Qt GUIでQTextDocument::setDocumentMargin()関数を使用して文字の垂直方向の位置を調整する

2024-04-02

Qt GUIのQTextCharFormat::baselineOffset()関数について

QTextCharFormat::baselineOffset()関数は、Qt GUIフレームワークにおいて、文字のベースラインオフセットを取得するために使用されます。ベースラインオフセットは、文字のベースラインとテキストフォーマットにおける基準線の距離を表します。

詳細

  • 返値: 浮動小数点数型(double)で、ピクセル単位のオフセット値を返します。正の値はベースラインが基準線より上に、負の値はベースラインが基準線より下に位置することを示します。
  • デフォルト値: 0.0
  • 適用範囲: 文字フォーマットに設定されたフォントに適用されます。
  • 関連関数:
    • QTextCharFormat::setFont():文字フォーマットにフォントを設定します。
    • QFont::baselineOffset():フォントのベースラインオフセットを取得します。

使用例

// QTextCharFormatオブジェクトを作成
QTextCharFormat format;

// ベースラインオフセットを5ピクセル上に設定
format.setBaselineOffset(5.0);

// 文字列にフォーマットを適用
QString text = "This is a text with baseline offset.";
QTextDocument doc;
doc.setPlainText(text);
doc.setDefaultCharFormat(format);

// テキストを表示
QTextEdittextEdit;
textEdit.setDocument(&doc);

補足

  • ベースラインオフセットは、フォントサイズや行間隔など、他の書式設定の影響を受けます。
  • ベースラインオフセットは、文字の垂直方向の位置調整に使用できます。例えば、上付き文字や下付き文字を作成するために使用できます。


Qt GUIにおけるQTextCharFormat::baselineOffset()関数のサンプルコード

// 上付き文字と下付き文字の例
QTextCharFormat format;

// 上付き文字
format.setBaselineOffset(2.0);
QString superscriptText = "This is a superscript text.";
QTextDocument doc;
doc.setHtml(superscriptText);
doc.setDefaultCharFormat(format);

// 下付き文字
format.setBaselineOffset(-2.0);
QString subscriptText = "This is a subscript text.";
doc.addHtml(subscriptText);

// テキストを表示
QTextEdit textEdit;
textEdit.setDocument(&doc);

文字の垂直方向の位置調整

// 文字の垂直方向の位置調整の例
QTextCharFormat format;

// 文字を5ピクセル上に移動
format.setBaselineOffset(5.0);
QString text = "This is a text with baseline offset.";
QTextDocument doc;
doc.setPlainText(text);
doc.setDefaultCharFormat(format);

// テキストを表示
QTextEdit textEdit;
textEdit.setDocument(&doc);

ベースラインオフセットとフォントサイズの関係

// ベースラインオフセットとフォントサイズの関係の例
QTextCharFormat format;

// フォントサイズを12ポイントに設定
QFont font;
font.setPointSize(12);
format.setFont(font);

// ベースラインオフセットを5ピクセル上に設定
format.setBaselineOffset(5.0);

// 文字列にフォーマットを適用
QString text = "This is a text with baseline offset.";
QTextDocument doc;
doc.setPlainText(text);
doc.setDefaultCharFormat(format);

// テキストを表示
QTextEdit textEdit;
textEdit.setDocument(&doc);

ベースラインオフセットと行間隔の関係

// ベースラインオフセットと行間隔の関係の例
QTextCharFormat format;

// 行間隔を1.5倍に設定
format.setLineSpacing(1.5);

// ベースラインオフセットを5ピクセル上に設定
format.setBaselineOffset(5.0);

// 文字列にフォーマットを適用
QString text = "This is a text with baseline offset.";
QTextDocument doc;
doc.setPlainText(text);
doc.setDefaultCharFormat(format);

// テキストを表示
QTextEdit textEdit;
textEdit.setDocument(&doc);


Qt GUIで文字の垂直方向の位置を調整する他の方法

QFont::baselineOffset()関数は、フォントのベースラインオフセットを取得または設定するために使用されます。この関数は、QTextCharFormat::baselineOffset()関数と同様に、文字のベースラインと基準線の距離をピクセル単位で指定します。

// フォントオブジェクトを作成
QFont font;

// ベースラインオフセットを5ピクセル上に設定
font.setBaselineOffset(5.0);

// 文字列にフォントを適用
QString text = "This is a text with baseline offset.";
QTextDocument doc;
doc.setPlainText(text);
doc.setDefaultFont(font);

// テキストを表示
QTextEdit textEdit;
textEdit.setDocument(&doc);

QTextDocument::setDocumentMargin()関数は、ドキュメントの余白を設定するために使用されます。この関数は、上余白、下余白、左余白、右余白をピクセル単位で指定できます。ドキュメントの余白を変更することで、文字の垂直方向の位置を間接的に調整することができます。

// ドキュメントオブジェクトを作成
QTextDocument doc;

// 上余白を10ピクセルに設定
doc.setDocumentMargin(QTextDocument::TopMargin, 10);

// 文字列にドキュメントを設定
QString text = "This is a text with document margin.";
doc.setPlainText(text);

// テキストを表示
QTextEdit textEdit;
textEdit.setDocument(&doc);

QTextCursor::movePosition()関数は、テキストカーソルを指定された方向に移動するために使用されます。この関数は、上下方向にカーソルを移動することで、文字の垂直方向の位置を調整することができます。

// テキストカーソルを作成
QTextCursor cursor(doc);

// カーソルを5ピクセル上に移動
cursor.movePosition(QTextCursor::Up, QTextCursor::MoveAnchor, 5);

// 文字列にカーソルを設定
QString text = "This is a text with text cursor.";
doc.setPlainText(text);

// テキストを表示
QTextEdit textEdit;
textEdit.setDocument(&doc);



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