UPDATE 文、WHERE 句、GROUP BY 句で役立つ! MariaDB の MAKE_SET 関数
MariaDB の MAKE_SET 関数:詳細解説
- UPDATE 文で複数の列を同時に更新する
- WHERE 句で複数の条件を指定する
- GROUP BY 句でグループ化された結果を分析する
この解説では、MAKE_SET
関数の構文、オプション、動作、使用例、およびその他の関連情報について詳しく説明します。
構文
MAKE_SET
関数の基本的な構文は以下の通りです。
MAKE_SET(col1, col2, ..., colN)
col1, col2, ..., colN
は、カンマ区切りで指定する列名です。
オプション
MAKE_SET
関数は、以下のオプションをサポートしています。
- DISTINCT:重複する値を除外します。
- SEPARATORstring:カンマ区切り文字を
string
に変更します。 - ORDER BY col1, col2, ...:出力順序を指定します。
動作
MAKE_SET
関数は、指定された列の値をカンマ区切りで連結した文字列を返します。
例:
SELECT MAKE_SET(name, age) FROM users;
このクエリは、users
テーブルの name
列と age
列の値をカンマ区切りで連結した文字列を返します。
出力例:
John, 30
Jane, 25
DISTINCT オプション:
SELECT MAKE_SET(DISTINCT name) FROM users;
このクエリは、users
テーブルの name
列の重複する値を除外した値をカンマ区切りで連結した文字列を返します。
出力例:
John
Jane
SEPARATOR オプション:
SELECT MAKE_SET(name, age, SEPARATOR ';') FROM users;
このクエリは、users
テーブルの name
列と age
列の値をセミコロン区切りで連結した文字列を返します。
出力例:
John;30
Jane;25
ORDER BY オプション:
SELECT MAKE_SET(name, age ORDER BY age DESC) FROM users;
このクエリは、users
テーブルの name
列と age
列の値を、年齢の降順で連結した文字列を返します。
出力例:
Jane, 25
John, 30
使用例
MAKE_SET
関数は、さまざまな状況で役立ちます。
UPDATE 文で複数の列を同時に更新する:
UPDATE users SET status = MAKE_SET('active', 'confirmed') WHERE id = 1;
このクエリは、users
テーブルの id
が 1 のレコードの status
列を active
と confirmed
の値に設定します。
WHERE 句で複数の条件を指定する:
SELECT * FROM users WHERE country IN (MAKE_SET('USA', 'Canada'));
このクエリは、users
テーブルの country
列が USA
または Canada
のレコードをすべて返します。
GROUP BY 句でグループ化された結果を分析する:
SELECT gender, COUNT(*) AS total
FROM users
GROUP BY gender
ORDER BY total DESC;
このクエリは、users
テーブルを性別でグループ化し、各グループの合計人数を降順で表示します。
MAKE_SET
関数は、複数の列値を基にしてカンマ区切りの文字列を生成する便利な関数です。この関数は、さまざまな状況で役立ちます。
MAKE_SET 関数のサンプルコード
UPDATE 文で複数の列を同時に更新する
-- ユーザーのステータスを "active" と "confirmed" に更新する
UPDATE users
SET status = MAKE_SET('active', 'confirmed')
WHERE id = 1;
-- ユーザーの年齢と性別を更新する
UPDATE users
SET age = 31,
gender = 'male'
WHERE name = 'John Doe';
WHERE 句で複数の条件を指定する
-- アメリカ、カナダ、またはイギリスに住むユーザーを取得する
SELECT * FROM users
WHERE country IN (MAKE_SET('USA', 'Canada', 'UK'));
-- 年齢が 20 歳以上 30 歳以下のユーザーを取得する
SELECT * FROM users
WHERE age BETWEEN 20 AND 30;
-- 男性で、管理者権限を持つユーザーを取得する
SELECT * FROM users
WHERE gender = 'male'
AND role = 'admin';
GROUP BY 句でグループ化された結果を分析する
-- 性別ごとのユーザー数を取得する
SELECT gender, COUNT(*) AS total
FROM users
GROUP BY gender;
-- 国籍ごとのユーザー数を取得し、降順で表示する
SELECT country, COUNT(*) AS total
FROM users
GROUP BY country
ORDER BY total DESC;
-- 年齢層ごとのユーザー数を取得し、昇順で表示する
SELECT age_group, COUNT(*) AS total
FROM users
GROUP BY age_group
ORDER BY age_group ASC;
その他のサンプルコード
-- カンマ区切りの文字列を生成する
SELECT MAKE_SET('apple', 'banana', 'orange');
-- 重複する値を除外する
SELECT MAKE_SET(DISTINCT name) FROM users;
-- セミコロン区切りの文字列を生成する
SELECT MAKE_SET(name, age, SEPARATOR ';') FROM users;
-- 出力順序を指定する
SELECT MAKE_SET(name, age ORDER BY age DESC) FROM users;
MAKE_SET 関数の代替方法
CONCAT 関数と CASE 式
SELECT CONCAT(
CASE WHEN name IS NOT NULL THEN name ELSE '' END,
', ',
CASE WHEN age IS NOT NULL THEN age ELSE '' END
)
FROM users;
このクエリは、CASE
式を使用して、name
列と age
列の値が NULL かどうかをチェックし、CONCAT
関数を使用して、カンマ区切りの文字列を生成します。
GROUP_CONCAT 関数
SELECT GROUP_CONCAT(CONCAT(name, ', ', age))
FROM users;
このクエリは、GROUP_CONCAT
関数を使用して、name
列と age
列の値をカンマ区切りの文字列に連結します。
アプリケーション側で処理する
def make_set(name, age):
return ', '.join([name, str(age)])
# ユーザーのリスト
users = [{'name': 'John Doe', 'age': 30}, {'name': 'Jane Doe', 'age': 25}]
# MAKE_SET 関数の代替関数
for user in users:
print(make_set(user['name'], user['age']))
このコードは、Python で make_set
関数を定義し、name
と age
を引数として受け取り、カンマ区切りの文字列を返します。
- シンプルなケースでは、
CONCAT
関数とCASE
式で十分です。 - 複数の列をグループ化して連結したい場合は、
GROUP_CONCAT
関数が便利です。 - より複雑な処理が必要な場合は、アプリケーション側で処理するのが柔軟性があります。
MAKE_SET
関数は便利な関数ですが、状況によっては他の方法の方が効率的であったり、柔軟性があったりします。上記の代替方法を参考に、最適な方法を選択してください。
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