データ連携をスムーズに:MariaDB の JSON_ARRAY 関数とその他の方法を比較!

2024-04-02

MariaDB の JSON_ARRAY 関数:詳細解説

この解説では、MariaDB の JSON_ARRAY 関数の詳細な使い方と、実際の使用例を通して、その機能を理解し、使いこなせるよう導きます。

目次

  1. JSON_ARRAY 関数の概要
    • 機能
    • 構文
    • 戻り値
  2. 引数とオプション
    • 値の追加
    • 空の配列
    • NULL 値の処理
    • 重複排除
    • 順序制御
  3. 実際の使用例
    • 単純な配列生成
    • 列値の配列化
    • サブクエリからの配列生成
    • JSON オブジェクトとの組み合わせ
  4. 高度なテクニック
    • JSON_ARRAYAGG 関数との比較
    • 配列要素の操作
    • 条件付き配列生成
  5. 参考情報
    • MariaDB ドキュメント
    • その他の JSON 関連関数

JSON_ARRAY 関数の概要

機能:

JSON_ARRAY 関数は、複数の値を受け取り、それらを JSON 配列として生成します。

構文:

JSON_ARRAY(value1, value2, ..., valueN)

引数:

  • value1, value2, ..., valueN: 配列に含める値。文字列、数値、JSON オブジェクト、NULL など、さまざまなデータ型を混在させることができます。

戻り値:

JSON 形式の配列。

引数とオプション

値の追加:

上記の構文に加え、カンマを使って複数の値を指定できます。

例:

SELECT JSON_ARRAY('a', 1, true, NULL);

結果:

["a", 1, true, null]

空の配列:

引数を省略すると、空の JSON 配列が生成されます。

例:

SELECT JSON_ARRAY();

結果:

[]

NULL 値の処理:

デフォルトでは、NULL 値は配列に含められません。

例:

SELECT JSON_ARRAY(1, NULL, 3);

結果:

[1, 3]

NULL 値を含めたい場合:

JSON_ARRAYAGG 関数を使うか、JSON_OBJECTAGG 関数と組み合わせて NULL キーを持つ JSON オブジェクトを作成する必要があります。

重複排除:

DISTINCT キーワードを指定することで、重複する値を除外できます。

例:

SELECT JSON_ARRAY(DISTINCT 1, 2, 1, 3, 2);

結果:

[1, 2, 3]

順序制御:

デフォルトでは、値の順序は引数の順序となります。

ORDER BY 句を使って、配列要素の順序を制御できます。

例:

SELECT JSON_ARRAY(1, 3, 2 ORDER BY ASC);

結果:

[1, 2, 3]

実際の使用例

単純な配列生成:

SELECT JSON_ARRAY('a', 1, true);

結果:

["a", 1, true]

列値の配列化:

SELECT JSON_ARRAY(name) FROM users;

結果:

["John Doe", "Jane Doe"]

サブクエリからの配列生成:

SELECT JSON_ARRAY(id) FROM (SELECT id FROM orders WHERE status = 'shipped');

結果:

[123, 456]

JSON オブジェクトとの組み合わせ:

SELECT JSON_OBJECT('name', 'John Doe', 'age', 30), JSON_ARRAY(1, 2, 3);

結果:

{"name": "John Doe", "age": 30, "


MariaDB の JSON_ARRAY 関数:サンプルコード集

目次

  1. 基本的な使い方
  2. 高度な使い方

基本的な使い方

1 単純な配列生成

SELECT JSON_ARRAY('a', 1, true);

結果:

["a", 1, true]

2 列値の配列化

SELECT JSON_ARRAY(name) FROM users;

結果:

["John Doe", "Jane Doe"]

3 サブクエリからの配列生成

SELECT JSON_ARRAY(id) FROM (SELECT id FROM orders WHERE status = 'shipped');

結果:

[123, 456]

高度な使い方

1 JSON オブジェクトとの組み合わせ

SELECT JSON_OBJECT('name', 'John Doe', 'age', 30), JSON_ARRAY(1, 2, 3);

結果:

{"name": "John Doe", "age": 30, "interests": [1, 2, 3]}

2 配列要素の操作

SELECT JSON_ARRAY(LEFT(name, 1), SUBSTRING(name, 2), LENGTH(name)) FROM users;

結果:

["J", "ohn Doe", 8]

3 条件付き配列生成

SELECT JSON_ARRAY(id) FROM orders WHERE status = 'shipped' ORDER BY price DESC LIMIT 3;

結果:

[456, 123]

4 JSON_ARRAYAGG 関数との比較

SELECT JSON_ARRAY(DISTINCT id) FROM orders; -- 重複排除
SELECT JSON_ARRAYAGG(id) FROM orders; -- 重複も含む

結果:

[123, 456]
[123, 456, 123]

この他にも、JSON_ARRAY 関数を使って様々な処理を行うことができます。詳細については、MariaDB ドキュメントを参照してください。

  • その他の JSON 関連関数:
    • JSON_OBJECT
    • JSON_OBJECTAGG
    • JSON_EXTRACT
    • JSON_UNQUOTE
    • JSON_TYPE

**これらのサンプルコードを参考に、MariaDB の JSON_ARRAY 関数を使いこな



MariaDB の JSON_ARRAY 関数:その他の方法

主な方法

  • CONCAT 関数:
SELECT CONCAT('[', GROUP_CONCAT(value SEPARATOR ','), ']');

例:

SELECT CONCAT('[', GROUP_CONCAT(name SEPARATOR ','), ']') FROM users;

結果:

["John Doe", "Jane Doe"]
  • FOR JSON PATH:
SELECT JSON_ARRAYAGG(value) FROM (
    SELECT value
    FROM table
    FOR JSON PATH
);

例:

SELECT JSON_ARRAYAGG(id) FROM (
    SELECT id
    FROM orders
    WHERE status = 'shipped'
    FOR JSON PATH
);

結果:

[123, 456]

これらの方法にはそれぞれメリットとデメリットがあり、状況に応じて使い分ける必要があります。

方法の比較

方法メリットデメリット
JSON_ARRAYシンプルで使いやすいバージョン 10.6.0 以降が必要
CONCAT 関数バージョン依存性が低い複雑な配列を生成しにくい
FOR JSON PATH複雑な配列を生成しやすいバージョン 10.5.12 以降が必要

その他の方法

  • ユーザー定義関数:

独自の要件に合わせて、ユーザー定義関数を作成することができます。

  • 外部ライブラリ:

JSON 処理に特化した外部ライブラリを使用することができます。

これらの情報を参考に、最適な方法を選んでください。




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