QMdiArea::WindowOrderとは？

Qt WidgetsにおけるQMdiArea::WindowOrder

QMdiArea::WindowOrder は、Qt Widgets モジュールの QMdiArea クラスで使用される列挙型です。QMdiArea は、複数のウィンドウを同時に表示できるマルチドキュメントインターフェース（MDI）エリアを提供します。WindowOrder は、QMdiArea 内の子ウィンドウの表示順序を制御するために使用されます。

値

WindowOrder は以下の2つの値を持ちます。

• CreationOrder: 子ウィンドウが作成された順序で表示されます。これがデフォルトの順序です。
• StackingOrder: 子ウィンドウがスタックされた順序で表示されます。一番上に表示されているウィンドウがリストの最後に表示されます。

コード例

#include <QtWidgets>

int main(int argc, char *argv[])
{
  QApplication app(argc, argv);

  QMdiArea area;
  QMdiSubWindow *subWindow1 = new QMdiSubWindow;
  QMdiSubWindow *subWindow2 = new QMdiSubWindow;
  QMdiSubWindow *subWindow3 = new QMdiSubWindow;

  // 子ウィンドウを追加
  area.addSubWindow(subWindow1);
  area.addSubWindow(subWindow2);
  area.addSubWindow(subWindow3);

  // スタック順序を変更
  area.setActiveSubWindow(subWindow2);

  // 作成順序で表示
  area.setActivationOrder(QMdiArea::CreationOrder);

  // スタック順序で表示
  area.setActivationOrder(QMdiArea::StackingOrder);

  area.show();

  return app.exec();
}

このコードでは、3つの QMdiSubWindow オブジェクトが作成され、QMdiArea に追加されます。最初に subWindow2 がアクティブウィンドウに設定されます。その後、setActivationOrder() 関数を使って、子ウィンドウの表示順序を CreationOrder と StackingOrder の両方で設定します。

補足

• QMdiArea は、Qt Designer で視覚的に設計することができます。
• QMdiArea は、タブ付きウィジェットなどの他のウィジェットと組み合わせて使用することができます。

Qt WidgetsにおけるQMdiArea::WindowOrderのサンプルコード

子ウィンドウをアクティブにする

QMdiSubWindow *subWindow = area.addSubWindow(new QWidget);
subWindow->show();

// 子ウィンドウをアクティブにする
area.setActiveSubWindow(subWindow);

子ウィンドウを最大化する

QMdiSubWindow *subWindow = area.activeSubWindow();

// 子ウィンドウを最大化する
subWindow->showMaximized();

子ウィンドウをタイル表示する

// 子ウィンドウをタイル表示する
area.tileSubWindows();

子ウィンドウを水平方向に並べる

// 子ウィンドウを水平方向に並べる
area.setTabPosition(Qt::Top);
area.setTabsClosable(true);

子ウィンドウを垂直方向に並べる

// 子ウィンドウを垂直方向に並べる
area.setTabPosition(Qt::Left);
area.setTabsClosable(true);

子ウィンドウをドッキング可能にする

// 子ウィンドウをドッキング可能にする
area.setDockOptions(QMdiArea::AllowFloating | QMdiArea::AllowDocking);

子ウィンドウを閉じる

QMdiSubWindow *subWindow = area.activeSubWindow();

// 子ウィンドウを閉じる
subWindow->close();

Qt WidgetsにおけるQMdiArea::WindowOrderのその他の方法

• QWidget::stackUnder() と QWidget::stackAbove() 関数: これらの関数は、ウィジェットをスタック内の別のウィジェットの上下に配置するために使用されます。
• QWidget::raise() と QWidget::lower() 関数: これらの関数は、ウィジェットをスタック内で上に移動したり下に移動したりするために使用されます。
• QMainWindow::setCentralWidget() 関数: これは、メインウィンドウの中央ウィジェットを設定するために使用されます。中央ウィジェットは常に他のウィジェットの上に表示されます。

これらの方法は、特定の状況で役立ちます。例えば、QWidget::stackUnder() と QWidget::stackAbove() 関数は、子ウィンドウを特定の順序で表示したい場合に役立ちます。QWidget::raise() と QWidget::lower() 関数は、子ウィンドウを一時的に前面または背面に表示したい場合に役立ちます。QMainWindow::setCentralWidget() 関数は、メインウィンドウのメインコンテンツとして子ウィンドウを表示したい場合に役立ちます。

// 子ウィンドウをスタック内に配置する
subWindow1->stackUnder(subWindow2);

// 子ウィンドウをスタック内で上に移動する
subWindow1->raise();

// 子ウィンドウをメインウィンドウの中央ウィジェットとして設定する
mainW