QAbstractTextDocumentLayout::setIndentWidth() 関数を使う

2024-04-07

Qt GUIにおけるQTextDocument::setIndentWidth()の解説

QTextDocument::setIndentWidth()関数は、Qt GUIでテキストドキュメントのインデント幅を設定するために使用します。インデントとは、テキストの先頭部分に空白を挿入することで、段落の開始位置を視覚的に強調する機能です。

機能

QTextDocument::setIndentWidth()関数は、以下の引数を受け取ります。

  • width: インデント幅をピクセル単位で指定します。

この関数を呼び出すと、ドキュメント内のすべての段落の先頭に、指定された幅の空白が挿入されます。

コード例

#include <QTextDocument>

int main() {
  // テキストドキュメントを作成
  QTextDocument document;

  // インデント幅を10ピクセルに設定
  document.setIndentWidth(10);

  // テキストを追加
  document.setPlainText("これはサンプルテキストです。");

  // テキストを表示
  QTextEdit textEdit;
  textEdit.setDocument(&document);

  // ウィジェットを表示
  textEdit.show();

  return 0;
}

このコード例では、QTextDocumentオブジェクトを作成し、setIndentWidth()関数を使用してインデント幅を10ピクセルに設定しています。その後、setPlainText()関数を使用してテキストを追加し、QTextEditオブジェクトを使用してテキストを表示しています。

実行結果

QTextDocument::setIndentWidth()の実行結果: [無効な URL を削除しました]

上記のコードを実行すると、テキストエディタに10ピクセルのインデントが設定されたテキストが表示されます。

補足

  • QTextDocument::setIndentWidth()関数は、段落スタイルを使用して、個々の段落のインデント幅を設定することもできます。
  • インデント幅は、ピクセル以外にも、文字数やポイントなどの単位で指定することもできます。


Qt GUIにおけるQTextDocument::setIndentWidth()のサンプルコード

段落ごとに異なるインデント幅を設定する

#include <QTextDocument>
#include <QTextCursor>

int main() {
  // テキストドキュメントを作成
  QTextDocument document;

  // 最初の段落のインデント幅を10ピクセルに設定
  QTextCursor cursor = document.begin();
  cursor.movePosition(QTextCursor::NextBlock, QTextCursor::MoveAnchor);
  document.setIndentWidth(cursor, 10);

  // 2番目の段落のインデント幅を20ピクセルに設定
  cursor.movePosition(QTextCursor::NextBlock, QTextCursor::MoveAnchor);
  document.setIndentWidth(cursor, 20);

  // テキストを追加
  document.setPlainText("これは最初の段落です。\n\nこれは2番目の段落です。");

  // テキストを表示
  QTextEdit textEdit;
  textEdit.setDocument(&document);

  // ウィジェットを表示
  textEdit.show();

  return 0;
}

タブ文字を使用してインデントを設定する

#include <QTextDocument>

int main() {
  // テキストドキュメントを作成
  QTextDocument document;

  // タブストップを4ピクセルに設定
  document.setDefaultTabStops(4);

  // テキストを追加
  document.setPlainText("  これはサンプルテキストです。\n\t\tこれはタブ文字を使用してインデントされたテキストです。");

  // テキストを表示
  QTextEdit textEdit;
  textEdit.setDocument(&document);

  // ウィジェットを表示
  textEdit.show();

  return 0;
}

このコード例では、setDefaultTabStops()関数を使用して、タブストップを4ピクセルに設定しています。タブ文字は、タブストップの位置に空白を挿入します。

インデントスタイルを使用してインデントを設定する

#include <QTextDocument>
#include <QTextCharFormat>

int main() {
  // テキストドキュメントを作成
  QTextDocument document;

  // インデントスタイルを作成
  QTextCharFormat indentFormat;
  indentFormat.setLeftIndent(10);

  // インデントスタイルを段落に適用
  QTextCursor cursor = document.begin();
  cursor.movePosition(QTextCursor::NextBlock, QTextCursor::MoveAnchor);
  cursor.setBlockCharFormat(indentFormat);

  // テキストを追加
  document.setPlainText("これはサンプルテキストです。");

  // テキストを表示
  QTextEdit textEdit;
  textEdit.setDocument(&document);

  // ウィジェットを表示
  textEdit.show();

  return 0;
}

このコード例では、QTextCharFormatオブジェクトを使用して、インデントスタイルを作成しています。setLeftIndent()関数を使用して、インデント幅を10ピクセルに設定しています。

