NumPy の Packaging における get_build_architecture() 関数の概要
NumPy の Packaging に関連する numpy.distutils.misc_util.get_build_architecture() の解説
関数の概要
get_build_architecture()
関数は、以下の情報を返します。
- アーキテクチャ: 例えば、
x86_64
やarm64
など。 - オペレーティングシステム: 例えば、
Linux
やWindows
など。 - コンパイラ: 例えば、
gcc
やclang
など。
これらの情報は、NumPy のインストールやビルドを行う際に、適切なコンパイラオプションやライブラリパスを設定するために使用されます。
関数の使い方
get_build_architecture()
関数は、以下のコードのように使用できます。
from numpy.distutils.misc_util import get_build_architecture
arch, os, compiler = get_build_architecture()
print(f"アーキテクチャ: {arch}")
print(f"オペレーティングシステム: {os}")
print(f"コンパイラ: {compiler}")
このコードは、以下の出力を出力します。
アーキテクチャ: x86_64
オペレーティングシステム: Linux
コンパイラ: gcc
関数の詳細
get_build_architecture()
関数は、以下の方法でアーキテクチャ情報を取得します。
sys.platform
とos.uname()
を使用して、オペレーティングシステムとアーキテクチャを取得します。distutils.util.get_compiler()
を使用して、コンパイラを取得します。
これらの情報を組み合わせて、get_build_architecture()
関数は、ビルド環境のアーキテクチャ情報を返します。
補足
get_build_architecture()
関数は、NumPy の内部で使用されている関数であり、ユーザーコードから直接呼び出す必要はありません。get_build_architecture()
関数は、ビルド環境によって異なる情報を返す可能性があります。
NumPy の numpy.distutils.misc_util.get_build_architecture() 関数を使ったサンプルコード
サンプルコード1: ビルド環境の情報を取得する
from numpy.distutils.misc_util import get_build_architecture
arch, os, compiler = get_build_architecture()
print(f"アーキテクチャ: {arch}")
print(f"オペレーティングシステム: {os}")
print(f"コンパイラ: {compiler}")
このコードは、以下の出力を出力します。
アーキテクチャ: x86_64
オペレーティングシステム: Linux
コンパイラ: gcc
サンプルコード2: 条件付きでコンパイラオプションを設定する
from numpy.distutils.misc_util import get_build_architecture
arch, os, compiler = get_build_architecture()
if arch == "x86_64":
extra_compile_args = ["-march=native"]
else:
extra_compile_args = []
# NumPy の拡張モジュールをビルドする際に、extra_compile_args をコンパイラオプションに渡す
このコードは、ビルド環境のアーキテクチャが x86_64
の場合、-march=native
オプションをコンパイラに渡します。
サンプルコード3: 条件付きでライブラリパスを設定する
from numpy.distutils.misc_util import get_build_architecture
arch, os, compiler = get_build_architecture()
if os == "Linux":
library_dirs = ["/usr/local/lib"]
else:
library_dirs = []
# NumPy の拡張モジュールをビルドする際に、library_dirs をライブラリパスに渡す
このコードは、ビルド環境のオペレーティングシステムが Linux
の場合、/usr/local/lib
ディレクトリをライブラリパスに追加します。
補足
- 上記のサンプルコードは、あくまでも例です。実際のコードは、ご自身の環境に合わせて変更する必要があります。
NumPy の Packaging における numpy.distutils.misc_util.get_build_architecture() 以外の方法
platform モジュールを使う
import platform
arch = platform.machine()
os = platform.system()
compiler = platform.python_compiler()
print(f"アーキテクチャ: {arch}")
print(f"オペレーティングシステム: {os}")
print(f"コンパイラ: {compiler}")
このコードは、以下の出力を出力します。
アーキテクチャ: x86_64
オペレーティングシステム: Linux
コンパイラ: GCC
distutils.util モジュールを使う
from distutils.util import get_platform
arch = get_platform()
print(f"アーキテクチャ: {arch}")
このコードは、以下の出力を出力します。
アーキテクチャ: linux-x86_64
環境変数を使う
以下の環境変数を使用して、ビルド環境のアーキテクチャ情報を取得することができます。
HOSTTYPE
ARCH
PROCESSOR
これらの環境変数は、オペレーティングシステムによって異なる場合があります。
サードパーティライブラリを使う
cpuinfo
や pyhwinfo
などのサードパーティライブラリを使用して、ビルド環境のアーキテクチャ情報を取得することができます。
まとめ
get_build_architecture()
以外にも、NumPy の Packaging においてビルド環境のアーキテクチャ情報を取得する方法があります。これらの方法のどれを選択するかは、ご自身の環境や要件によって異なります。
補足:
- 上記の方法の詳細は、それぞれの方法のドキュメントを参照してください。
- これらの方法は、
get_build_architecture()
関数よりも汎用性が高い場合があります。
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