QPolygon::intersects() 関数の徹底解説
Qt GUI の QPolygon::intersects() 関数について
関数の概要
QPolygon::intersects()
関数は、以下の引数を受け取ります。
other
: 判定対象となる多角形fillRule
: 交差判定のルール
fillRule
は、多角形の内部と外部をどのように判定するかを指定します。以下の2つの値が使用できます。
Qt::OddEvenFill
: 奇数回の交差で内部と判定Qt::WindingFill
: 巻き付き回数で内部と判定
関数の戻り値
QPolygon::intersects()
関数は、以下のいずれかの値を返します。
true
: 2つの多角形が交差しているfalse
: 2つの多角形が交差していない
使用例
以下のコードは、2つの多角形が交差しているかどうかを判定する例です。
QPolygon polygon1;
polygon1 << QPoint(10, 10) << QPoint(20, 20) << QPoint(30, 10);
QPolygon polygon2;
polygon2 << QPoint(20, 15) << QPoint(35, 25) << QPoint(25, 35);
bool intersects = polygon1.intersects(polygon2);
if (intersects) {
// 2つの多角形は交差している
} else {
// 2つの多角形は交差していない
}
補足
QPolygon::intersects()
関数は、多角形の辺が交差しているかどうかのみを判定します。多角形の内部が重なり合っているかどうかは判定しません。- 複雑な形状の多角形の場合、交差判定に時間がかかる場合があります。
- 交差判定を行う前に、多角形が有効であることを確認する必要があります。
QPolygon::intersects()
関数は、2つの多角形の交差判定を行う便利な関数です。この関数を理解することで、さまざまな Qt GUI アプリケーションで多角形処理を行うことができます。
QPolygon::intersects() 関数のサンプルコード
2つの多角形が交差しているかどうかを判定する
QPolygon polygon1;
polygon1 << QPoint(10, 10) << QPoint(20, 20) << QPoint(30, 10);
QPolygon polygon2;
polygon2 << QPoint(20, 15) << QPoint(35, 25) << QPoint(25, 35);
bool intersects = polygon1.intersects(polygon2);
if (intersects) {
// 2つの多角形は交差している
} else {
// 2つの多角形は交差していない
}
2つの多角形の交点を求める
QPolygon polygon1;
polygon1 << QPoint(10, 10) << QPoint(20, 20) << QPoint(30, 10);
QPolygon polygon2;
polygon2 << QPoint(20, 15) << QPoint(35, 25) << QPoint(25, 35);
QPoint intersectionPoint;
bool intersects = polygon1.intersects(polygon2, &intersectionPoint);
if (intersects) {
// 交点座標は intersectionPoint に格納される
} else {
// 2つの多角形は交差していない
}
多角形同士の距離を計算する
QPolygon polygon1;
polygon1 << QPoint(10, 10) << QPoint(20, 20) << QPoint(30, 10);
QPolygon polygon2;
polygon2 << QPoint(20, 15) << QPoint(35, 25) << QPoint(25, 35);
QPointF point1 = polygon1.boundingRect().center();
QPointF point2 = polygon2.boundingRect().center();
qreal distance = point1.manhattanDistance(point2);
// 2つの多角形の中心点間の距離は distance に格納される
2つの多角形を結合する
QPolygon polygon1;
polygon1 << QPoint(10, 10) << QPoint(20, 20) << QPoint(30, 10);
QPolygon polygon2;
polygon2 << QPoint(20, 15) << QPoint(35, 25) << QPoint(25, 35);
QPolygon combinedPolygon = polygon1.unite(polygon2);
// 結合された多角形は combinedPolygon に格納される
2つの多角形から共通部分を抽出する
QPolygon polygon1;
polygon1 << QPoint(10, 10) << QPoint(20, 20) << QPoint(30, 10);
QPolygon polygon2;
polygon2 << QPoint(20, 15) << QPoint(35, 25) << QPoint(25, 35);
QPolygon intersectionPolygon = polygon1.intersect(polygon2);
// 共通部分は intersectionPolygon に格納される
QPolygon::intersects() 関数の代替方法
QPainter::drawPolygon()
関数は、多角形を描画する関数です。この関数を2つの多角形に対して呼び出し、描画されるかどうかで交差判定を行うことができます。
QPainter painter;
painter.drawPolygon(polygon1);
painter.drawPolygon(polygon2);
bool intersects = painter.hasClipping();
if (intersects) {
// 2つの多角形は交差している
} else {
// 2つの多角形は交差していない
}
QGraphicsItem::intersects()
関数は、2つのグラフィックスアイテムが交差しているかどうかを判定する関数です。この関数を2つの多角形アイテムに対して呼び出すことで、交差判定を行うことができます。
QGraphicsItem *item1 = new QGraphicsPolygonItem(polygon1);
QGraphicsItem *item2 = new QGraphicsPolygonItem(polygon2);
bool intersects = item1->intersects(item2);
if (intersects) {
// 2つの多角形は交差している
} else {
// 2つの多角形は交差していない
}
自分で交差判定アルゴリズムを実装する
上記の2つの方法以外にも、自分で交差判定アルゴリズムを実装することもできます。代表的なアルゴリズムとしては、以下のものがあります。
- 線分交差判定アルゴリズム
- 多角形包絡線アルゴリズム
- サザーランド-ホッジマン法
これらのアルゴリズムは、それぞれ長所と短所があります。実装する前に、それぞれのアルゴリズムの特徴を理解しておくことが重要です。
QPolygon::intersects()
関数は、2つの多角形の交差判定を行う便利な関数です。しかし、状況によっては他の方法の方が適している場合もあります。それぞれの方法の特徴を理解して、最適な方法を選択することが重要です。
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