QTableWidget::item() 関数を使ったアプリケーション例
Qt Widgets の QTableWidget::item() 関数
QTableWidget::item()
関数は、指定された行と列にあるセル内のアイテムを取得するために使用されます。この関数は、テーブル内のデータを操作したり、セルを選択したり編集したりするなど、さまざまな目的で使用できます。
引数
QTableWidget::item()
関数は、以下の 2 つの引数を受け取ります。
row
: アイテムを取得したい行番号。column
: アイテムを取得したい列番号。
戻り値
QTableWidget::item()
関数は、指定された行と列にあるセル内のアイテムへのポインタを返します。アイテムが存在しない場合は、nullptr
が返されます。
コード例
以下のコード例は、QTableWidget::item()
関数を使用して、テーブル内のセル内のテキストを取得する方法を示します。
// テーブルウィジェットを取得
QTableWidget *tableWidget = ...;
// 行と列を指定
int row = 2;
int column = 3;
// アイテムを取得
QTableWidgetItem *item = tableWidget->item(row, column);
// アイテムのテキストを取得
QString text = item->text();
その他の機能
QTableWidget::item()
関数は、アイテムの状態を取得したり、アイテムを編集したり、アイテムを削除したりするなど、他にもさまざまな機能を提供しています。詳細は、Qt ドキュメントの QTableWidget::item(): [無効な URL を削除しました] を参照してください。
QTableWidget::item()
関数について何か質問があれば、遠慮なく聞いてください。
補足
- Qt Widgets は、Qt フレームワークの GUI ツールキットです。
- QTableWidget は、Qt Widgets で提供されるテーブルウィジェットクラスです。
QTableWidget::item()
関数は、QTableWidget クラスのメンバー関数です。
QTableWidget::item() 関数のサンプルコード
// テーブルウィジェットを取得
QTableWidget *tableWidget = ...;
// 行と列を指定
int row = 2;
int column = 3;
// アイテムを取得
QTableWidgetItem *item = tableWidget->item(row, column);
// アイテムのテキストを取得
QString text = item->text();
// テキストを表示
qDebug() << text;
セル内の値を編集する
// テーブルウィジェットを取得
QTableWidget *tableWidget = ...;
// 行と列を指定
int row = 2;
int column = 3;
// アイテムを取得
QTableWidgetItem *item = tableWidget->item(row, column);
// アイテムの値を設定
item->setText("新しいテキスト");
// テーブルを更新
tableWidget->update();
セルを選択する
// テーブルウィジェットを取得
QTableWidget *tableWidget = ...;
// 行と列を指定
int row = 2;
int column = 3;
// セルを選択
tableWidget->setCurrentCell(row, column);
// セルにフォーカスを当てる
tableWidget->setFocus();
アイテムを削除する
// テーブルウィジェットを取得
QTableWidget *tableWidget = ...;
// 行と列を指定
int row = 2;
int column = 3;
// アイテムを取得
QTableWidgetItem *item = tableWidget->item(row, column);
// アイテムを削除
tableWidget->removeItemWidget(item);
// テーブルを更新
tableWidget->update();
アイテムの状態を取得する
// テーブルウィジェットを取得
QTableWidget *tableWidget = ...;
// 行と列を指定
int row = 2;
int column = 3;
// アイテムを取得
QTableWidgetItem *item = tableWidget->item(row, column);
// アイテムが選択されているかどうかを確認
bool isSelected = item->isSelected();
// アイテムが編集可能かどうかを確認
bool isEditable = item->isEditable();
// アイテムのチェック状態を取得
Qt::CheckState checkState = item->checkState();
アイテムをソートする
// テーブルウィジェットを取得
QTableWidget *tableWidget = ...;
// 列を指定
int column = 3;
// 列を昇順でソート
tableWidget->sortByColumn(column, Qt::AscendingOrder);
// 列を降順でソート
tableWidget->sortByColumn(column, Qt::DescendingOrder);
アイテムをフィルタリングする
// テーブルウィジェットを取得
QTableWidget *tableWidget = ...;
// フィルターモデルを作成
QSortFilterProxyModel *proxyModel = new QSortFilterProxyModel(this);
// フィルターを設定
proxyModel->setSourceModel(tableWidget->model());
proxyModel->setFilterKeyColumn(3);
proxyModel->setFilterRegularExpression(QRegExp(".*[a-z].*"));
// テーブルウィジェットにフィルターモデルを設定
tableWidget->setModel(proxyModel);
これらのサンプルコードは、QTableWidget::item()
関数のさまざまな使用方法を示しています。これらのコードを参考に、ご自身のアプリケーションに合わせてコードを
QTableWidget::item() 関数の代替方法
cellWidget()
関数は、指定された行と列にあるセル内のウィジェットを取得します。セル内にウィジェットが存在しない場合は、nullptr
が返されます。
// テーブルウィジェットを取得
QTableWidget *tableWidget = ...;
// 行と列を指定
