QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv()の詳細解説
Qt GUIにおけるQOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv()の詳細解説
QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv()
は、Qt GUIアプリケーションでOpenGLシェーダープログラムに2x4の行列データを転送するために使用される関数です。この関数は、シェーダープログラム内のuniform変数に4つの要素を持つ2行の行列データを割り当てます。
使用例
// OpenGLコンテキストを取得
QOpenGLContext *context = QOpenGLContext::currentContext();
// シェーダープログラムを有効化
m_shaderProgram->bind();
// uniform変数の場所を取得
GLint location = m_shaderProgram->uniformLocation("myMatrix");
// 行列データを準備
QMatrix2x4 matrix;
// ...
// 行列データを転送
QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv(location, 1, GL_FALSE, matrix.data());
// シェーダープログラムを無効化
m_shaderProgram->release();
引数解説
location
: シェーダープログラム内のuniform変数の場所count
: 転送する行列データの数transpose
: 転送する行列データを転置するかどうかdata
: 転送する行列データのポインタ
補足
QMatrix2x4
クラスは、2x4の行列を表すクラスです。GL_FALSE
は、行列データを転置しないことを意味します。matrix.data()
は、QMatrix2x4
オブジェクトのデータポインタを取得します。
Qt GUIにおけるQOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv()のサンプルコード
単純な2D回転行列
// OpenGLコンテキストを取得
QOpenGLContext *context = QOpenGLContext::currentContext();
// シェーダープログラムを有効化
m_shaderProgram->bind();
// uniform変数の場所を取得
GLint location = m_shaderProgram->uniformLocation("myMatrix");
// 行列データを準備
QMatrix2x4 matrix;
matrix.rotate(45.0f);
// 行列データを転送
QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv(location, 1, GL_FALSE, matrix.data());
// シェーダープログラムを無効化
m_shaderProgram->release();
3D視点変換行列
// OpenGLコンテキストを取得
QOpenGLContext *context = QOpenGLContext::currentContext();
// シェーダープログラムを有効化
m_shaderProgram->bind();
// uniform変数の場所を取得
GLint location = m_shaderProgram->uniformLocation("myMatrix");
// 行列データを準備
QMatrix2x4 matrix;
matrix.perspective(60.0f, 4.0f / 3.0f, 0.1f, 100.0f);
// 行列データを転送
QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv(location, 1, GL_FALSE, matrix.data());
// シェーダープログラムを無効化
m_shaderProgram->release();
このコードは、シェーダープログラムの"myMatrix"というuniform変数に60度視野角、4:3アスペクト比、近平面0.1、遠平面100の3D視点変換行列データを転送します。
テクスチャ座標変換行列
// OpenGLコンテキストを取得
QOpenGLContext *context = QOpenGLContext::currentContext();
// シェーダープログラムを有効化
m_shaderProgram->bind();
// uniform変数の場所を取得
GLint location = m_shaderProgram->uniformLocation("myMatrix");
// 行列データを準備
QMatrix2x4 matrix;
matrix.translate(0.5f, 0.5f);
matrix.scale(0.5f, 0.5f);
// 行列データを転送
QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv(location, 1, GL_FALSE, matrix.data());
// シェーダープログラムを無効化
m_shaderProgram->release();
このコードは、シェーダープログラムの"myMatrix"というuniform変数にテクスチャ座標を0.5, 0.5に移動し、0.5, 0.5に縮小する2x4行列データを転送します。
その他
上記以外にも、さまざまな用途でQOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv()
を使用することができます。
QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv()の代替方法
QOpenGLShader::setUniformValue()
を使用することができます。この方法は、QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv()
よりも汎用性が高いですが、少しコード量が増えます。
// OpenGLコンテキストを取得
QOpenGLContext *context = QOpenGLContext::currentContext();
// シェーダープログラムを有効化
m_shaderProgram->bind();
// uniform変数の場所を取得
GLint location = m_shaderProgram->uniformLocation("myMatrix");
// 行列データを準備
QMatrix2x4 matrix;
// ...
// 行列データを転送
m_shaderProgram->setUniformValue(location, matrix);
// シェーダープログラムを無効化
m_shaderProgram->release();
GLSL行列関数
シェーダープログラム内でGLSL行列関数を使用して、2x4の行列データを生成することができます。この方法は、コード量を減らすことができますが、初心者には少し難易度が高くなります。
// OpenGLコンテキストを取得
QOpenGLContext *context = QOpenGLContext::currentContext();
// シェーダープログラムを有効化
m_shaderProgram->bind();
// uniform変数の場所を取得
GLint location = m_shaderProgram->uniformLocation("myMatrix");
// シェーダープログラム内で行列データを生成
QMatrix2x4 matrix = mat2x4(
vec2(1.0f, 0.0f),
vec2(0.0f, 1.0f)
);
// 行列データを転送
glUniformMatrix2x4fv(location, 1, GL_FALSE, matrix.data());
// シェーダープログラムを無効化
m_shaderProgram->release();
その他
上記以外にも、さまざまな方法でシェーダープログラムに2x4の行列データを転送することができます。
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