インデントマーカーを表示する

#include <QTextDocument>
#include <QTextOption>

int main() {
  // テキストドキュメントを作成
  QTextDocument document;

  // インデントマーカーを表示
  QTextOption options;
  options.setIndentWidth(10);
  options.setTabStopDistance(4);
  options.setUseTabs(true);
  document.setDefaultTextOptions(options);

  // テキストを追加
  document.setPlainText("  これはサンプルテキストです。\n\t\tこれはタブ文字を使用してインデントされたテキストです。");

  // テキストを表示
  QTextEdit textEdit;
  textEdit.setDocument(&document);

  // ウィジェットを表示
  textEdit.show();

  return 0;
}

このコード例では、QTextOptionオブジェクトを使用して、インデントマーカーを表示



Qt GUIにおけるQTextDocument::setIndentWidth()の代替方法

QTextCharFormat::setLeftIndent()を使用する

#include <QTextDocument>
#include <QTextCharFormat>

int main() {
  // テキストドキュメントを作成
  QTextDocument document;

  // インデントスタイルを作成
  QTextCharFormat indentFormat;
  indentFormat.setLeftIndent(10);

  // テキストにインデントスタイルを適用
  QTextCursor cursor = document.begin();
  cursor.movePosition(QTextCursor::NextBlock, QTextCursor::MoveAnchor);
  cursor.insertText("これはサンプルテキストです。", indentFormat);

  // テキストを表示
  QTextEdit textEdit;
  textEdit.setDocument(&document);

  // ウィジェットを表示
  textEdit.show();

  return 0;
}

このコード例では、QTextCharFormat::setLeftIndent()関数を使用して、インデント幅を10ピクセルに設定しています。

QTextCursor::setIndent()関数を使用して、カーソル位置の段落のインデントを設定することができます。

#include <QTextDocument>
#include <QTextCursor>

int main() {
  // テキストドキュメントを作成
  QTextDocument document;

  // テキストを追加
  document.setPlainText("これはサンプルテキストです。");

  // カーソルを段落の先頭に移動
  QTextCursor cursor = document.begin();
  cursor.movePosition(QTextCursor::NextBlock, QTextCursor::MoveAnchor);

  // インデントを設定
  cursor.setIndent(10);

  // テキストを表示
  QTextEdit textEdit;
  textEdit.setDocument(&document);

  // ウィジェットを表示
  textEdit.show();

  return 0;
}

このコード例では、QTextCursor::setIndent()関数を使用して、インデント幅を10ピクセルに設定しています。

QTextBlockFormat::setIndent()関数を使用して、ブロック全体のインデントを設定することができます。

#include <QTextDocument>
#include <QTextBlockFormat>

int main() {
  // テキストドキュメントを作成
  QTextDocument document;

  // テキストを追加
  document.setPlainText("これはサンプルテキストです。");

  // 段落フォーマットを取得
  QTextBlockFormat blockFormat = document.firstBlockFormat();

  // インデントを設定
  blockFormat.setIndent(10);

  // 段落フォーマットを適用
  document.setDocumentFormat(blockFormat);

  // テキストを表示
  QTextEdit textEdit;
  textEdit.setDocument(&document);

  // ウィジェットを表示
  textEdit.show();

  return 0;
}

このコード例では、QTextBlockFormat::setIndent()関数を使用して、インデント幅を10ピクセルに設定しています。

QAbstractTextDocumentLayout::setIndentWidth()関数を使用して、レイアウト全体のインデント幅を設定することができます。

#include <QTextDocument>
#include <QAbstractTextDocumentLayout>

int main() {
  // テキストドキュメントを作成
  QTextDocument document;

  // テキストを追加
  document.setPlainText("これはサンプルテキストです。");

  // レイアウトを取得
  QAbstractTextDocumentLayout *layout = document.documentLayout();

  // インデント幅を設定
  layout->setIndentWidth(10);

  // テキストを表示
  QTextEdit textEdit;
  textEdit.setDocument(&document);

  // ウィジェットを表示
  textEdit.show();

  return 0;
}

このコード例では、QAbstractTextDocumentLayout::setIndentWidth()関数を使用して、インデント幅を10ピクセルに設定しています。

Qt GUIでテキストドキュメントのインデントを設定するには、さまざまな方法があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるので、状況に合わせて適切な方法を選択する必要があります。




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