PyTorch ceil 関数のサンプルコード
PyTorchのtorch.ceilについて
使い方
torch.ceil(input, *, out=None) → Tensor
- input: ceil関数を適用するテンソル
- out: 結果を格納するテンソル (オプション)
例
import torch
# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.2, 2.7, 3.1])
# ceil関数を適用
y = torch.ceil(x)
# 結果を出力
print(y)
出力:
tensor([ 2., 3., 4.])
注意点
- 入力テンソルの型は、
torch.float
、torch.double
、torch.int
、torch.long
のいずれかである必要があります。 - 出力テンソルの型は、入力テンソルの型と同じになります。
- 整数入力の場合、torch.ceil関数は何もせず、入力テンソルをそのまま返します。
応用例
- 天井関数: 天井の高さなどを計算する際に使用できます。
- 四捨五入: 四捨五入したい場合、
torch.ceil(x + 0.5)
とすることで実現できます。 - 離散化: 連続値を離散値に変換したい場合に使用できます。
- PyTorchには、
torch.floor
、torch.round
などの類似関数も用意されています。 - これらの関数は、それぞれ小数点以下を切り捨て、四捨五入、最も近い整数に丸めます。
PyTorch ceil 関数のサンプルコード
基本的な使い方
import torch
# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.2, 2.7, 3.1])
# ceil関数を適用
y = torch.ceil(x)
# 結果を出力
print(y)
tensor([ 2., 3., 4.])
天井の高さ計算
import torch
# 部屋の幅と奥行き
width = torch.tensor(3.5)
depth = torch.tensor(4.2)
# 天井の高さ (メートル)
ceiling_height = torch.ceil(torch.max(width, depth))
# 結果を出力
print(f"天井の高さ: {ceiling_height} メートル")
出力:
天井の高さ: 5 メートル
四捨五入
import torch
# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.49, 2.51, 3.51])
# 四捨五入
y = torch.ceil(x + 0.5)
# 結果を出力
print(y)
出力:
tensor([ 2., 3., 4.])
離散化
import torch
# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.23, 2.78, 3.14])
# 離散化
y = torch.ceil(x)
# 結果を出力
print(y)
出力:
tensor([ 2., 3., 4.])
画像処理
import torch
from PIL import Image
# 画像を読み込み
img = Image.open("image.jpg")
# テンソルに変換
img_tensor = torch.from_numpy(np.array(img))
# 画像の輝度値を2倍にスケーリング
scaled_img = torch.ceil(img_tensor * 2)
# 画像を保存
Image.fromarray(scaled_img.numpy()).save("scaled_image.jpg")
上記のコードは、画像の輝度値を2倍にスケーリングし、新しい画像として保存します。
条件付きceil
import torch
# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.2, 2.7, 3.1, 4.0])
# 条件付きceil
y = torch.where(x > 2.5, torch.ceil(x), x)
# 結果を出力
print(y)
出力:
tensor([ 1.2, 3., 4., 4.])
上記のコードは、xの値が2.5よりも大きい場合のみceil関数を適用します。
バッチ処理
import torch
# テンソルを作成
x = torch.randn(10, 3)
# バッチ処理でceil関数を適用
y = torch.ceil(x)
# 結果を出力
print(y)
出力:
tensor([[ 1., 2., 2.],
[ 1., 2., 2.],
[ 2., 2., 3.],
...,
[ 2., 2., 3.],
[ 1., 2., 2.],
[ 2., 2., 3.]])
上記のコードは、10個の3次元テンソルのバッチに対してceil関数を適用します。
torch.ceil関数は、さまざまな場面で利用できる便利な関数です。上記のサンプルコードを参考に、ぜひ実際に使ってみてください。
PyTorch ceil 関数以外の方法
math.ceil()
import math
# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.2, 2.7, 3.1])
# math.ceil() を使用
y = torch.tensor([math.ceil(x_i) for x_i in x])
# 結果を出力
print(y)
出力:
tensor([ 2., 3., 4.])
ラムダ式
import torch
# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.2, 2.7, 3.1])
# ラムダ式を使用
y = torch.ceil(x.to(torch.float))
# 結果を出力
print(y)
出力:
tensor([ 2., 3., 4.])
ループ処理
import torch
# テンソルを作成
x = torch.tensor([1.2, 2.7, 3.1])
# ループ処理
y = torch.empty_like(x)
for i in range(x.size(0)):
y[i] = torch.ceil(x[i])
# 結果を出力
print(y)
出力:
tensor([ 2., 3., 4.])
これらの方法は、いずれもtorch.ceil関数と同じ結果を得ることができます。
- 処理速度 を重視する場合は、torch.ceil関数を使うのが最も効率的です。
- コードの簡潔性 を重視する場合は、math.ceil() やラムダ式を使うのが良いでしょう。
- 柔軟性 を重視する場合は、ループ処理を使うことができます。
PyTorch ceil 関数以外にも、要素ごとの最小整数を取得するにはいくつかの方法があります。それぞれの方法の特徴を理解して、状況に合わせて使い分けてください。
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