QMdiSubWindow ウィジェットの推奨サイズを思い通りに設定しよう！

Qt Widgets QMdiSubWindow::sizeHint() プログラミング解説

QMdiSubWindow::sizeHint() は、Qt Widgets モジュールの QMdiSubWindow クラスの仮想関数です。この関数は、ウィジェットの推奨サイズを返します。このサイズは、ウィジェットレイアウトやウィジェットの初期サイズ設定などに使用されます。

詳細

QMdiSubWindow::sizeHint() 関数は、以下の要素に基づいて推奨サイズを計算します。

• ウィジェットのタイトルバーの高さ
• ウィジェットのマージン
• ウィジェット内に配置された子ウィジェットの推奨サイズ

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QMdiArea>
#include <QtWidgets/QMdiSubWindow>
#include <QtWidgets/QWidget>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // QMdiAreaを作成
  QMdiArea *mdiArea = new QMdiArea;

  // QMdiSubWindowを作成
  QMdiSubWindow *subWindow = new QMdiSubWindow;

  // 子ウィジェットを作成
  QWidget *widget = new QWidget;

  // 子ウィジェットをQMdiSubWindowに追加
  subWindow->setWidget(widget);

  // QMdiSubWindowをQMdiAreaに追加
  mdiArea->addSubWindow(subWindow);

  // ウィジェットを表示
  mdiArea->show();

  // QMdiSubWindowの推奨サイズを取得
  QSize sizeHint = subWindow->sizeHint();

  // ウィジェットのサイズを設定
  subWindow->resize(sizeHint);

  return app.exec();
}

解説

このコードでは、まず QMdiArea と QMdiSubWindow オブジェクトを作成します。次に、QWidget オブジェクトを作成して QMdiSubWindow に追加します。その後、QMdiSubWindow を QMdiArea に追加し、ウィジェットを表示します。最後に、QMdiSubWindow の推奨サイズを取得して、ウィジェットのサイズを設定します。

補足

• QMdiSubWindow::sizeHint() 関数は仮想関数であるため、サブクラスでオーバーライドすることができます。
• ウィジェットのサイズを設定する方法は、resize() 関数以外にもあります。
• ウィジェットレイアウトを使用している場合は、レイアウトがウィジェットのサイズを自動的に調整します。

Qt Widgets QMdiSubWindow::sizeHint() サンプルコード集

QSize sizeHint = subWindow->sizeHint();

// 最小サイズを設定
sizeHint.setWidth(std::max(sizeHint.width(), 200));
sizeHint.setHeight(std::max(sizeHint.height(), 100));

subWindow->resize(sizeHint);

最大サイズを設定

QSize sizeHint = subWindow->sizeHint();

// 最大サイズを設定
sizeHint.setWidth(std::min(sizeHint.width(), 800));
sizeHint.setHeight(std::min(sizeHint.height(), 600));

subWindow->resize(sizeHint);

アスペクト比を維持

QSize sizeHint = subWindow->sizeHint();

// アスペクト比を維持
if (sizeHint.width() > sizeHint.height()) {
  sizeHint.setHeight(sizeHint.width() * 0.75);
} else {
  sizeHint.setWidth(sizeHint.height() * 1.33);
}

subWindow->resize(sizeHint);

中央に配置

QSize sizeHint = subWindow->sizeHint();

// ウィジェットを中央に配置
subWindow->move((mdiArea->width() - sizeHint.width()) / 2,
                (mdiArea->height() - sizeHint.height()) / 2);

subWindow->resize(sizeHint);

子ウィジェットのサイズに合わせて調整

QSize sizeHint = subWindow->sizeHint();

// 子ウィジェットのサイズに合わせて調整
for (QWidget *widget : subWindow->findChildren<QWidget *>()) {
  sizeHint = sizeHint.expandedTo(widget->sizeHint());
}

subWindow->resize(sizeHint);

レイアウトを使用

// QVBoxLayoutを作成
QVBoxLayout *layout = new QVBoxLayout;

// 子ウィジェットを追加
layout->addWidget(new QPushButton("ボタン"));
layout->addWidget(new QLineEdit);

// QMdiSubWindowにレイアウトを設定
subWindow->setLayout(layout);

// レイアウトに合わせたサイズを設定
subWindow->resize(subWindow->layout()->sizeHint());

これらのサンプルコードは、QMdiSubWindow::sizeHint() 関数を使用して、さまざまな方法でウィジェットのサイズを設定する方法を示しています。

補足

• これらのサンプルコードはあくまでも参考です。必要に応じて変更を加えてください。

QMdiSubWindow::sizeHint() 以外の方法

QWidget::sizeHint() 関数は、ウィジェットの推奨サイズを返します。この関数は、QMdiSubWindow::sizeHint() 関数内で使用されています。

QLayout::sizeHint() 関数は、レイアウトの推奨サイズを返します。ウィジェットレイアウトを使用している場合は、この関数をを使用してウィジェットの推奨サイズを設定することができます。

手動で設定

ウィジェットの推奨サイズを手動で設定することもできます。この方法は、ウィジェットのサイズを厳密に制御したい場合に役立ちます。

// QWidget::sizeHint() 関数を使用
QSize sizeHint = widget->sizeHint();

// QLayout::sizeHint() 関数を使用
if (layout) {
  sizeHint = layout->sizeHint();
}

// 手動で設定
sizeHint.setWidth(200);
sizeHint.setHeight(100);

subWindow->resize(sizeHint);

補足

• これらの方法は、QMdiSubWindow::sizeHint() 関数よりも柔軟な方法でウィジェットの推奨サイズを設定することができます。

• ウィジェットのサイズを設定する方法は、ウィジェットの種類や用途によって異なります。
• さまざまな方法を試してみて、最適な方法を選択してください。