Qt GUIでQMatrix4x4::setColumn()の代替方法
Qt GUIにおけるQMatrix4x4::setColumn()の解説
QMatrix4x4::setColumn()
は、Qt GUIで使用される4x4行列クラスQMatrix4x4
のメンバー関数です。この関数は、行列の指定された列の要素をすべて新しい値で設定します。3Dグラフィックスやアニメーションなど、さまざまな場面で活用できます。
詳細
-
引数
index
: 列番号 (0から3までの整数)value
: 新しい値として設定する4Dベクトル
-
戻り値
なし
-
コード例
// 行列を作成
QMatrix4x4 matrix;
// 列ベクトルを作成
QVector4D columnVector(1.0f, 2.0f, 3.0f, 4.0f);
// 2番目の列を新しいベクトルで設定
matrix.setColumn(1, columnVector);
// 行列の内容を出力
for (int i = 0; i < 4; ++i) {
for (int j = 0; j < 4; ++j) {
std::cout << matrix(i, j) << " ";
}
std::cout << std::endl;
}
この例では、まずQMatrix4x4
オブジェクトmatrix
を作成します。次に、4DベクトルcolumnVector
を作成し、その要素をそれぞれ1.0、2.0、3.0、4.0に設定します。最後に、matrix
の2番目の列をcolumnVector
で更新します。
補足
QMatrix4x4
クラスには、setColumn()
と同様に、行の要素を設定するsetRow()
関数も存在します。- 行列の要素は、
operator()
関数を使用してアクセスできます。 - 詳細については、Qt公式ドキュメントの
QMatrix4x4
クラスのページを参照してください。
- 上記の情報は参考情報であり、予告なく変更される可能性があります。
- 情報の正確性については保証しません。
Qt GUIにおけるQMatrix4x4::setColumn()のサンプルコード
// モデルの回転角度
float angle = 45.0f;
// 回転軸ベクトル
QVector3D axis(1.0f, 0.0f, 0.0f);
// 回転行列を作成
QMatrix4x4 rotationMatrix;
rotationMatrix.rotate(angle, axis);
// モデルの変換行列に回転行列を適用
QMatrix4x4 modelMatrix;
modelMatrix *= rotationMatrix;
// モデルを描画
...
カメラの視点移動
// カメラの移動量
QVector3D translation(0.0f, 0.0f, -1.0f);
// 移動行列を作成
QMatrix4x4 translationMatrix;
translationMatrix.translate(translation);
// ビュー行列に移動行列を適用
QMatrix4x4 viewMatrix;
viewMatrix *= translationMatrix;
// カメラを設定
...
投影変換
// 視野角
float fov = 45.0f;
// 縦横比
float aspectRatio = 1.0f;
// 近平面と遠平面
float zNear = 0.1f;
float zFar = 100.0f;
// 投影行列を作成
QMatrix4x4 projectionMatrix;
projectionMatrix.perspective(fov, aspectRatio, zNear, zFar);
// 投影行列を設定
...
その他
QMatrix4x4
クラスは、スケーリング、せん断などの他の変換操作にも使用できます。
QMatrix4x4::setColumn()の代替方法
operator[]を使用する
// 行列の2番目の列を設定
matrix[1] = columnVector;
set()関数を使用する
// 行列の2番目の列を設定
matrix.set(1, 0, columnVector.x());
matrix.set(1, 1, columnVector.y());
matrix.set(1, 2, columnVector.z());
matrix.set(1, 3, columnVector.w());
QMatrix4x4::fromColumnMajorArray()関数を使用する
// 列ベクトルの配列を作成
QVector4D columnVectors[4] = {
QVector4D(1.0f, 0.0f, 0.0f, 0.0f),
columnVector,
QVector4D(0.0f, 0.0f, 1.0f, 0.0f),
QVector4D(0.0f, 1.0f, 0.0f, 0.0f),
};
// 行列を作成
matrix = QMatrix4x4::fromColumnMajorArray(columnVectors);
これらの方法は、QMatrix4x4::setColumn()
と同様の機能を提供しますが、それぞれ異なる利点と欠点があります。
比較
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
QMatrix4x4::setColumn() | 簡潔で分かりやすい | |
operator[] | 簡潔 | インデックス番号を間違えるとエラーが発生する |
set() 関数 | 安全性が高い | 冗長 |
QMatrix4x4::fromColumnMajorArray() | 列ベクトルの配列を一度に設定できる | 複雑 |
どの方法を選択するかは、状況によって異なります。一般的には、QMatrix4x4::setColumn()
が最も簡潔で分かりやすい方法ですが、安全性やパフォーマンスを考慮する必要がある場合は、他の方法を選択する必要があります。
X
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