Qt Widgets QColumnView クラスの基礎

Qt Widgets の QColumnView::QColumnView() コンストラクタ

QColumnView::QColumnView() は、Qt Widgets モジュールで提供される QColumnView クラスのコンストラクタです。このコンストラクタは、新しい QColumnView オブジェクトを作成するために使用されます。

引数

このコンストラクタは、以下の引数を受け取ります。

• parent: 親ウィジェット。デフォルトでは nullptr です。

戻り値

このコンストラクタは、新しく作成された QColumnView オブジェクトへのポインタを返します。

詳細

QColumnView クラスは、項目を垂直方向に並べたリストを表示するウィジェットです。各項目は、1 つ以上の列に分割することができます。

QColumnView オブジェクトを作成するには、QColumnView::QColumnView() コンストラクタを使用します。このコンストラクタには、親ウィジェットを指定する引数があります。親ウィジェットは、QColumnView オブジェクトが表示されるウィジェットです。

QColumnView オブジェクトを作成したら、setModel() メソッドを使用して、モデルを設定する必要があります。モデルは、QColumnView オブジェクトに表示されるデータを提供します。

QColumnView オブジェクトには、さまざまなプロパティを設定することができます。これらのプロパティには、以下のものがあります。

• viewMode: 表示モード。デフォルトでは QColumnView::IconMode です。
• selectionMode: 選択モード。デフォルトでは QAbstractItemView::SingleSelection です。
• horizontalScrollBarPolicy: 水平スクロールバーポリシー。デフォルトでは Qt::ScrollBarAsNeeded です。

例

以下のコードは、QColumnView オブジェクトを作成して、そのプロパティを設定する例です。

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // モデルを作成
  QFileSystemModel model;
  model.setRootPath("/");

  // QColumnView オブジェクトを作成
  QColumnView view;

  // モデルを設定
  view.setModel(&model);

  // 表示モードを設定
  view.setViewMode(QColumnView::ListMode);

  // 選択モードを設定
  view.setSelectionMode(QAbstractItemView::MultiSelection);

  // 水平スクロールバーポリシーを設定
  view.setHorizontalScrollBarPolicy(Qt::ScrollBarAlwaysOn);

  // 垂直スクロールバーポリシーを設定
  view.setVerticalScrollBarPolicy(Qt::ScrollBarAlwaysOn);

  // ウィジェットを表示
  view.show();

  return app.exec();
}

このコードは、ファイルシステムをツリービューで表示する QColumnView オブジェクトを作成します。

Qt Widgets の QColumnView サンプルコード

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // モデルを作成
  QStringList list;
  list << "Item 1" << "Item 2" << "Item 3";

  // QColumnView オブジェクトを作成
  QColumnView view;

  // モデルを設定
  view.setModel(new QStringListModel(list));

  // ウィジェットを表示
  view.show();

  return app.exec();
}

アイコン付きリストビュー

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // モデルを作成
  QFileSystemModel model;
  model.setRootPath("/");

  // QColumnView オブジェクトを作成
  QColumnView view;

  // モデルを設定
  view.setModel(&model);

  // 表示モードを設定
  view.setViewMode(QColumnView::IconMode);

  // ウィジェットを表示
  view.show();

  return app.exec();
}

ヘッダー付きリストビュー

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // モデルを作成
  QStringList list;
  list << "Name" << "Age" << "City";

  // QColumnView オブジェクトを作成
  QColumnView view;

  // モデルを設定
  view.setModel(new QStringListModel(list));

  // ヘッダーを設定
  view.setHeaderLabels(list);

  // ウィジェットを表示
  view.show();

  return app.exec();
}

選択可能なリストビュー

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // モデルを作成
  QStringList list;
  list << "Item 1" << "Item 2" << "Item 3";

  // QColumnView オブジェクトを作成
  QColumnView view;

  // モデルを設定
  view.setModel(new QStringListModel(list));

  // 選択モードを設定
  view.setSelectionMode(QAbstractItemView::MultiSelection);

  // ウィジェットを表示
  view.show();

  return app.exec();
}

ソート可能なリストビュー

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // モデルを作成
  QStringList list;
  list << "Item 3" << "Item 1" << "Item 2";

  // QColumnView オブジェクトを作成
  QColumnView view;

  // モデルを設定
  view.setModel(new QStringListModel(list));

  // ソート順序を設定
  view.setSortingEnabled(true);
  view.sortByColumn(0, Qt::AscendingOrder);

  // ウィジェットを表示
  view.show();

  return app.exec();
}

デリゲートを使用したリストビュー

#include <QtWidgets>

class ItemDelegate : public QItemDelegate {
 public:
  ItemDelegate(QObject *parent = nullptr) : QItemDelegate(parent) {}

  void paint(QPainter *painter, const QStyleOptionViewItem &option,
            const QModelIndex &index) const override {
    // 独自の描画処理
    ...
  }
};

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // モデルを作成
  QStringList list;
  list << "Item 1" << "Item 2" << "Item 3";

  // QColumnView オブジェクトを作成
  QColumnView view;

  // モデルを設定
  view.setModel(new QStringListModel(list));

  // デリゲートを設定
  view.setItemDelegate(new ItemDelegate());

  // ウィジェットを表示
  view.show();

  return app.exec();
}

これらのサンプルコードは、QColumnView クラスの基本的な機能を

QColumnView を使用したデータ表示のその他の方法

上記のサンプルコードでは、QStringListModel や QFileSystemModel などの標準モデルを使用していました。独自のデータ構造やデータソースを使用する場合は、カスタムモデルを作成する必要があります。

デリゲートを使用して、アイテムの表示と編集方法をカスタマイズできます。たとえば、テキストの色やフォントを変更したり、チェックボックスやスピンボックスなどのカスタムウィジェットを表示したりできます。

アイテムビューの拡張

QColumnView は QAbstractItemView クラスを継承しているので、その機能を拡張することができます。たとえば、独自のドラッグアンドドロップ処理を実装したり、新しい編集ウィジェットを追加したりできます。

Qt Quick を使用して、QColumnView のようなカスタムリストビューを簡単に作成できます。Qt Quick は、Declarative UI を使用して、ユーザーインターフェースを記述するフレームワークです。

その他の方法

• 特定の機能や要件に合わせたサンプルコードやチュートリアルを検索する。
• Qt フォーラムで質問する。
• Qt コンサルタントに相談する。