QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() 関数のサンプルコード

2024-04-02

Qt GUI における QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() の詳細解説

QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() は、Qt GUI アプリケーションで使用されるテキスト入力システム (TIS) に関する情報を提供する関数です。この関数は、特定のロケールや言語でサポートされている書記体系の一覧を取得するために使用できます。

書記体系とは、文字や記号を使用して言語を表現するための体系です。例えば、ラテンアルファベット、キリル文字、漢字などが書記体系の例です。

TIS とは?

TIS は、ユーザーが入力したテキストを処理し、特定の書記体系に適した形式に変換するソフトウェアコンポーネントです。例えば、TIS は、ラテンアルファベットで入力されたテキストをキリル文字に変換することができます。

QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() は、以下の情報を提供します。

  • 特定のロケールでサポートされている書記体系の一覧
  • 特定の書記体系で使用できる文字の一覧
  • 特定の書記体系で使用できる入力方式の一覧

この関数の利点

この関数は、以下の利点を提供します。

  • アプリケーションが特定のロケールや言語でサポートされている書記体系を自動的に検出できる
  • アプリケーションがユーザーに適切な入力方式を提供できる
  • アプリケーションがテキストを正しく処理できる

この関数の使い方

QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() は、以下のコードのように使用できます。

QSupportedWritingSystems systems = QSupportedWritingSystems::supportedWritingSystems(locale);

// システムの一覧をループ処理する
foreach (const QWritingSystem &system, systems) {
    // システムの名前を取得する
    QString name = system.name();

    // システムで使用できる文字の一覧を取得する
    QStringList characters = system.characters();

    // システムで使用できる入力方式の一覧を取得する
    QList<QInputMethod> inputMethods = system.inputMethods();
}

QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() 関数に関する詳細は、以下の Qt ドキュメントを参照してください。

補足

  • 上記のコード例は、Qt 5 のものです。Qt 6 では、一部の API が変更されている可能性があります。
  • この関数は、Qt 5.14 以降で利用可能です。

この情報は参考用であり、予告なく変更される場合があります。



QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() 関数のサンプルコード

#include <QCoreApplication>
#include <QSupportedWritingSystems>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QCoreApplication app(argc, argv);

    // システムロケールを取得する
    QLocale locale = QLocale::system();

    // 特定のロケールでサポートされている書記体系の一覧を取得する
    QSupportedWritingSystems systems = QSupportedWritingSystems::supportedWritingSystems(locale);

    // システムの一覧をループ処理する
    foreach (const QWritingSystem &system, systems) {
        // システムの名前を出力する
        qDebug() << system.name();
    }

    return 0;
}

出力例

Latin
Cyrillic
Arabic
...

サンプル 2: 特定の書記体系で使用できる文字の一覧を取得する

#include <QCoreApplication>
#include <QSupportedWritingSystems>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QCoreApplication app(argc, argv);

    // 特定の書記体系を取得する
    QWritingSystem system = QWritingSystem::Latin;

    // システムで使用できる文字の一覧を取得する
    QStringList characters = system.characters();

    // 文字の一覧をループ処理する
    foreach (const QString &character, characters) {
        // 文字を出力する
        qDebug() << character;
    }

    return 0;
}

出力例

a
b
c
...

サンプル 3: 特定の書記体系で使用できる入力方式の一覧を取得する

#include <QCoreApplication>
#include <QSupportedWritingSystems>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QCoreApplication app(argc, argv);

    // 特定の書記体系を取得する
    QWritingSystem system = QWritingSystem::Latin;

    // システムで使用できる入力方式の一覧を取得する
    QList<QInputMethod> inputMethods = system.inputMethods();

    // 入力方式の一覧をループ処理する
    foreach (const QInputMethod &inputMethod, inputMethods) {
        // 入力方式の名前を出力する
        qDebug() << inputMethod.name();
    }

    return 0;
}

出力例

Qt Virtual Keyboard
IBUS
...

上記のサンプルコードは、QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() 関数の使用方法を示しています。

  • サンプル 1 は、特定のロケールでサポートされている書記体系の一覧を取得する方法を示しています。
  • サンプル 2 は、特定の書記体系で使用できる文字の一覧を取得する方法を示しています。

これらのサンプルコードを参考に、ご自身のアプリケーションで QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() 関数を使用することができます。



QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() 関数の代替方法

QLocale::writingSystems() 関数は、特定のロケールでサポートされている書記体系の一覧を取得します。

#include <QCoreApplication>
#include <QLocale>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QCoreApplication app(argc, argv);

    // システムロケールを取得する
    QLocale locale = QLocale::system();

    // 特定のロケールでサポートされている書記体系の一覧を取得する
    QList<QWritingSystem> systems = locale.writingSystems();

    // システムの一覧をループ処理する
    foreach (const QWritingSystem &system, systems) {
        // システムの名前を出力する
        qDebug() << system.name();
    }

    return 0;
}

QTextCodec::availableCodecs() 関数は、利用可能なテキストコーデックの一覧を取得します。テキストコーデックは、文字コードと文字列間の変換に使用されます。

#include <QCoreApplication>
#include <QTextCodec>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QCoreApplication app(argc, argv);

    // 利用可能なテキストコーデックの一覧を取得する
    QList<QTextCodec *> codecs = QTextCodec::availableCodecs();

    // コーデックの一覧をループ処理する
    foreach (QTextCodec *codec, codecs) {
        // コーデックの名前を出力する
        qDebug() << codec->name();
    }

    return 0;
}

QInputMethod::locale() 関数は、入力方式のロケールを取得します。

#include <QCoreApplication>
#include <QInputMethod>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QCoreApplication app(argc, argv);

    // 入力方式を取得する
    QInputMethod inputMethod = QInputMethod::inputMethodForLocale(QLocale::system());

    // 入力方式のロケールを取得する
    QLocale locale = inputMethod.locale();

    // ロケールの名前を出力する
    qDebug() << locale.name();

    return 0;
}

これらの代替方法の利点と欠点

  • QLocale::writingSystems() 関数は、QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() 関数よりも軽量です。
  • QTextCodec::availableCodecs() 関数は、特定の書記体系で使用できるテキストコーデックを取得するために使用できます。
  • QInputMethod::locale() 関数は、特定の入力方式で使用されるロケールを取得するために使用できます。

使用する方法は、アプリケーションの要件によって異なります。

  • 特定のロケールでサポートされている書記体系の一覧を取得する場合は、QLocale::writingSystems() 関数を使用するのが最善です。
  • 特定の書記体系で使用できるテキストコーデックを取得する場合は、QTextCodec::availableCodecs() 関数を使用するのが最善です。
  • 特定の入力方式で使用されるロケールを取得する場合は、QInputMethod::locale() 関数を使用するのが最善です。

その他の方法

上記の方法は、QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() 関数の代替方法のほんの一部です。その他の方法については、Qt ドキュメントを参照してください。




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