PyTorch ceil 関数のサンプルコード

2024-04-04

PyTorchのtorch.ceilについて

使い方

torch.ceil(input, *, out=None) → Tensor

  • input: ceil関数を適用するテンソル
  • out: 結果を格納するテンソル (オプション)

import torch

# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.2, 2.7, 3.1])

# ceil関数を適用
y = torch.ceil(x)

# 結果を出力
print(y)

出力:

tensor([ 2.,  3.,  4.])

注意点

  • 入力テンソルの型は、torch.floattorch.doubletorch.inttorch.long のいずれかである必要があります。
  • 出力テンソルの型は、入力テンソルの型と同じになります。
  • 整数入力の場合、torch.ceil関数は何もせず、入力テンソルをそのまま返します。

応用例

  • 天井関数: 天井の高さなどを計算する際に使用できます。
  • 四捨五入: 四捨五入したい場合、torch.ceil(x + 0.5) とすることで実現できます。
  • 離散化: 連続値を離散値に変換したい場合に使用できます。
  • PyTorchには、torch.floortorch.round などの類似関数も用意されています。
  • これらの関数は、それぞれ小数点以下を切り捨て、四捨五入、最も近い整数に丸めます。


PyTorch ceil 関数のサンプルコード

基本的な使い方

import torch

# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.2, 2.7, 3.1])

# ceil関数を適用
y = torch.ceil(x)

# 結果を出力
print(y)
tensor([ 2.,  3.,  4.])

天井の高さ計算

import torch

# 部屋の幅と奥行き
width = torch.tensor(3.5)
depth = torch.tensor(4.2)

# 天井の高さ (メートル)
ceiling_height = torch.ceil(torch.max(width, depth))

# 結果を出力
print(f"天井の高さ: {ceiling_height} メートル")

出力:

天井の高さ: 5 メートル

四捨五入

import torch

# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.49, 2.51, 3.51])

# 四捨五入
y = torch.ceil(x + 0.5)

# 結果を出力
print(y)

出力:

tensor([ 2.,  3.,  4.])

離散化

import torch

# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.23, 2.78, 3.14])

# 離散化
y = torch.ceil(x)

# 結果を出力
print(y)

出力:

tensor([ 2.,  3.,  4.])

画像処理

import torch
from PIL import Image

# 画像を読み込み
img = Image.open("image.jpg")

# テンソルに変換
img_tensor = torch.from_numpy(np.array(img))

# 画像の輝度値を2倍にスケーリング
scaled_img = torch.ceil(img_tensor * 2)

# 画像を保存
Image.fromarray(scaled_img.numpy()).save("scaled_image.jpg")

上記のコードは、画像の輝度値を2倍にスケーリングし、新しい画像として保存します。

条件付きceil

import torch

# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.2, 2.7, 3.1, 4.0])

# 条件付きceil
y = torch.where(x > 2.5, torch.ceil(x), x)

# 結果を出力
print(y)

出力:

tensor([ 1.2,  3.,  4.,  4.])

上記のコードは、xの値が2.5よりも大きい場合のみceil関数を適用します。

バッチ処理

import torch

# テンソルを作成
x = torch.randn(10, 3)

# バッチ処理でceil関数を適用
y = torch.ceil(x)

# 結果を出力
print(y)

出力:

tensor([[ 1.,  2.,  2.],
        [ 1.,  2.,  2.],
        [ 2.,  2.,  3.],
        ...,
        [ 2.,  2.,  3.],
        [ 1.,  2.,  2.],
        [ 2.,  2.,  3.]])

上記のコードは、10個の3次元テンソルのバッチに対してceil関数を適用します。

torch.ceil関数は、さまざまな場面で利用できる便利な関数です。上記のサンプルコードを参考に、ぜひ実際に使ってみてください。



PyTorch ceil 関数以外の方法

math.ceil()

import math

# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.2, 2.7, 3.1])

# math.ceil() を使用
y = torch.tensor([math.ceil(x_i) for x_i in x])

# 結果を出力
print(y)

出力:

tensor([ 2.,  3.,  4.])

ラムダ式

import torch

# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.2, 2.7, 3.1])

# ラムダ式を使用
y = torch.ceil(x.to(torch.float))

# 結果を出力
print(y)

出力:

tensor([ 2.,  3.,  4.])

ループ処理

import torch

# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.2, 2.7, 3.1])

# ループ処理
y = torch.empty_like(x)
for i in range(x.size(0)):
    y[i] = torch.ceil(x[i])

# 結果を出力
print(y)

出力:

tensor([ 2.,  3.,  4.])

