張機能 "The restored Extension" のトラブルシューティング
"The restored Extension" は、拡張機能の状態を localStorage に保存することで実現します。localStorageはブラウザに永続的に保存されるデータ領域であり、ページ遷移や要素の再描画後もデータが保持されます。
htmx の hx-history-elt 属性でブラウザの戻るボタン・進むボタンを自然に動作させる
hx-history-elt 属性は、以下の 2 つの役割を担います。スナップショットの保存hx-history-elt 属性で指定された要素の HTML コードをスナップショットとして保存します。このスナップショットは、ブラウザの戻るボタンや進むボタンが押された時に、ページを更新するために使用されます。
【HTMX】JavaScriptコードで「戻る」ボタンを拡張!htmx:historyRestore活用術
ページ遷移なしで、ブラウザの「戻る」ボタンを押したときに、以前のページ状態を復元するJavaScriptコードで、特定のページ状態をプログラム的に復元するhtmx:historyRestore は、以下の要素で使用することができます。hx-target 属性を持つ要素
htmx ヘッド サポート拡張機能:複雑な JavaScript コードを記述することなく、ページをインタラクティブに
この拡張機能は、HTML ヘッダー要素内に htmx 属性を追加することで有効化されます。属性値には、カンマ区切りで指定されたオプションのリストが含まれます。上記の例では、htmx 属性が設定されており、config という変数を参照しています。この変数は、JavaScript で定義されたオブジェクトで、拡張機能の動作をカスタマイズするために使用されます。
htmx.createWebSocket を使ってサーバーサイドプッシュによる通知を送信しよう
htmx. createWebSocket は、HTMX の Javascript API に追加された機能で、わずか数行のコードで WebSockets を利用可能にする非常に便利な関数です。従来の複雑な処理から解放され、WebSockets 通信を容易に実現できます。
htmx hx-post 属性 vs JavaScript:POSTリクエスト送信方法の徹底比較
htmx は、AJAX リクエストを簡単に処理できる JavaScript フレームワークです。hx-post 属性は、ボタンやリンクなどの要素に設定することで、クリック時にサーバーへ POST リクエストを送信できます。hx-post 属性には、以下の 2 つの重要な役割があります。