【Qt GUI】テキスト描画の決定版！QPainter::drawStaticText() 完全解説

Qt GUI の QPainter::drawStaticText() の詳細解説

QPainter::drawStaticText() は、Qt GUI でテキストを描画するための強力な関数です。これは、静的テキストオブジェクト (QStaticText) を受け取り、指定された位置に描画します。

利点

• 高速な描画
• リッチテキストフォーマットに対応
• アンチエイリアシング
• 自動的な文字折り返し
• 様々な描画オプション

使い方

QPainter::drawStaticText() は、以下の形式で使用できます。

void QPainter::drawStaticText(const QPointF &topLeftPosition, const QStaticText &staticText);

• topLeftPosition: テキストの左上の座標
• staticText: 描画するテキストオブジェクト

パラメータ

• QStaticText オブジェクトは、以下の属性を持ちます。
  • テキスト内容
  • フォント
  • 色
  • テキスト配置
  • 文字間隔
  • 行間隔

オプション

• テキストの描画位置を調整するために、QPointF オブジェクトを使用できます。
• テキストの描画オプションをさらに制御するために、QTextOption オブジェクトを使用できます。

例

QPainter painter(widget);

// テキストオブジェクトの作成
QStaticText staticText("Hello, world!");
staticText.setFont(QFont("Arial", 16));
staticText.setColor(Qt::red);

// テキストの描画
painter.drawStaticText(QPointF(10, 10), staticText);

補足

• QPainter::drawStaticText() は、Qt 5 以降で使用できます。
• Qt 4 では、QPainter::drawText() を使用していました。

関連関数

• QPainter::drawText()
• QStaticText::setText()

この解説が、Qt GUI で QPainter::drawStaticText() を使用するための参考になれば幸いです。

QPainter::drawStaticText() のサンプルコード集

QPainter painter(widget);

// テキストオブジェクトの作成
QStaticText staticText("Hello, world!");
staticText.setFont(QFont("Arial", 16));
staticText.setColor(Qt::red);

// テキストの描画
painter.drawStaticText(QPointF(10, 10), staticText);

テキスト配置

QPainter painter(widget);

// テキストオブジェクトの作成
QStaticText staticText("Hello, world!");
staticText.setFont(QFont("Arial", 16));
staticText.setColor(Qt::red);

// テキスト配置オプションの設定
QTextOption textOption;
textOption.setAlignment(Qt::AlignCenter);

// テキストの描画
painter.drawStaticText(QPointF(10, 10), staticText, textOption);

リッチテキストフォーマット

QPainter painter(widget);

// テキストオブジェクトの作成
QStaticText staticText("Hello, <b>world</b>!");
staticText.setFont(QFont("Arial", 16));
staticText.setOpenExternalLinks(true);

// テキストの描画
painter.drawStaticText(QPointF(10, 10), staticText);

文字間隔と行間隔

QPainter painter(widget);

// テキストオブジェクトの作成
QStaticText staticText("Hello, world!");
staticText.setFont(QFont("Arial", 16));
staticText.setColor(Qt::red);

// 文字間隔と行間隔の設定
staticText.setTextWidth(100);
staticText.setLineSpacing(1.5);

// テキストの描画
painter.drawStaticText(QPointF(10, 10), staticText);

画像とテキストの組み合わせ

QPainter painter(widget);

// 画像の読み込み
QPixmap pixmap("image.png");

// テキストオブジェクトの作成
QStaticText staticText("Hello, world!");
staticText.setFont(QFont("Arial", 16));
staticText.setColor(Qt::red);

// 画像とテキストの描画
painter.drawPixmap(QPointF(10, 10), pixmap);
painter.drawStaticText(QPointF(100, 100), staticText);

• QPainter::drawStaticText() は、様々な方法でカスタマイズできます。
• 詳細については、Qt ドキュメントを参照してください。

QPainter::drawStaticText() 以外のテキスト描画方法

QGraphicsTextItem は、Qt Graphics View フレームワークを使用してテキストを描画する方法です。これは、複雑なテキストレイアウトやアニメーションを作成する場合に便利です。

QTextDocument は、リッチテキストフォーマットを含むテキストをレンダリングするためのクラスです。これは、HTML やその他のマークアップ言語で書かれたテキストを描画する場合に便利です。

QFontMetrics クラスは、特定のフォントに関する情報を提供します。これは、テキストのサイズや位置を計算する場合に便利です。

QOpenGLFunctions クラスは、OpenGLを使用してテキストを描画するための関数を提供します。これは、高パフォーマンスなテキスト描画が必要な場合に便利です。

それぞれの方法の利点と欠点

テキスト描画方法を選択する際は、以下の点を考慮する必要があります。

• テキストのレイアウト
• 必要とするパフォーマンスレベル
• 開発者のスキル

補足

• これらの方法は、Qt 5 以降で使用できます。