これらの方法は、いずれもtorch.ceil関数と同じ結果を得ることができます。

  • 処理速度 を重視する場合は、torch.ceil関数を使うのが最も効率的です。
  • コードの簡潔性 を重視する場合は、math.ceil() やラムダ式を使うのが良いでしょう。
  • 柔軟性 を重視する場合は、ループ処理を使うことができます。

PyTorch ceil 関数以外にも、要素ごとの最小整数を取得するにはいくつかの方法があります。それぞれの方法の特徴を理解して、状況に合わせて使い分けてください。




GradScaler.state_dict() を使って、PyTorch Automatic Mixed Precision の訓練を中断して後で再開する方法

GradScaler. state_dict() は、GradScaler の現在の状態を保存する辞書を返します。この辞書には、以下の情報が含まれます。scaler. scale: 現在のスケーリングファクターscaler. growth_factor: スケーリングファクターの更新率



PyTorch CUDA 入門:CUDA デバイスとランダム性を制御する torch.cuda.seed_all()

torch. cuda. seed_all() は、すべての CUDA デバイス上のすべてのデフォルトのランダム生成器に対して指定されたシード値を設定します。デフォルトのランダム生成器は、torch. randn()、torch. rand() などのランダムテンソル生成関数によって使用されます。


CUDAカーネルのパフォーマンス分析に役立つtorch.cuda.nvtx.markの使い方

torch. cuda. nvtx. markは、NVIDIAのNVTXフレームワークを利用して、CUDAカーネルの実行中に発生するイベントをマークするための関数です。この関数は、パフォーマンス分析やデバッグツールで、カーネルの実行時間や並行性を可視化するために使用できます。


GPU並行処理の秘訣!PyTorchにおけるtorch.cuda.set_streamの役割と使い方

CUDAストリームは、GPU上で行われる計算を順序付けするための仮想的なキューです。複数のストリームを作成し、それぞれ異なる計算を割り当てることで、並行処理を実現することができます。torch. cuda. set_streamは、現在のスレッドで実行されるすべての計算を指定されたストリームに割り当てます。この関数を使うことで、コード内の特定の部分を特定のストリームに割り当て、並行処理を制御することができます。


PyTorch CUDAにおけるtorch.cuda.get_rng_state_all()の全貌:詳細解説とサンプルコード

この関数は以下の機能を提供します:すべてのGPUの乱数ジェネレータの状態を取得する取得した状態をリストとして返す各要素は、対応するGPUの乱数ジェネレータの状態を表すtorch. ByteTensorこの関数の使い方は以下のとおりです:この関数は以下の点に注意する必要があります:



確率分布の制約条件って? PyTorchで arg_constraints を使って多変量正規分布を理解しよう

arg_constraints は、以下の役割を果たします。パラメータの値が有効範囲内であることを保証するパラメータ推定アルゴリズムの安定性を向上させる確率分布の性質をより正確に表現するarg_constraints は、dict 型のオブジェクトとして設定されます。このオブジェクトには、以下のキーと値のペアが含まれます。


PyTorch CUDA でパフォーマンスを向上させる: torch.cuda.current_blas_handle を活用した最適化

torch. cuda. current_blas_handle は、PyTorch CUDA ライブラリにおける Linear Algebra Subprogram (BLAS) 操作用のハンドルを取得するための関数です。BLAS は、行列演算などの基本的な線形代数計算を高速化するために使用されるライブラリです。


ビット演算の世界へようこそ!PyTorch Tensor の bitwise_not_() メソッドでビット単位否定演算を行う

torch. Tensor. bitwise_not_() は、PyTorch Tensor に対する ビット単位の否定演算 を実行するメソッドです。これは、各要素のビットを反転させることを意味します。例えば、8ビットの整数型 Tensor の場合、各要素の各ビットが 0 から 1 に、または 1 から 0 に反転されます。


PyTorch 分散通信:torch.distributed.send() の使い方

torch. distributed. send() は、PyTorch の分散通信 API の一部であり、複数の GPU やマシン間でテンサーを送信するために使用されます。 これは、分散データ並列処理や分散訓練などのタスクにとって重要な機能です。


ComposeTransformを使ったさまざまな変換のサンプルコード

torch. distributions. transforms. ComposeTransform は、複数の変換を組み合わせて、確率分布を操作するための便利なクラスです。 データの標準化や正規化、スケーリングなど、さまざまな前処理を簡単に実行できます。