int row = 2;
int column = 3;
// ウィジェットを取得
QWidget *widget = tableWidget->cellWidget(row, column);
// ウィジェットの種類を確認
if (widget->inherits("QLineEdit")) {
// セルには QLineEdit ウィジェットが含まれている
} else if (widget->inherits("QPushButton")) {
// セルには QPushButton ウィジェットが含まれている
}
data()
関数は、指定された行と列にあるセルのデータを取得します。データは QVariant 型で返されます。
// テーブルウィジェットを取得
QTableWidget *tableWidget = ...;
// 行と列を指定
int row = 2;
int column = 3;
// データを取得
QVariant data = tableWidget->data(tableWidget->model()->index(row, column));
// データの種類を確認
if (data.type() == QVariant::Int) {
// セルには整数データが含まれている
} else if (data.type() == QVariant::String) {
// セルには文字列データが含まれている
}
model()
関数は、テーブルウィジェットに設定されているモデルを取得します。モデルを使用して、テーブル内のすべてのセルにアクセスすることができます。
// テーブルウィジェットを取得
QTableWidget *tableWidget = ...;
// モデルを取得
QAbstractTableModel *model = tableWidget->model();
// セル内のデータを取得
for (int row = 0; row < model->rowCount(); ++row) {
for (int column = 0; column < model->columnCount(); ++column) {
QVariant data = model->data(model->index(row, column));
// データ処理
}
}
これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。どの方法を使用するかは、アプリケーションの要件によって異なります。
Qt GUI アプリケーション開発: テキスト処理をマスターするための QTextBlock::contains() 関数
QTextBlock::contains() 関数は、テキストブロック内の特定の位置がブロック内に存在するかどうかを判断するために使用されます。これは、テキスト編集やレイアウト処理など、さまざまな Qt GUI アプリケーションで役立ちます。
Qt GUI で Vulkan レイヤーの名前を取得するサンプルコード
QVulkanLayer::name の詳細型: QStringデフォルト値: 空の文字列スレッド安全性: スレッドセーフQVulkanLayer::name プロパティは、QVulkanLayer オブジェクトから名前を取得するために使用されます。以下のコード例は、QVulkanLayer オブジェクトの名前を取得する方法を示しています。
Qt GUI アプリケーションにおけるフォーカス管理:QWindow::focusObjectChanged() シグナルの徹底解説
QWindow::focusObjectChanged() は、Qt GUI アプリケーションにおける重要なシグナルの一つです。これは、フォーカスを受け取るオブジェクトが変更されたときに発生し、開発者がそれに応じて適切な処理を行うための機能を提供します。
Qt GUIプログラミング:QTextCharFormat::setFontKerning() でカーニングを制御
今回解説するのは、QTextCharFormat クラスの setFontKerning() メソッドです。このメソッドは、テキストにおけるカーニングと呼ばれる機能を制御します。カーニングとは、隣接する文字間のスペースを調整することで、文字間のバランスを整え、読みやすさを向上させる技術です。
QTextInlineObject::formatIndex() 関数のサンプルコード
QTextInlineObject::formatIndex() 関数は、テキストフォーマットのインデックスを取得します。このインデックスは、テキストドキュメント内のインラインオブジェクトのスタイルを決定するために使用されます。機能インラインオブジェクトに適用されるテキストフォーマットのインデックスを返します。
QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() 関数のサンプルコード
QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() は、Qt GUI アプリケーションで使用されるテキスト入力システム (TIS) に関する情報を提供する関数です。この関数は、特定のロケールや言語でサポートされている書記体系の一覧を取得するために使用できます。
QStyleOptionGraphicsItem::StyleOptionTypeを使いこなしてQt Widgetsのスタイルをカスタマイズ
QStyleOptionGraphicsItem::StyleOptionTypeは、Qt Widgetsにおけるグラフィカルアイテムのスタイルオプションの型を定義する列挙型です。スタイルオプションは、ウィジェットの外観をカスタマイズするために使用されます。
Qt Widgetsプログラミング:QWidget::sizePolicyでウィジェットの伸縮を制御する方法
QWidget::sizePolicyは、Qt Widgetsにおける重要なプロパティの一つです。これは、ウィジェットがどのように伸縮できるかを定義するサイズポリシーを制御します。レイアウトマネージャーがウィジェットを配置する際に、このポリシーが考慮されます。
Qt GUIでOpenGLパフォーマンスを向上させる:QOpenGLExtraFunctions::glInvalidateSubFramebuffer()徹底解説
QOpenGLExtraFunctions::glInvalidateSubFramebuffer()は、OpenGLフレームバッファの一部を無効化するための関数です。Qt GUIアプリケーションでOpenGLを使用する場合、この関数は特定の状況でパフォーマンスを向上させるために役立ちます。
QMenuBar::triggered() シグナルの徹底解説
QMenuBar::triggered() は、Qt Widgets モジュールの QMenuBar クラスで定義されるシグナルです。このシグナルは、メニューバー上のメニュー項目がユーザーによって選択されたときに発生します。このシグナルを受け取るスロットは、選択されたメニュー項目に関連する処理を実行できます。