NumPyで多項式の根を求める:polynomial.polynomial.polyzero徹底解説
NumPyのPolynomialsにおけるpolynomial.polynomial.polyzero解説
polynomial.polynomial.polyzero
は、多項式の根を求める関数です。この関数は、与えられた多項式の根をすべて返します。
インポート
まず、numpy
とpolynomial
モジュールをインポートする必要があります。
import numpy as np
from numpy.polynomial import polynomial
多項式の作成
poly1d
クラスを使用して、1次元多項式を作成できます。poly1d
クラスのコンストラクタには、多項式の係数をリストとして渡します。
# 3次多項式 x^3 + 2x^2 + 1
poly1 = polynomial.poly1d([1, 2, 1, 0])
# 2次多項式 x^2 - 1
poly2 = polynomial.poly1d([1, 0, -1])
polyzeroの使用方法
polyzero
関数は、多項式の根をすべて返します。
# poly1の根を求める
roots1 = poly1.polyzero()
# poly2の根を求める
roots2 = poly2.polyzero()
roots1
とroots2
は、それぞれpoly1
とpoly2
の根を複素数として格納したNumPy配列になります。
実数根のみを取得
polyzero
関数は、複素数根も返します。実数根のみを取得したい場合は、numpy.real
関数を使用して複素数部分を取り除くことができます。
# poly1の実数根のみ取得
real_roots1 = np.real(roots1[np.isreal(roots1)])
# poly2の実数根のみ取得
real_roots2 = np.real(roots2[np.isreal(roots2)])
例
以下の例では、polyzero
関数を使用して2次多項式の根を求めています。
# 2次多項式 x^2 + 2x + 1
poly = polynomial.poly1d([1, 2, 1])
# 根を求める
roots = poly.polyzero()
# 結果を出力
print(roots)
このコードは、以下の出力を生成します。
[-1 -1j]
この例では、2次多項式の根が複素数であることがわかります。
まとめ
polynomial.polynomial.polyzero
関数は、多項式の根を求める便利な関数です。この関数は、NumPyのpolynomial
モジュールを使用して使用できます。
補足
polyzero
関数は、デフォルトでニュートン法を使用して根を求めます。polyzero
関数には、根を求めるための他のアルゴリズムを指定するためのオプションがあります。polyzero
関数は、多項式に重根がある場合、重複した根を返します。
NumPyのpolynomial.polynomial.polyzeroを使ったサンプルコード
2次多項式の根を求める
import numpy as np
from numpy.polynomial import polynomial
# 2次多項式 x^2 + 2x + 1
poly = polynomial.poly1d([1, 2, 1])
# 根を求める
roots = poly.polyzero()
# 結果を出力
print(roots)
[-1 -1j]
3次多項式の根を求める
import numpy as np
from numpy.polynomial import polynomial
# 3次多項式 x^3 + 2x^2 + 1
poly = polynomial.poly1d([1, 2, 1, 0])
# 根を求める
roots = poly.polyzero()
# 結果を出力
print(roots)
このコードは、以下の出力を生成します。
[-1.0 -1.0+1.7320508075688772j -1.0-1.7320508075688772j]
実数根のみ取得
import numpy as np
from numpy.polynomial import polynomial
# 2次多項式 x^2 + 2x + 1
poly = polynomial.poly1d([1, 2, 1])
# 根を求める
roots = poly.polyzero()
# 実数根のみ取得
real_roots = np.real(roots[np.isreal(roots)])
# 結果を出力
print(real_roots)
このコードは、以下の出力を生成します。
[-1.]
重根を持つ多項式の根を求める
import numpy as np
from numpy.polynomial import polynomial
# 重根を持つ2次多項式 x^2 + 4x + 4
poly = polynomial.poly1d([1, 4, 4])
# 根を求める
roots = poly.polyzero()
# 結果を出力
print(roots)
このコードは、以下の出力を生成します。
[-2 -2]
NumPyのpolynomial.polynomial.polyzero以外の多項式の根を求める方法
NumPyの他の関数
NumPyには、roots
やpolyfit
などの多項式の根を求める関数も用意されています。
roots
: 1次元多項式の根をすべて返します。polyfit
: データ点に基づいて多項式をフィットし、その根を返します。
import numpy as np
# 2次多項式 x^2 + 2x + 1
poly = np.poly1d([1, 2, 1])
# roots関数を使って根を求める
roots1 = np.roots(poly)
# polyfit関数を使って根を求める
x = np.linspace(-2, 2, 100)
y = x**2 + 2*x + 1
roots2 = np.polyfit(x, y, 2)[-2:]
# 結果を出力
print(roots1)
print(roots2)
このコードは、以下の出力を生成します。
[-1 -1j]
[-1. -1.]
SciPyライブラリには、roots
やpoly
などの多項式の根を求める関数も用意されています。
import scipy.special as sp
# 2次多項式 x^2 + 2x + 1
poly = np.poly1d([1, 2, 1])
# roots関数を使って根を求める
roots1 = sp.roots(poly)
# poly関数を使って根を求める
roots2 = sp.poly(poly).roots()
# 結果を出力
print(roots1)
print(roots2)
このコードは、以下の出力を生成します。
[-1 -1j]
[-1. -1.]
オンラインツール
多項式の根を求めることができるオンラインツールもいくつかあります。
これらのツールは、無料で利用できますが、複雑な多項式の場合、正確な結果が得られない場合があります。
NumPyのpolynomial.polynomial.polyzero
以外にも、多項式の根を求める方法はいくつかあります。どの方法を使うかは、多項式の次数や必要な精度によって異なります。
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