Qt GUIアプリケーションでカーソルに関するイベントを処理する
Qt GUIのQWindow::unsetCursor()関数について
この関数の使いどころ
- 特定のウィンドウ上でマウス操作を無効化したい場合
- 独自のカーソル画像を表示したい場合
- 画面全体に表示されるウィンドウを作成する場合
コード例
// ウィンドウオブジェクトを取得
QWindow *window = ...;
// カーソルを非表示にする
window->unsetCursor();
// 5秒後にカーソルを再表示する
QTimer::singleShot(5000, window, SLOT(setCursor(Qt::ArrowCursor)));
この関数の注意点
- QWindow::unsetCursor()は、ウィンドウ全体に適用されます。特定のウィジェット内でのみカーソルを非表示にする場合は、QWidget::setCursor(Qt::BlankCursor)などの他の方法を使用する必要があります。
- カーソルを非表示にした後、再び表示するには、setCursor()関数を呼び出す必要があります。
- カーソルを非表示にしたウィンドウ上でマウス操作を行うことはできません。
補足
- Qt GUIアプリケーションでカーソルを扱うには、QCursorクラスを使用します。
- QCursorクラスには、様々なカーソル形状を表す定数が用意されています。
- カーソル画像をカスタマイズすることも可能です。
- Qt GUIに関する情報は、Qt公式サイトのドキュメントやチュートリアルを参照してください。
QWindow::unsetCursor()関数のサンプルコード
ウィンドウ全体からカーソルを非表示にする
// ウィンドウオブジェクトを取得
QWindow *window = ...;
// カーソルを非表示にする
window->unsetCursor();
5秒後にカーソルを再表示する
// ウィンドウオブジェクトを取得
QWindow *window = ...;
// カーソルを非表示にする
window->unsetCursor();
// 5秒後にカーソルを再表示する
QTimer::singleShot(5000, window, SLOT(setCursor(Qt::ArrowCursor)));
特定のウィジェット内でのみカーソルを非表示にする
// ウィジェットオブジェクトを取得
QWidget *widget = ...;
// ウィジェット内でのみカーソルを非表示にする
widget->setCursor(Qt::BlankCursor);
// ウィンドウ全体のカーソルは影響を受けない
カスタマイズされたカーソル画像を表示する
// カーソル画像を読み込む
QPixmap cursorPixmap("cursor.png");
// カーソルオブジェクトを作成
QCursor cursor(cursorPixmap);
// ウィンドウにカーソルを設定する
window->setCursor(cursor);
QWindow::unsetCursor()関数の代替方法
QWidget::setCursor(Qt::BlankCursor)
この方法は、特定のウィジェット内でのみカーソルを非表示にする場合に有効です。
// ウィジェットオブジェクトを取得
QWidget *widget = ...;
// ウィジェット内でのみカーソルを非表示にする
widget->setCursor(Qt::BlankCursor);
// ウィンドウ全体のカーソルは影響を受けない
QCursor::hide()
この方法は、ウィンドウ全体からカーソルを一時的に非表示にする場合に有効です。
// カーソルオブジェクトを取得
QCursor cursor = ...;
// カーソルを非表示にする
cursor.hide();
// カーソルを再表示する
cursor.show();
QEvent::CursorChange
この方法は、カーソルがウィンドウに入ったときや出たときにイベントを受け取る場合に有効です。
class MyWindow : public QWindow {
protected:
bool event(QEvent *event) override {
if (event->type() == QEvent::CursorChange) {
// カーソルがウィンドウに入ったとき
if (cursor().shape() != Qt::BlankCursor) {
// カーソルを非表示にする
cursor().hide();
}
} else if (event->type() == QEvent::Leave) {
// カーソルがウィンドウから出たとき
// カーソルを再表示する
cursor().show();
}
return QWindow::event(event);
}
};
これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。状況に応じて最適な方法を選択する必要があります。
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