SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER の詳細解説
MariaDB の "SQL Statements & Structure" における "SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER" の解説
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER
は、MariaDB のスレーブサーバーで、マスタサーバーからのイベント処理をスキップする際に使用するステートメントです。スレーブサーバーがマスタサーバーからの遅延を取り戻したり、特定のイベントを無視したりする必要がある場合に役立ちます。
構文
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = <number>;
パラメータ
<number>
: スキップするイベントの数。0 を指定すると、すべてのイベントがスキップされます。
動作
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER
ステートメントを実行すると、スレーブサーバーはマスタサーバーからのイベント処理をスキップします。スキップされるイベント数は、指定された <number>
の値によって決まります。
例
以下の例では、スレーブサーバーがマスタサーバーからの次の 10 個のイベントをスキップするように設定します。
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = 10;
注意事項
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER
ステートメントは、スレーブサーバーが稼働中にのみ実行できます。- このステートメントを実行すると、データ損失が発生する可能性があります。実行する前に、必ずデータのバックアップを取ってください。
- スレーブサーバーがマスタサーバーからの遅延を取り戻している場合は、このステートメントを使用して、遅延を解消することができます。
- 特定のイベントを無視したい場合は、
--skip-slave-events
オプションを使用して、mysqld を起動することができます。
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER のサンプルコード
特定数のイベントをスキップする
# マスタサーバーからの次の 10 個のイベントをスキップする
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = 10;
特定のトランザクションをスキップする
# トランザクション ID が 1234 のトランザクションをスキップする
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = 1;
START SLAVE UNTIL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = 0;
スレーブサーバーがマスタサーバーからの遅延を取り戻す
# スレーブサーバーがマスタサーバーからの遅延を取り戻す
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = 10000;
START SLAVE;
特定のイベントタイプをスキップする
# DDL イベントをスキップする
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = 1;
CHANGE MASTER TO MASTER_HOST = 'localhost', MASTER_USER = 'root', MASTER_PASSWORD = 'password', MASTER_PORT = 3306, MASTER_LOG_FILE = 'mysql-bin.000001', MASTER_LOG_POS = 100, MASTER_SKIP_DML = 1;
START SLAVE;
- 上記のサンプルコードは、あくまでも参考例です。実際の使用環境に合わせて、コードを修正する必要があります。
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER
ステートメントを実行する前に、必ずデータのバックアップを取ってください。
SET GLOBAL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER 以外の方法
方法
- --skip-slave-events オプション: mysqld を起動する際に、
--skip-slave-events
オプションを指定することで、特定のイベントタイプをスキップすることができます。 - STOP SLAVE UNTIL ステートメント:
STOP SLAVE UNTIL
ステートメントを使用して、特定の条件が満たされるまでスレーブサーバーのイベント処理を停止することができます。 - CHANGE MASTER TO ステートメント:
CHANGE MASTER TO
ステートメントを使用して、マスタサーバーからのイベント処理をスキップするポイントを設定することができます。
それぞれの方法の詳細
--skip-slave-events
オプションは、mysqld を起動する際に指定することで、特定のイベントタイプをスキップすることができます。このオプションを使用すると、スレーブサーバーは指定されたイベントタイプをすべてスキップします。
例
以下の例では、スレーブサーバーが DDL イベントと DML イベントをスキップするように設定します。
mysqld --skip-slave-events=ddl,dml
STOP SLAVE UNTIL
ステートメントを使用して、特定の条件が満たされるまでスレーブサーバーのイベント処理を停止することができます。このステートメントを使用すると、スレーブサーバーは条件が満たされるまで、マスタサーバーからのイベント処理を停止します。
例
以下の例では、スレーブサーバーがマスタサーバーからの遅延を取り戻すまで、イベント処理を停止します。
STOP SLAVE UNTIL SQL_SLAVE_SKIP_COUNTER = 0;
CHANGE MASTER TO
ステートメントを使用して、マスタサーバーからのイベント処理をスキップするポイントを設定することができます。このステートメントを使用すると、スレーブサーバーは指定されたポイントからイベント処理を開始します。
例
以下の例では、スレーブサーバーがトランザクション ID が 1234 のトランザクションからイベント処理を開始するように設定します。
CHANGE MASTER TO MASTER_HOST = 'localhost', MASTER_USER = 'root', MASTER_PASSWORD = 'password', MASTER_PORT = 3306, MASTER_LOG_FILE = 'mysql-bin.000001', MASTER_LOG_POS = 100, MASTER_SKIP_DML = 1;
注意事項
- 上記の方法を使用する前に、必ずデータのバックアップを取ってください。
- これらの方法は、複雑な場合があります。使用する前に、MariaDB のドキュメントをよく読んで理解してください。
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